献杯!
例の「越の寒梅」、開けました。
口開けはタンドーのオッサンに一献。この季節ならではのオッサンの好物「衣被ぎ(きぬかつぎ)」を添えて。
で、実は、今宵のメインは「スキヤキ」! だって、牛バラ(グラム88円にて購入)が冷蔵庫にあるし、夜の買い出しで「春菊・一把38円」とくれば……。コレしかありません。
で「寒梅」。実をいうと、社会人になってから、口にした記憶がありません。見参したのは、生意気にも学生の頃。
当時「寒梅」、恐らく今よりもプレミアで、半ば「伝説」であったけど、一級上の先輩が、どういうツテからか手に入ったというので、その先輩の四畳半一間、共同便所という下宿で、それこそ「寄り合い酒」をしたものです。
その時の印象は「こんなに呑み易い日本酒があるなんてなぁ!」でした。
だから、かれこれ二十数年ぶりの再会。
第一印象。「あ、吟醸みたい」。フルーティーで甘味がちょっと勝っていて、それでいて酸も豊かで爽やか感がある。なのに、どこにも「吟醸」なんて、うたってありはしない。「へぇ〜、なるほど」と、二杯目に行って……驚いた。
二十ウン年前の、あの呑み易さ。それが、当時と全く同じように、来た!
噺では「いい酒は、自分から口に飛び込んで来る」と云うけれど、まさにそんな感じで、しかも喉をスルリと通った途端、すばっと蒸発してしまうが如く、嫌味も癖も何も残さない。でもお腹の中が、ほんのり暖かい……。
不思議なもので、すっかり記憶の片隅に追いやられていた、当時の「寄り合い酒」の場所の風景、集まった面々の顔ぶれなんぞも、ありありと思い出しました。
サウラさん、サトーさん、イトー、カワシマ、ハギちゃん、ヤマちゃん、フジちゃん…。みんな、元気かな。
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コメント
ときどき拝見しています。たんどうの高校時代からの友人です。今回のたんどうの急逝にあたっては、いろいろとお世話いただきありがとうございました。お墓まいりしてくれたことや泉の実家の玄関にお供えしてくれたこと本当に感謝です。たんどうは幸せものですね。最近は会うことがなかったのですが、こんなことになるならもっと一緒に酒を飲んでいればよかったと思っています。夢のような話しばかりで当時はうんざりすることもありましたが、今となっては懐かしい思い出です。
投稿: たんどうの友 | 2009年11月 2日 (月) 14時00分
たんどうの友 様、コメントありがとうございます。
・・・お供えは、泉の家ではなくて、自宅テーブルで、西に向かって(奇しくも泉も会津も、我が家から西の方なので)しました。泉の家には、あれからまだ一度も行ってはいません。
早いもので、半年経ちました。この秋に食した旨いモノ、たくさんあったし、大好きなサンマもバカに安かったし・・・、オッサンとともにできないのが寂しいです。
投稿: 卓 | 2009年11月 5日 (木) 20時29分