「発酵は錬金術である」
福島県出身、小泉武夫先生の本。先週、県立図書館で借りてきたものです。
我が家の本棚の一画は「小泉武夫ワールド」。初めて手にした小泉先生の本は、中公新書「酒の話」。面白く読んだあとで著者紹介をみたら、おやおや、わが母校、農大の先生ではないですか。へぇ〜、こういう面白い本を出す先生が農大にいたんだ〜、と気が付いたのは、残念ながら卒業後のこと。それからかれこれ約20年。先生は大量の面白い著作を世に送り出し、ワタクシは興味深く先生の作品を読ませていただいて来ました。そして……。ワタクシがまさか先生の出身県“福島”の住民になるとは。
県立図書館閲覧室、玄関から入って左の「郷土資料コーナー」の一画が、やはり「小泉ワールド」。市立中央図書館も、小泉先生書籍が充実していて、両図書館の開架の小泉先生の本は、全て一度は目を通したつもりでいたのですが…。
でも、今回のこの本を見つけたのは、県立の「郷土」ではない書架。食関係の一般書のところ。県立図書館としては、意外なところに鎮座ましましていたのであります。
さて、本の中身。
「小泉武夫流発想の成功事例集」とでも云いましょうか。
ちょっと「オヤジの自慢話」臭さがなくもないけど、その“発想”のエキサイティングさに引き込まれ、この所読書スピードがとみに遅くなってしまったワタクシには珍しく、一晩半にて読破してしまったのでありました。
どこに魅かれたか、と云えば、「とにかく手持ちのものを最大限利用する」という姿勢でしょうか。
自分の日常をよく振り返れば、何かひと工夫で、劇的な改善ができるのでは? という希望と意欲をいただいた気がします。
一先ず思いついたのは……。「寿限無」の名付け親に、小泉先生になってもらう、という噺。
ただ、これ、圓丈師匠の二番煎じを免れませんが……ね。
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コメント
カカオ豆も発酵食品、ってこないだテレビで見ました。ということはチョコも?
投稿: makoto misawa | 2010年2月 8日 (月) 03時13分
makoto殿。コメント、ダンケ。
チョコも、カカオを発酵させてから作るそうです。某有名チョコメーカーに「カカオ発酵所限定チョコ」もある由。
発酵って、深いです、面白そうです。あぁ、醸造学科に行っとけばよかった(もう遅い…笑)。
投稿: 卓 | 2010年2月 8日 (月) 21時00分