会長への道
先週末のニュース、落語協会の会長に、柳家小三治師匠が内定した、とのこと。
ワタクシがかつて落語にはまっていた30年ほど前、現会長・馬風師匠、「会長への道」という創作噺(自分が会長になるために、先輩の師匠連をどんどんあの世に送っちゃう、という…)を演じて喝采を博していた。その馬風師匠が、本当に「会長就任」したと聞いたときには、思わずニンマリしたものである。
で、今度は「小三治会長」。
つい先日、元気寄席で演った「金明竹」。中学2年のとき、数えれば30年前に演った時のお手本が、小三治師匠。今回も当時の記憶を思い起こしながら演ったから、もちろんお手本は同じ。
縁はそれだけではない。東京農大のワタクシの同期入学に、小三治師匠のご長男がいたという(…薄い縁だなぁ〜)…。福島で落語を演るようになったワタクシに、母がそう云う。ワタクシが農大生だった頃にも話したというけど、全く記憶にない。それだけ、当時のワタクシは、落語への関心を失っていたのだろう。
過去に向かって「たられば」を云っても詮ないけど、でも、しかし、農大で“コオリヤマくん”と知り合っていたら、お互い今とは違うルートに載っていたような気がする。
ま、そうならなかったのは、天の配剤なわけで。
気が付けば、ワタクシがお手本にした当時の小三治師匠を、現在のワタクシ、年齢だけは上回っております……。
それはさておき、ワタクシの好きな師匠が会長就任、めでたいし嬉しいけれど、あまり長期政権にはならない気がする。師匠ご本人の年齢、体調から観ても。そして、ひょっとすると、もう次の会長候補は決まっているのだけど、その方、まだ若いし、最近ちょいとスキャンダルなんかあったりして「少々時期尚早」だという判断で、今回、ソツなく引継ぎをしてくれそうな小三治師匠にお鉢がまわってきたのかな〜、なんて、考えちゃったりするのである。要するに「ツナギ」。
でも、寄席では、実力ある芸人さんじゃないと「ツナギ」は任せられないわけで…。
同じ空気を一緒に吸って笑いたいな。
だから、小三治師匠、ワタクシが御目見得できるその日まで、リハビリを楽しみながら、元気でいてくださいね!
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