« 桜観光バス | トップページ | くだものの郷にて »

2008年8月19日 (火)

豆腐なめ小僧

という妖怪がいるそうだが、私はひょっとするとその生まれ変わりかもしれない。我が食卓には、温暖な季節には冷奴、寒冷な頃合には湯豆腐もしくは豆腐メインの鍋物が欠かせない。今の福島はちょうど茗荷が旬で、安く大量に手に入るから、冷奴の薬味というより、刻み茗荷の台座に豆腐が置いてあるくらいの勢いの一品が、毎晩酌の友である。かつてパーソナル無線をやっていた頃には「冷奴」というハンドルネームを名乗っていた。自らの豆腐好きと、白くて丸っこいざる豆腐のような愛車のスタイルから思いついたハンドルであった。
この夏に帰京した際、神田の古書店街を歩いてきた。目当てにしていた本は見つからなかったのだが、やはり私を「呼んでいた」本があった。その名も「新撰・豆腐百珍(林春隆著/文春文庫)」。豆腐料理のレシピをメインに、豆腐の歴史や、豆腐にまつわる粋な話がちりばめられていて、豆腐と歴史と江戸情緒が大好きな私の趣味を、存分にくすぐってくれる本である。
これを読んでいて気が付いた。古の朝廷では、豆腐を「おかべ」と呼んでいた(「お壁」の意。白くて四角いから)のだが、振り返ってみれば、今自分は「福島市オカベ」に住んでいるのだ……。よほど豆腐に縁があるようだ。

|

« 桜観光バス | トップページ | くだものの郷にて »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/112211/42208843

この記事へのトラックバック一覧です: 豆腐なめ小僧:

« 桜観光バス | トップページ | くだものの郷にて »