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2010年2月16日 (火)

Aサイズ殺人事件 BY 阿刀田高

Aサイズ殺人事件 BY <br />
 阿刀田高
ワタクシの愛読者のなかの一冊。
一時期、阿刀田さんにハマりまくっていた。だから、うちの書棚の一画は「阿刀田ワールド」になっている。

これは父の影響だ。
父は「ミステリー小説」が大好き。今でもそうだが、ワタクシが実家にいた20ウン年前も、家にいるときはいつもその手のものを読んでる。当時は「カドカワ映画」の横溝正史モノ、「八つ墓村」をはじめとする一連のシリーズ全盛期。ワタクシも、図書館から借りてきて読みましたよ、あのオドロオドロしい一連の「金田一もの」。小学生だったけど…。
ところが父は、そういう息子を横目で眺めていたと見えて「ミステリーの原点」の本を買ってきて、うちの書棚に並べたのだ。それは、コナン・ドイル作「シャーロック・ホームズ・シリーズ」の文庫本。


これは、……コレは、ハマりました。
トリック(落ち)がわかってても、何度でも面白く読まされちゃう。
ひとり暮らしを始めて、最初にガマンできなくて揃えた蔵書が、この「シャーロック・ホームズ」である。

それで引っ掛かった本が「ホームズ贋作展覧会」という本。コナン・ドイルの“原典”を換骨奪胎した作品を集めたアンソロジー。その中の一作品として、阿刀田さんの作品、「葉桜の迷路」が入っていたのだ。

これがきっかけで、うちに「阿刀田ワールド」が生まれることになったのである。そして「アイザック・アシモフ・ワールド」も!


……しかし相変わらず、マクラが長いな。今日云いたかったのはその路線じゃないのね。


「Aサイズ殺人事件」に収められている一連の作品は、ある刑事が訳のわからない事件に巻き込まれると、馴染みの禅寺を訪ねる。和尚と碁を打ちながら、それとなく事件の悩みを話すと、和尚が解決の大きなヒントをくれる(そしてそれが正解だった)というパターンの小説集である。

何故そんなことを突然思い出したかというと……。


落語仲間の「お坊さん」!

生活環境にもよるだろうけど、普段そういう職業のかたと付き合いがない。すると、やっぱり自分だけの中では、一定のステレオタイプができちゃう。

でも、実際は、そうじゃないのね。

その方のブログを最近毎日チェックしているのだが(そして、それが毎日更新されていることにも驚くけど)、まぁ、お酒(…あ、般若湯か…)はお好きな様だし、天蓋、赤豆腐の類も厭わないようで……。しかも、稽古会で、様々鋭いご意見をいただける……。宗派も同じ禅宗(もっとも「Aサイズ」の方丈さんのお寺は、SかRかわからないのだけど)。


発橋師匠。いつもありがとうございます。頼りにしております。

そちらの四月の例会、色々聞いております。時間を作って、ぜひ伺いたいと思っております。よろしくお願いします!

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