Aサイズ殺人事件 BY 阿刀田高
ワタクシの愛読者のなかの一冊。
一時期、阿刀田さんにハマりまくっていた。だから、うちの書棚の一画は「阿刀田ワールド」になっている。
これは父の影響だ。
父は「ミステリー小説」が大好き。今でもそうだが、ワタクシが実家にいた20ウン年前も、家にいるときはいつもその手のものを読んでる。当時は「カドカワ映画」の横溝正史モノ、「八つ墓村」をはじめとする一連のシリーズ全盛期。ワタクシも、図書館から借りてきて読みましたよ、あのオドロオドロしい一連の「金田一もの」。小学生だったけど…。
ところが父は、そういう息子を横目で眺めていたと見えて「ミステリーの原点」の本を買ってきて、うちの書棚に並べたのだ。それは、コナン・ドイル作「シャーロック・ホームズ・シリーズ」の文庫本。
これは、……コレは、ハマりました。
トリック(落ち)がわかってても、何度でも面白く読まされちゃう。
ひとり暮らしを始めて、最初にガマンできなくて揃えた蔵書が、この「シャーロック・ホームズ」である。
それで引っ掛かった本が「ホームズ贋作展覧会」という本。コナン・ドイルの“原典”を換骨奪胎した作品を集めたアンソロジー。その中の一作品として、阿刀田さんの作品、「葉桜の迷路」が入っていたのだ。
これがきっかけで、うちに「阿刀田ワールド」が生まれることになったのである。そして「アイザック・アシモフ・ワールド」も!
……しかし相変わらず、マクラが長いな。今日云いたかったのはその路線じゃないのね。
「Aサイズ殺人事件」に収められている一連の作品は、ある刑事が訳のわからない事件に巻き込まれると、馴染みの禅寺を訪ねる。和尚と碁を打ちながら、それとなく事件の悩みを話すと、和尚が解決の大きなヒントをくれる(そしてそれが正解だった)というパターンの小説集である。
何故そんなことを突然思い出したかというと……。
落語仲間の「お坊さん」!
生活環境にもよるだろうけど、普段そういう職業のかたと付き合いがない。すると、やっぱり自分だけの中では、一定のステレオタイプができちゃう。
でも、実際は、そうじゃないのね。
その方のブログを最近毎日チェックしているのだが(そして、それが毎日更新されていることにも驚くけど)、まぁ、お酒(…あ、般若湯か…)はお好きな様だし、天蓋、赤豆腐の類も厭わないようで……。しかも、稽古会で、様々鋭いご意見をいただける……。宗派も同じ禅宗(もっとも「Aサイズ」の方丈さんのお寺は、SかRかわからないのだけど)。
発橋師匠。いつもありがとうございます。頼りにしております。
そちらの四月の例会、色々聞いております。時間を作って、ぜひ伺いたいと思っております。よろしくお願いします!
| 固定リンク | 0
« 粗忽な御神酒徳利 | トップページ | クルマの保険 »
コメント