うどん
普通は、打った麺を一度茹で、火を通してから汁にくぐらせる。
ところが、中には生のまま汁に入れて煮込み、そのまま喰う豪快な料理法もある。その代表が、名古屋の「味噌煮込みうどん」と、山梨の「ほうとう」。
ともに、戦場の賄いから発生したものらしい。名古屋と言うか、尾張・三河は、戦国の三人の覇者を生んだ土地柄。山梨は、かの武田信玄の本拠。
「早メシ、早●○、武士のたしなみ」というけれど、喰うのが早いだけじゃない、できるのも早くて手間いらず、これこそ重要ポイントなのだ。だから茹でる手間なんて省いて、直に汁へぶち込む。汁に付く粉っぽさなんて、なんのその!
でも、それがいいのね、疲れてるときには。心和む味噌の香りを伴った、トロトロ、ネットリの汁。反面、歯応えしっかりしすぎるくらいのうどん。柔らかく仕上がった様々な野菜……。
今夜使ったのは茹でうどんだったけど、ちゃんとカボチャを入れて、鉄鍋で、甲州風・ほうとうにしました。
…山梨の、早川上流、奈良田の里で、また、あのアルカリ泉と、ほうとうを楽しみたいな。
名古屋「山本屋」の味噌煮込みうどんも。
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