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2007年5月13日 (日)

アゲハチョウになる

「ピーターラビット」になった翌日、塾の英語の先生に、ご自宅(ここも昨日の場所とは別だが教室がある)の裏手に生えているサンショの木の芽をいただいた。
 子どもの頃、植木鉢にグレープフルーツの種を植えたら、思いのほかグングン成長して、ずいぶん立派な木になったものである。ところが、どこからそれを見つけてくるのか、アゲハチョウがひらひらと飛んできて産卵し、秋になる頃には、その幼虫に、つややかな緑の葉をことごとくワシワシと喰い尽くされてしまったものである。聞けば、英語の先生宅の山椒の木にも、アゲハチョウがつくそうな。こちらはその一足先に、木の芽をかすめさせていただいたというわけである。
 木の芽と云えばどうしても「木の芽田楽」が思い浮かぶ。
 落語の「味噌蔵」。どケチのダンナがめずらしく留守をしたスキに、店のものがみんなで共謀して大宴会をして鬱憤を晴らそうというのだが・・・。その狂言回しになる料理が、豆腐に味噌をつけて焼いた「田楽」。手間が掛かるので今までやったことがなかったけれど、これはやるしかないでしょう。
 「木の芽味噌」をまず作る。和食の本格的なやりかたなぞ知るわけないし、現物を目の前にしてあれこれ調べるのも面倒なので、とにかく木の芽をみじんに刻み、すり鉢で味噌とすり混ぜる。もちろん、あとで「あしらう」分はチョイと残しておく(この辺はテレビの料理番組をよく見ていたのが効いている)。
 豆腐は厚み1センチくらいに切り、ガスレンジのグリルで焼く。かすかに焦げ目がついたら裏返す。
 さきほどの「木の芽味噌」だが、さすがにそのままでは粘っこすぎて豆腐に塗れない。少々取り分け、酒、砂糖、水を加えてゆるめに練って、裏にも焦げ目がつき始めた豆腐に塗りたくり、味噌ダレが香ばしく焦げるまで焼き続ける。
 焼き上がりをグリルから取り出しながら、思わず口走ってしまいましたねぇ。
「いけない! 味噌蔵に火が入った!」

 皿に並べた田楽に、残しておいた生の木の芽をあしらい、熱々をいただく。
 ・・・。そして、私はアゲハチョウになりました。幸せ。

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