クルマの保険
ワタクシのクルマの任意保険の満期日は、忘れもしない2月22日である。
今回、勤め先のお得意様にて新規契約をしたが、保険始期が「平成22年2月22日」で、見事な「2ゾロ」。担当のKさんも、書類を作っていて気が付いて「おぉ!」と思ったそうな。
この日を保険満期日に決めたのは…。誰あろう、タンドーのオッサンだ。
1988(昭和63)年2月。前年末から3ヵ月通った、村山神明ネオライフにいた「山手線色ステップバン」を、オッサンからワタクシが買う話がまとまった。
納車日の相談になって、オッサン、のたまわく、
「大安にしよう!」
あれだけカミもホトケも信じないとか云ってた割には、ヘンにそこにやたらこだわる。あげくの果てに「仏滅に納車した奴はロクな目に遭ってない!」なんて脅かす。
当時「バブル真っ最中」の大学3年生で「シューカツ、って何?」くらいの勢いだったワタクシ、ヒマだけは、やたらとあった。だから、オッサンの気のすむ日に、納車日を決めた。それが1988年、2月22日だった。
保険の契約内容を決めるのにも、ひとしきり、話をしたっけ。
「対人は、限度額があるのもあるけど“無制限”にしておけ。だいたい、クルマで轢いちゃうのはガキだ。ガキを轢き殺しちゃったら、1億じゃきかないよ。だから、これは無制限。対物は……100万300万500万、とあるけど……、万が一、ベンツにぶつけて全損したら、300じゃ納まらない。最高額(当時。現在は対物無制限もあるけど、その頃はこれしかなかった)の500にしておきなさい。保険料はなんぼも変わらないから」
オッサンのお薦めに従って、契約したっけ。今はなき「千代田火災」。
22年経って思い出すと、当時のオッサン、しっかりしてたなぁ。保険屋としては、マニュアル通りだもの、商品の勧め方。
自分もその後、クルマのディーラーに勤めて、保険も売ったけど、オッサンの勧め方、そのまんま使ってたもんな〜(その間に、対物の最高額が1000万になり2000万になり、今の“無制限”になった。そしてオッサンの“例え話”は、ベンツから“馬匹輸送車”になった。福島と東京多摩地区ではやたらと出会うものである)。
福島に移住してきたつい最近まで、ステップは現役だった。だから、初っ端の保険を、代理店と保険会社は変わったけれど、後生大事に続けているのである。
2月22日。忘れられない記念日だ。オッサンも、まさか、その「大安吉日」に納車した若造に、最期を看取られることになるなんて、まったく想定外だったでしょう。
あの世で元気にしてるかな(笑)。
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