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2010年1月29日 (金)

「ホームにて」と「智恵子抄」

「智恵子は、東京には本当の空がない、という」
有名な一節だ。


「そうか、なるほど」としみじみ感じたのは、福島に移住してしばらく経ってから、バスで帰省したとき。那須の高原から関東平野に下った瞬間。山並みがグンと遠くなり、パっと空が開けた。「あ、帰ってきた」と思うと同時に思い出したのが、智恵子抄の、かの一節…。ワタクシの心は、智恵子さんの思いと真逆の感激を覚えたのである(でも、これ、どうもリアルタイムでこのブログに書いたような記憶がなくもない。お暇があったら見てみて…)。

「ふるさと」って、何なんだろう。プラットホームの果てか、汽車の窓ガラスの果てか……。


北海道の、音威子府という小さな村に、縁があって、都合二ヵ月ばかり暮らしたことがある。北海道といえば、どこまでも広がるような畑や牧草地と、そしてその上の青空、というイメージかもしれないけれど、この音威子府村は、天塩川中流の小さな盆地。だから、空は、福島や二本松と同じように、四方を山に囲まれている。
世話になった親方が云っていたっけ。「内地の人はみんな、音威子府に来ると『帰ってきたような気がする』って云うんだ」と。
それを聞いたとき、判るような気もしなくはなかったけれど、半分他人事のような気がした。
それはそうだ。だって自分は、智恵子さんと“真逆”なんだもの。


でも、福島、なんか、落ち着くんだよね。ナンデダロ〜♪


思い返せば、ワタクシの「本当の空」は、住宅団地の“山”に囲まれた「空」だったんだ。

そして、ベランダから、富士山が綺麗に見えていた。


いま、うちのベランダに立てば、右手には吾妻小富士を臨む。目の前の地面に目をやれば、子供たちの遊び場。左手の霊山へと続く山は、その頃の団地の北側に茂っていた雑木林。ちょっと歩いて土手を越えれば、川の流れ。

まあよくぞ、幼きときの原風景にそっくりなところに来たもんだ。


この年末年始、JRが発売した「ふるさと行きの乗車券」は、残念ながらワタクシには使えない設定だったけど…。
気が付いたら、普段から「ふるさと」にドップリ浸かって暮らしてる。


福島、いいべした!

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2010年1月25日 (月)

会長への道

先週末のニュース、落語協会の会長に、柳家小三治師匠が内定した、とのこと。

ワタクシがかつて落語にはまっていた30年ほど前、現会長・馬風師匠、「会長への道」という創作噺(自分が会長になるために、先輩の師匠連をどんどんあの世に送っちゃう、という…)を演じて喝采を博していた。その馬風師匠が、本当に「会長就任」したと聞いたときには、思わずニンマリしたものである。

で、今度は「小三治会長」。

つい先日、元気寄席で演った「金明竹」。中学2年のとき、数えれば30年前に演った時のお手本が、小三治師匠。今回も当時の記憶を思い起こしながら演ったから、もちろんお手本は同じ。

縁はそれだけではない。東京農大のワタクシの同期入学に、小三治師匠のご長男がいたという(…薄い縁だなぁ〜)…。福島で落語を演るようになったワタクシに、母がそう云う。ワタクシが農大生だった頃にも話したというけど、全く記憶にない。それだけ、当時のワタクシは、落語への関心を失っていたのだろう。
過去に向かって「たられば」を云っても詮ないけど、でも、しかし、農大で“コオリヤマくん”と知り合っていたら、お互い今とは違うルートに載っていたような気がする。
ま、そうならなかったのは、天の配剤なわけで。

気が付けば、ワタクシがお手本にした当時の小三治師匠を、現在のワタクシ、年齢だけは上回っております……。

それはさておき、ワタクシの好きな師匠が会長就任、めでたいし嬉しいけれど、あまり長期政権にはならない気がする。師匠ご本人の年齢、体調から観ても。そして、ひょっとすると、もう次の会長候補は決まっているのだけど、その方、まだ若いし、最近ちょいとスキャンダルなんかあったりして「少々時期尚早」だという判断で、今回、ソツなく引継ぎをしてくれそうな小三治師匠にお鉢がまわってきたのかな〜、なんて、考えちゃったりするのである。要するに「ツナギ」。
でも、寄席では、実力ある芸人さんじゃないと「ツナギ」は任せられないわけで…。


同じ空気を一緒に吸って笑いたいな。

だから、小三治師匠、ワタクシが御目見得できるその日まで、リハビリを楽しみながら、元気でいてくださいね!

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2010年1月22日 (金)

三本の矢

ある程度の歳の人なら、大概ご存じの、毛利元就のエピソード。

三人の息子に、矢を持たせ「これが折れるか?」と尋ねる。三人は苦もなくポキンポキンと折ってみせる。「では、これではどうじゃ」と、父・元就が取り出したのは、3本をからげた矢。これは容易に折れない。そこで元就、のたまった。「一本なら易々折れても、三本まとまったらそうは行くまい。じゃから、兄弟力を合わせ、毛利の家をもり立ててくれよ」と。

去る正月に帰省したとき、母が「大事な話がある」という。何かと思ったら、都営小平霊園の抽選に当たった、とのこと。

これが、フツーの、いわゆる一般的な墓ではなくて、お骨を持ってくと、職員が預かって、程なく廟内に合葬しちゃう、すなわち、ブンばらまいて散骨するという、そういう場所。
「いくらいくら払って手続きしたからね」という金額が、パンフレットの「基本料金」よりだいぶ高かったから、オプションの「墓誌」への名前彫り込みでも頼んできたのでしょう。

「たまには線香上げにこないと承知しないよ!」と云われたけれど……。
息子たちに負担をかけたくないという、いかにもわが母らしい思いやりなのでしょうm(__)m。

おかげさまで、好き勝手ばかりしている、ドラ息子です。


ところで、長屋の羅宇屋のじいちゃんのお骨は、結局どうなっちゃったのかな。

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2010年1月16日 (土)

メガネは〜顔の〜一部です♪・2

「寄席三連発」、終了いたしました。御来場いただいたお客さま、ワタクシの芸に笑っていただいたお客さま、ありがとうございます。また、演者の師匠方、スタッフの皆様、お疲れさまです。

「大根踊り」はご報告済なので、「麓寄席」「元気寄席」の反省など。

まずは「麓寄席」の「目黒の蛸薬師」。
テルサで演ったままの形でもよかったのだけれど…。大晦日に実家で紅白を観ていたら、今回は「子供司会」がいて、大人顔負け。母に「なんなの〜、あの子ら」と尋いたら「エ〜!“卓”、知らないの! 天地人の子役で、主役のツマブキを差し置いて大人気で、コドモ店長にもなった、カトーセーシロウ君だよ!」とのたまう。
なんせテレビ観ないもので、知らないんです。でも、セーシロウ君が天地人で演った「名台詞」を聞いた瞬間、保科正之公、初の高遠入りのエピソードを思い出しちゃったのですよ。とにかくこれを組み込むだけで精一杯。
結果、蛸薬師の和尚さんの長台詞に。「間延び感があった」とのご指摘をいただきましたが、ごもっともごもっとも。「ワシはこんなところに来とうはなかった!」だけが言いたいために、ああなっちゃったのです。今回やらないと二度とあれはできません、ということで、御寛恕のほど……(一昨年年末の「つる」で、エド晴美の“グ〜ッ!”等々を使ったけど、もう今更できないし…)。しかし、それにしても、お客さまには、狙ったところで笑っていただけました。有り難いかぎりです。

そして、今日は元気寄席で「金明竹」、演らさせていただきました。昨日のブログに

>もうひとつ。それは「高座で眼鏡はどうなのだろう」ということ。
>昨年初めてお会いしたY師、S師、ともに高座姿は「裸眼」だけど、普段は眼鏡をかけていらっしゃる。仲間内でも、日常は眼鏡顔なのに、高座では外す方が多い。先日、ゲスト来演のKさんもそうだった。

という考えで、敢えてメガネを外して。

結果から云うと、作戦大失敗。
お客さまが、どんな風に噺を聞いてくれてらっしゃるか、からっきし見えない。笑っていただいているのを見るのはもちろんうれしいけれど、噺がお客さまの耳に入って、関心を持っていただけたか、「ダメだな、コレ」と思われちゃったか、メガネしている普段はどことなく解るんだけど…、今日はわけが解らず仕舞い。
想定外のところで、ずいぶん予想外に笑っていただいて、有り難いのは山々ではありますが……。

実は、この文を書き始めるまで「もうこの先は、圓蔵師匠や文珍師匠ばりに、メガネで行くべ!」と考えてました。
でもね。

メガネ使わずに、お客さまの気が解りたい。

……勉強しなおしてまいります(笑)。

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2010年1月14日 (木)

メガネは〜顔の〜一部です♪

メガネは〜顔の〜一部です♪
瞳の焦点が合ってない、ひどい表情だぞい!≫自分(笑)。

眼鏡生活30年+α。一度「コンタクトにしてみよう」と思い立って、大枚はたいて作ったのはいいけれど、結局一度も自分で入れることができずに、見事挫折したこともある。

だから、眼鏡は手放せないと思っていたら、この頃そうでもなくなってきた。会社で細かい原稿を読むときや、新聞を読むときなんか、むしろ眼鏡、邪魔なんである(苦笑)。

もうひとつ。それは「高座で眼鏡はどうなのだろう」ということ。
昨年初めてお会いしたY師、S師、ともに高座姿は「裸眼」だけど、普段は眼鏡をかけていらっしゃる。仲間内でも、日常は眼鏡顔なのに、高座では外す方が多い。先日、ゲスト来演のKさんもそうだった。

もちろん、プロの噺家さんで、眼鏡顔をトレードマークにしている師匠方も少なくはないですが……やはり、新作派や、上方に多いような気がするのは気のせいかなぁ。

明日の「元気寄席」、眼鏡をはずして上がってみようか。今までとは違った境地が見えるかな。
でも、噺の根幹が、ぼやけませんように!

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2010年1月10日 (日)

大根踊り

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 今日の「第27回・初笑い中合寄席」で、ワタクシの出身校、東京農業大学名物「大根踊り」をやってきました。写真はツイ輝兄さん撮影(ありがとうございます)。
 今回の話をいただいたとき「持ち時間5分程度」とのこと、「今の持ちネタで5分で下がれるものはないな〜。何かお正月にふさわしいものは・・・」と悩みつつ、思い浮かんだのがこの「大根踊り」。お正月の「箱根駅伝」、わが農大が予選会2位という好成績でのエントリー、また、福島県出身走者がずいぶんと活躍しそうだ、という笑遊師匠の話が頭のどこかにあって、これに行き当たった、というわけ。
 箱根駅伝、蓋を開けてみれば、わが農大は5位、見事14年ぶりのシード権獲得という快挙。そして、総合優勝・東洋大「新・山の神」こと柏原くん、復路優勝・駒沢大の撹上くん、初シード権・城西大の橋本くんをはじめとして福島県出身走者が14名エントリー、9名走行、さらには東洋・駒沢の両監督がともに福島県出身ということもあって、踊る前のマクラの話題にも事欠かず。はじめは考えていなかった会場内一周をし、お開きには希望のお客様に大根プレゼントをしてきましたが、おおむね好評だったようです。一緒に盛り上がってくれたお客様に感謝! 写真で大根持っていないのは、踊りの最中にはツイ輝兄さん、呆気にとられていたからのようです(笑)。

 この「大根踊り」、学生の頃は、サークルのコンパの一次会が終わるたびに必ず、他大学との交流会にも必ず踊り、そして、サークルの同期の連中の結婚披露宴では余興のトリを務め・・・といった具合で、実はワタクシにとっては「隠し芸」ならぬ「表芸」。交流会や披露宴では大概「リーダー役」をやってましたし。さおり姫さんが「いつものとんぼさんよりイキイキしてましたね!」と云ってくれましたけれど、さもありなん。「表芸」のうえに、相当テンション上げていかないとムリですからね、あれは。

 しかし、大根持ってマジこいて踊ったのは10年ぶりくらい。終わったら、息はタエダエ、喉はガラガラ、おまけに全身筋肉痛・・・。かつては若かったし、お酒の入っている場ばかりだったから、こんなことはなかったのだけど。今度やるときには、事前トレーニングが必要だなぁ(苦笑)。明日の麓寄席、大丈夫かな?(明日は落語ですけど)
 ただ、私の「大根踊り」は、実を云うと「ヘナチョコ」なのでありますよ。本物の農大応援団のを間近で観たことがありますが、脚や腕がピンと真っ直ぐ、高〜く上がるし、やはり集団で踊ると迫力満点。農大の学祭「収穫祭」の前宣伝などで見ることができますので、機会がありましたらぜひ。

 さて、今回の衣装「長ラン・ボンタン」は「ダーリング新庄店」というネットショップでレンタルしました。ここはコスプレ衣装のみならず、旅行用品などの実用品も品揃え豊富、しかもリーズナブルで良いですよ(市内某レンタルショップで値段を聞いたら、桁一つ高くて目ン玉が飛び出しました。また、さすがレンタルショップ、衣装がしっかりしたスーツケースに入って届きました。だから、返却もラクラク!)。機会がありましたら利用してみてください。

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2010年1月 8日 (金)

新春初笑い! 三連発だ!

 来週は、市内での寄席3席。


027nakago_chirashi まずは、10日(日)13:30〜 第27回うつくしま芸人会・中合寄席。

 実は、ワタクシ、ここでは落語は演りません。で、何をやるかって? それは当日のお楽しみ。ひそかに準備を整えております。


011fumoto_chirashi 次いで翌11日(月・成人の日)13:30〜 福島県文化センター視聴覚室 第11回ふくしま素人落語の会・信夫の麓寄席。

 詳しい開催内容は、素人落語の会ホームページ→会員・事務局日記でご覧ください。
 ワタクシは、10月のテルサ寄席で演じた自作「目黒の蛸薬師」を再演します。前回より多少はパワーアップできるかな? 乞う、ご期待!




 そして、3席目は、1月15日(金)18:00〜 光のしずくパセオスペース2 初笑いまちなか元気寄席。詳しくはパセオスペース2のHPにて。時間がない中、何を演ろうか悩んだあげく、ワタクシの「素人噺家」原点、「金明竹」を演ろうかと。通勤時間の運転中にさらってみたら、10代前半に憶えたものはオソロシイ、細かいところはさておき、なんとか当日までにモノにできそうな感じ。よ〜し、猛稽古だ!
 さて、昨日今日は、仕事から帰ってきてうちのMacで麓寄席のパンフ作り。家でしていることが仕事の延長のような・・・。でも、これも好きな道(落語も、DTPも!)だから、しょうがないね。
 さっき編集が終わったので、データを入れたMOを忘れないようにカバンに入れて、明日会社で印刷だ。

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2010年1月 4日 (月)

謹賀新年 今年の抱負

謹賀新年 今年の抱負
明けましておめでとうございます。

大晦日に実家へ帰る支度をしていたら、ベルトが切れた。「あ〜、100円ショップはコレだから」なんてつぶやきながら、締まらない腰まわりを、だましだまし東京へ。あんな文句を付けたクセに、またしても100円ショップで、代わりを購入。今度は、切れにくいGIベルト(厚手の化繊でできてて、左右に動く金具で留めるやつ)にした。
実家に着いて、締めようとしたら、なんか、変。良く見たら、肝心のベルトに食い込んで留める、心棒がないじゃん! 即刻レシート持って交換してもらいに。

で、今年の抱負。

「シンボウが大切だ。腰を据えて、しっかり見極め、締まって行こう!」

本年もどうぞごひいきに。

写真は昨日、時刻も調べずに新座駅のホームに上ったら、偶々出くわした「ホリデー快速鎌倉号・大宮行」です。

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