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2009年9月29日 (火)

うちの「権助」

うちの「権助」
我が家に奉公して20年。福島に来るまではユルユル仕事をしてもらってたのですが、ここ4年、主人のワタクシが「弁当持ち」をしなければならなくなったので、毎日働いてもらっています。なかなか頼りになるヤツ。
しかし、20年前のワタクシは、何を思ったか、一人暮らしにはどう見てもパワー過剰な「8合炊き」の権助くんに、ご同行願ってしまったのですよ。
沢山炊けるのはいいが、2合以上でないと、受け付けてくれません。だから、夜2合仕掛けて、朝、そのうちの4割が弁当に、残りの4割は晩飯用になり、あとの2割は冷蔵か冷凍でストックすることになるのです。

ところが、ともすると、晩飯用とストックにするつもりの「冷やご飯」が、権助の中に、24時間以上、長逗留することになります。以前はそれでも、何の支障もなかったんですけどね……。

この夏、うっかりそうしてしまい、丼にご飯を取ろうとしたら、妙にヌルヌル…。「まさか!」と思って匂いを嗅ぐと、ちょっと饐え臭い。
フツーならここであきらめて、両手を合わせて拝みながら捨てるところでしょうが……。でも、その臭いの中に、そこはかとない魅惑を感じたので、一口つまんでみたんです。

甘いんです、これが!

もう腐敗とのギリギリのセンなんだけど、これは「発酵」に違いない!
実をいうと、この夏、数回この「甘くなっちゃった」ご飯を食すハメになりました。しかしながら、ただの一度も体調に影響なし。だから、コレはやっぱ「発酵」なんでしょう。

さて、夏が過ぎて…

油断してたら、今夜もご飯を「発酵」させてしまいました。昨日今日と、ちょいと暖かかったしなぁ…。
で、今夜はコレを「雑炊」にしちゃえ、と思いつきました。味噌で煮込んで葱でも散らせば、饐え臭さもごまかせそうだし。

冷蔵庫を開けたら、昨日買ってきた、茗荷が大量に入った小袋が…。
そうだ。夏に「茗荷宿」を演ったとき、茗荷のせ冷奴は食ってたけど、茗荷の味噌汁と、茗荷飯はまだ食ったことがなかったっけ。じゃ、この雑炊に、葱はやめて、茗荷入れてみっか。味噌汁と飯と、一遍にできちゃうようなもんだもんね。

さて、煮あがって、蓋を取って、一口。

……。

わっ!

飛脚さんが、あまりの異様さに残した「茗荷入り甘酒」!

……コレが、一人用だけど、土鍋に満タンあります。もちろん残すつもりはないですが……。

……今、気合い入れて稽古してる噺、忘れませんように!

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2009年9月26日 (土)

貸す人、借りる人

ここでいろいろ気楽なコトを書いてはいるけれど、実は我が財政、相当“ヤバい”。
毎月、10日と、月末近辺は、マジ頭痛い。実を言うと、先月末に「破綻」が来た。その破綻を粛々と承るのも、問題解決のひとつの道ではあったのだが、まだ自分には、ここ、今いる立場で踏み留まってやっておきたい、やってみたいことがいくつかある。
仕方がない。今まで最後の手段として取って置いた「伝家の宝刀」で、凌ぐしかない……。使っちゃいました、今回、それ。厄年越えの野郎として、もう忸爾たるもので……

でもね。

でもね。

偉人で「借金踏み倒した人」は、なんぼでもいるけど「踏み倒されちゃった人」に、偉人はいない。
借りる方だって、心はある。あの時助けてもらった恩は代えがたい。
消費者金融との付き合いもいくつかあったけれど、結局残ったのは、最初に融資をしてくれたところ。その後、二社ほど、よんどころなく付き合うことになったが、ココほど、毎月の約定金額を「回して(「返して」)ではなくてね!」さえいれば、うるさく付きまとわず、放って置いてくれるところはない(某P社なんか、ATMへカネ返しに行くたんびに脇の電話機が鳴るのよ。コレは嫌だった)。
ま、破綻を目前にして、事態を放置しておくワケにも行かないので、対策を講じつつあるところ。
ま、こっちは「タンドー兄ィ」と違って、福島は「フロンティア」だかんね。オッサンの思いもよらなかったこと、やってやるヨ!

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2009年9月21日 (月)

太極麻婆豆腐

太極麻婆豆腐
中華鍋とフライパンを並行で使い、上が「赤麻婆」、下が「青麻婆(豆腐で白っぽく見えますが、かなりグリーン)」という太極麻婆を作ってみました。さて、あなたは「赤」「青」どっち?

実は「見た目で辛そうか、甘そうか」で選ぶと、えらい目にあうかも。というのは、一見辛くなさそうな「青」には、今出盛りの“青トンガラシ”を思い切りたたき込んであるので、まぁ、刺激的なコト! 辛いものがワリと平気なワタクシが、味見で卒倒しそうになったほど。対して「赤」は、パプリカで色を付けてあるだけなので、辛味は全くありません。
もし、秋口に、ワタクシが「麻婆豆腐作ってご馳走しよう」と云って2色出てきたら、要注意! もちろん、逆パターン「赤が激辛、青が甘口」も、アリですからね。

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落語三昧、シルバーウィーク

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 昨日20日、仲間の虎ノ助さんが所属する、福島県立医大落研の定期公演へ。さすが、医大! 会場の講堂のリッパなこと! テルサの1Fくらいはあるし、新しくてキレイ。
 「落研」といっても「実は落語やる人、少ないんですよ〜」と虎ノ助さんが云ってたとおり、出演者13グループのうち落語は3人。あとの10グループはコントと漫才。でも、このところ「落語定席(観に行ったのも、自分が出たのも)」ばっかりだったので、「花月」にでも行ったみたいで(・・・といいながら本物には行ったことないんですが)、新鮮味があって楽しめました。コントは台本が良くできている上に、演者さんたちにマッチしていたし、漫才も「しゃべくり」の掛け合いがしっかり出来てて、ともに下品なネタがなく、なかなか格調の高い「笑い」を醸し出してました。それから較べると「落語」は地味でしたけど、虎ノ助さんは「三枚起請」の大ネタをきっちり仕上げてきてて、見とれ聞き惚れてしまいましたし、「初心者」という後輩のお二人も、いい味出してました。平三さんは「目黒のさんま」。殿様のノホホンとした味わいがとてもよく出ていて印象に残ります。ぴょん吉さんは現代ネタ。医大生に身近な噺の中身ということもあるけれど、どこか可笑しい「フラ」があって、3名の落語の中では一番笑いを取ってました。虎ノ助さん、楽しみな後輩ですね! しかし総じて、レベル高いです。来年も観に行きますよ! ちなみに、虎ノ助さんの上がり(出囃子)ならぬ「下がり(?)」に、ワタクシが提供させていただいた「仲入り太鼓」を使っていただきました。予想より“それらしく”聞こえたので、ひと安心。
 明日は、パセオスペース2の「長月寄席」。もちろん、モチロン楽しみです。
 で、今日は、これから会津の野沢へ、タンドーさんの墓参りに。本当はキャンプを企画したのだけど、告知が遅すぎて、しかも長野の旧車イベントにがっちりぶつかっちゃったようで(旧車の世界、遠くなりにけり・・・)、参加表明者ゼロ。まあ、仕方ないか。なので日帰りしてきます。ついでに、テルサで噺をする保科正之公の「土津神社」にお参りし、柳津に寄って、柳津名物の「あるモノ」を、明日の長月寄席の差し入れ用に買ってこようと思っています。そして、移動の車中は、ひたすら稽古・・・。だから、今日も「落語漬け」なのです。行ってきま〜す。

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2009年9月15日 (火)

今日は宣伝です

 まずは、こちら。

Nagatsukiyose

 9月22日火曜日(国民の休日)、午後4時半開演、福島市パセオ通り“光のしずくパセオスペース2”での「胡桃の会・長月寄席」

 落語の会の仲間、さおり姫さんが、パセオスペース2にプロの噺家さんを呼んじゃいました。三遊亭遊雀師匠。ワタクシついこの間までこの師匠のことを知らなかったのですが(なにしろ落語については四半世紀のブランクがありますので・・・)、ネットで音源を探して、噺を聴いてみたところ、ブッ飛びました。オモシロイです。結構全国的にコアなファンの多い師匠のようです。
 色物では、地元福島出身の若き女性コンビ、チェリブロさん。ワタクシTV視ない生活をしているので、あまり馴染みがないのですが、福島エリアでずいぶんと活躍されている方々のようです。また、われらが落語の会顧問、うつくしま芸人会代表、鶴亭漫太郎師匠がご出演。そして、開口一番は、さおり姫さんがつとめます。
 福島にいながらにして、たった木戸銭1,000円で、いま脂の乗っているプロの噺家さんの芸を拝める機会はそうそうございません。しかも二席! 独演会なみの大盤振る舞い。コレを逃す手はありません。ぜひ! 詳しくはこちら→http://www.paseospace2.com/index.html

 ところで、私はもちろん観覧に行くのですが、一応、会場で、ワタクシ作の「出囃子」が流れることになっております。素人落語の会の寄席で、三味線の小染姐さんがお休みの時用に、ここ数ヶ月の間に普段オリジナル曲を使っているメンバーさんの分だけ作ったのですが、なにせ、こんだ、あーた、プロの方用ですよ。ヘナチョコDTMの経験しか無い上に、邦楽の知識なんざほぼ皆無。うわぁ〜困ったなぁ〜、などと云いながら、かつてのDTM界ではスタンダードだった方法「耳コピ」を、実はDTMを始めて以来初めて使って、なんとか「それらしいもの」にはなったかな・・・。ついでに、市販の音源にはなかなか入っていない「仲入り太鼓」まで作っちゃった。おかげで、今日も含めて、休みの日もほとんどディスプレイとにらめっこになっちゃったけれど、実は、この先、落語の会で「太鼓」をやりたいなと思っているので、今回の「出囃子打ち込み」、たいへん良い勉強になりました〜!



 さて、お次はこちら。

Terusaomote
 うつくしま芸人会「第15回テルサ寄席」。10月3日土曜日、午後2時開演です。

 5年前の第10回テルサ寄席で「芸人会」に出会い、FM Ch-inでお世話になったこともあって毎年通ってきたけれど、昨年秋のテルサ寄席で、漫太郎師匠に「交ぜてください!」とお願いして一年。そこで笑遊師匠を紹介していただき、ふくしま素人落語の会に参加させていただいてきたことが実を結び、福島移住以来ひそかに持ち続けていた念願叶って、ワタクシ、出演させていただけることになりました。

Terusaura

 こちらはチラシ裏面。最上段の右から二番目がワタクシです。漫太郎師匠が似顔絵を描いてくださいました。

 今回は既存の噺ではなく、創作ものを演ります。題して「目黒の蛸薬師」。このブログにも書いてきたけれど、保科正之公にまつわる噺です(今回の噺の中には、実は正之公は出てこないのですが・・・^_^;)。先日、落語の会の稽古会があって、参加された師匠方に大筋を聞いていただき、いろいろとアドバイスをいただきました(ありがとうございます m_o_m)。本番まで1ヶ月を切っていますが、噺の構成、セリフ回しは大体できているので、あとは稽古あるのみです。笑うところがほとんど無い噺ですけど、10分で終わりますので(^_^;;;)ご勘弁を。お時間のある方、ぜひお運びください。入場無料です。

 以上、ぜひご来場のほど! お待ちしております。

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2009年9月 6日 (日)

目黒ウォーキング

 今更ながら、お盆に歩いてきた「目黒」を書いておきましょう。
 今回のお盆の帰京で、目黒界隈をちょっと歩いてきました。
 まずは、目黒不動尊のすぐ近くにある「成就院」というお寺さん。

Nec_0103「噺」のネタにしようとずっと考えている、保科正之公。三代将軍家光公が、腹違いの弟、正之公の存在を初めて聞いたのが、ここ、目黒成就院と言われています。この秋、この場面を噺にしようと考えたので、何はなくともお参りしようと決めてきたのでした。写真は正之公の母、お静の方が、正之公の大願成就のお礼に奉納したという「お静地蔵」。とてもこぢんまりしたお寺で、住宅街の真ん中ということもあって、とても静かでありました。お地蔵様の後ろの看板に描かれているのは「タコ」。ここは別名「目黒の蛸薬師」といって、ご本尊の薬師如来様がタコの上に乗っている、という・・・。で、御利益が「イボ治療」「皮膚病治癒」で、イボが取れるという「お撫で石」というものを境内で売っています。Takoyakushi_3
ほかに「芸能向上」という御利益もあるらしくて、奉納する絵馬もあったのですが、予算の関係上それはまたの機会にして、あまり「お守り」の類は持たない私なのですが、タコの絵の附いている小さなお守りを授けてもらってきました。
 しかし、ちゃんと地図を持って行かなかったので、たどり着くまでに、お盆の東京の炎天下、1時間弱も無駄に歩いてしまいましたとさ。ふ〜・・・。


 さて、目黒といえば「さんま」(笑)。せっかく近くまで来たので、その「発祥の地」を探訪してみました。
 目黒のさんまに出てくる殿様のモデルは、諸説あるようですが、先ほど話題に出た三代将軍家光公がかなり有力候補のようです。成就院から30分弱歩いたところに「茶屋坂」という坂があります。今は全く住宅街のど真ん中になっていますが、当時は武蔵野そのままの風景。坂の中腹に湧き水と茶屋があり、鷹狩りが大の趣味だった家光公は、途々でしばしばこの茶屋に立ち寄り、主人の爺様を「じい、じい!」と呼んでたいへん愛顧していたとか。この茶屋で「じい」が自分の飯のおかずに焼いていたさんまを、家光公が無理強いして譲ってもらい食した、というのが、そもそものお話のようです。

Nec_0104

 これが、その湧き水があった、という記念碑。ここは小さな公園になっているのだが、その車止めに・・・



Nec_0105

 こんな絵が。はっきりしない写真で申し訳ないですが、これこそ「目黒のさんま」の図。




 この公園から、半端ではない急な上り坂になる。茶屋はこの辺にあったのかな?

Nec_0106

 今は単なる住宅街の坂道。でも、ここがひたすら荒野で、そこを将軍・家光公が「ハイヨ〜ッ!」と馬をとばして登ってきたと想像すると、なんだか楽しいですね。



 さてさて、坂を上りきると、目黒の駅より恵比寿が近い。炎天下、延々歩いて、恵比寿ガーデンプレイスへやってきたら・・・

Nec_0107

 う〜むむむ・・・降参じゃ!




Nec_0108

 プファ〜ッ!
 というわけで、美味い、美味〜いヱビス生ビールで喉を潤し、めでたし、めでたし。



 で、恵比寿駅のホームに立ったら、ここの「発車メロディー」って、「第三の男」なのね。ヱビスビールのCM曲。JRもなかなかイキなことをするもんです。

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2009年9月 4日 (金)

達磨さん

達磨さん
なぜか、ふらふらっと手が伸びてしまったのは「総選挙」のせい?
それとも「少し愛して。長〜く愛して。」が、気持ちのどこかにひっかかっていたからかな。

なんか、しみじみ、美味いです。

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