塾の講師は、芸人だ!
と、常々、のたまっていたのは、かのタンドーオヤジである。
受講料もしくは月謝という名の「木戸銭」をいただいて、生徒=お客さまに、短いときで三日、長ければ数年にわたって、一連の「問題の解き方」というストーリーを語る。「学校のセンセー」とは違うから、お客さまからブーイングが来れば、即刻「雇い止め」(…ワタクシ、何度食らったことか…)。じゃあ、どうすれば成功するか、といえば、お客さまに負けない知識とノウハウをひたすら蓄積すること、そして、場の空気を読む力を養うこと。それに全力を傾けるほかない。
昨年暮れに、四半世紀のブランクを置いて落語を再開して、もうすぐ一年、というより、まだ一年生。にもかかわらず、「前座」をやらずにここまで来ちゃった上に、明後日のテルサ寄席もまた、前座のする仕事を割り振られなかった。
それがちょっとモヤモヤだったが、今、気付いた。
ワタクシの前座修業は、タンドーのオッサンがすべて面倒見てくれたのだ。
タンドーのオッサン、ワタクシに何を見てたのかな。最期にオッサンに「つる」を演ったときの情景が、また甦る。
テルサ寄席で、また、マクラに登場してもらいます、よろしく頼みますね! お願いだから、こんどは、キメ台詞、持ってかないでくださいね!
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