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2010年2月 9日 (火)

「とんぼ」になる前

フツーに考えれば「ヤゴ」だけど……、もとい。ワタクシの高座名のはなし。

中学二年「金名竹」で初高座を務めた時の名前が、どうしても思い出せない。
「可口亭可楽」というのを使おうと思っていたのは覚えている。これは“コカ・コーラ”の中国語表記から思いついた名。だから、読みは「コカ亭コーラ」。
ただ、当時、それほどコーラが好きだったわけでもなく、「可楽」が大名跡ということも知っていたので、自分で名乗るのはどこか気恥ずかしくて、落研の先輩に進呈した。

高校を卒業間際に使っていた高座名は覚えている。それは「暮田利人」。まったく噺家らしくない高座名。
これはなにかというと…。「ユーミン」の影響だ。
彼女は、作詞作曲のときのペンネームを「暮田刈穂」という。憧れの女優「クレタ・ガルボ」をもじったのだそうだ。それでワタクシも当時憧れだった人の名をもじって、高座名兼ペンネームにしたのである。その人とは「リチャード・クレイダーマン」。
結果、ユーミンと同じ苗字になっちゃったのはご愛嬌。

しかし、どうしても、初高座の時の名が、思い出せない……。

「とんぼ」で24年ぶり、再デビューする以前、考えていた名がある。「三龍亭転多楼」。読みは「さんりゅう亭・うたたろう」。
亭号は「三遊亭」+「柳家(リュウ)」、サンズイに“龍”で“瀧(落ちるもの)”、でも結局“三流なのよ”を交ぜた。
名は、転職ばかりで履歴書一枚では収まらない経歴に、団地育ち団地住まい、オンガク(歌)大好き、両親が“歌”がきっかけで生まれてきた境遇、を込めていた。
でもこれ、詰め込みすぎ。だいいち「転多楼」を「うたたろう」とは、きっと誰も読んでくれない。

悩みつつ、福島の秋空の下、吾妻小富士を望みながらバイクで走っているときにひらめいたのが「とんぼ」だった。

ま、今のところ、めでたしだったかな。

……もし今の会社をクビになったら「転ちゃん」襲名しようかな。音読みで読むと、すごいぜ(笑)。

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コメント

んちは_(..)_
頭の角に引っ掛ってた暮田刈穂の謎が解消してすっきりしました ありがとうござひますユーミンなのね。脳はおもしれい脳梗塞で右脳はほとんど壊滅しとるのに時々ポロリと何か出てきます

投稿: 頭が悪いおぢさん | 2017年9月23日 (土) 12時31分

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