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2009年3月26日 (木)

易経

職場の同僚が「易っておもしろいよ」というので、例の如く図書館から本を借りてきて読んでいる。
これがなかなか進まない。期限がきたので延長したけれど、やっと三週間で半分だ。
ところが「おもしろくなくて進まない」のではない。おもしろいけど進まないのだ。とにかく「噛みごたえ」があって、一晩に一章こなすのが精一杯。易には8×8=64の卦があるから、このペースでは単純計算で二月以上かかる。今週末が延長期限だから、どうみてもそれまでに読了は無理だ。
しかし、ここまで読んだところで気が付いた。
「易は“処世マニュアル”だ」と。
人間誰しも、自分だけで生きているわけではない。身近な人々、属する組織、そして世界情勢や自然・宇宙の変化の影響を、意識するしないにかかわらず受けている。
「易経」に記されているのは、その代表的な64のパターンについて、その様相と、そういう状況にある時にはどのように対処したほうが良いか、ということである。
占った卦というより、現在自らがおかれている状況をじっくりと観察し、冷静に判断した上で、次の一歩を踏み出す(あるいは踏み留まる)後押しをしてくれる、マニュアルなのだ。
だから古代から、中国でも、わが国でも「四書五経」のひとつとして尊ばれてきたのであろう。
でも、でもですよ。わが日本にはそれに負けない文化がある。それは「落語」。古典落語だけでも、三百は演題があるという。迷ったとき、悩んだときに、寄席に行って噺を聞くと、笑いながら自然と答えが見えてくる。それこそ「天の感ずる所」。
で、コマーシャル。ふくしま素人落語の会「第九回信夫の麓寄席」、四月七日火曜日夕方開催。木戸銭500円。詳しくは→http://space.geocities.jp/shirouto2940/
実際、世の中、そうそう自分の思う通りにはいかないし、「思う通りになった」となると、意外な落し穴にはまったり……。だからむしろおもしろいんだね。

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