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2008年10月 8日 (水)

緒方拳さん

南無妙法蓮華経。
私の母方の寺の「旦那」であった。幼い頃、新年法会でお見かけしたことがある。そんなわけで、こっちは勝手に「遠縁の親戚の叔父さん」くらいに思っていた。
亡くなって、いろんな人が拳さんの思い出を述べていたが、私の拳さんの思い出の作品は、TVドラマの「ギフト」である。
木村拓哉さん演ずる記憶喪失の主人公の、実の父親役(そして犯人&悪役!)が拳さんだった。「うちの叔父さん」が、かのキムタクの親父役、ということで、ひそかに喜んで観ていたものである。
拳さんのスクリーンの名作で挙げられていたのに「砂の器」もある。我が「三澤」姓のルーツを訪ねて、数年前に島根県・出雲地方を旅したことがある。たまたまその頃、松本清張氏の原作を読んでいたから「砂の器」の主要な舞台である亀嵩(かめだけ)にも足を踏み入れた。亀嵩神社の鳥居の前に「砂の器・舞台の地」という、立派な石碑も立てられていたっけ。のどかな棚田の広がる山里で、木次線の亀嵩の駅が、地元名産の蕎麦の店になっていて、訪れたのがGWということもあり、その周辺だけがやけに賑わっていたのを思い出す。
ネットでお戒名が発表されていたが、ずいぶんと立派なお戒名で、私が一発で憶えてしまうくらいだから、御本尊はあちらで照れ笑いしているかも。
天照院普遍日拳居士。自己流に和訳すれば「日輪は天にあまねく、緒方拳」(ちなみに上五中七は、草野心平氏の「校歌」の決まり文句)。出世作は「日吉丸」だし。お導師様のセンスに脱帽。南無妙法蓮華経。

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