間抜けの実在に関する文献
先日プチ帰京をして、大正生まれの伯母に会い、学童疎開経験者の母とともに東京大空襲の話などしたものだから、百鬼園先生の「東京焼盡」再読。今日読了したので、本棚に片づけるときに、表題の本が目に留まり、読み始めた。
なかに「三校協議会」なる文章がある。当時百鬼園先生が奉職していらした、軍関係の語学担当教授の年一回の会合の話なのだが、生徒のレベルも課程も異なる各学校の語学教授の統一方針を決めようとする不毛な論議の展開に呆れつつ、ユーモラスに描いている百鬼園さんの筆力に、爆笑しつつ、感心。で、読んでいて、最近似たようなことがあったなぁ、と。「憲法改正に関する国民投票法案」である。
折しも今日は、統一地方選挙と、わが福島県においては、昨年の「疑獄事件」にからむ、参院補選のダブル選挙であった。先ほど投票してきたが、参院補選には、いまの国会が「衆議院で与党が2/3を占める」という、大政翼賛会以来の「異常事態」が気に喰わない、という気持ちを票に託してきた。しかし、市議会議員は迷ったなぁ。あとから来た5人くらいが投票する間、記入台の候補者名とにらめっこして、結局有効投票にはしてきたけど。
それにしても、街が騒がしい一週間だった。いいかげん「選挙カーで名前を連呼する」式の選挙運動は、いかがなものか。しかも「組織票」でかなり「堅い」ひとがそれをことさらにやっていたから、むしろ逆に私のような「無党派層」には、反感材料になるのでは? この情報化時代、実績と意志を訴える手段はたくさんあるのだ。いままで投票に来なかった人に訴えかけて、自分に投票してもらってごらんなさい。トップ当選間違い無しだから。
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