墜ちた、とんぼ
2月の「中合寄席」。
跳ねたあとに、美術サロンで開催されていた、われらが漫太郎師匠こと、ややまひろし先生はじめ、本県出身の漫画家さんの作品を揃えた「原画展示即売会」を見に行った。
そしたら、漫太郎師匠の展示作品に「墜ちたトンボ」というのが…。
一列に並んで飛んでいるトンボの群れから、一匹、クタ〜っと墜ちて行くのを、メガネの青年が、呆気にとられて眺めている、という図。
ちょうど寄席が引けて、漫太郎師匠が“お店番”をなさっていたので、
「いや〜、墜とされちゃいました」
と云ったら、「あれはね、飛行機の墜落事故があったときに描いたんだよ」、とおっしゃる。
飛行機事故はままあるけれど、ワタクシの中には、日本中で大きな話題になった墜落事故は、ここ数年記憶にない。だからこの師匠の作品も、多少年数が経っているのかな、などと考えていた。
昨日の「元気寄席」。
今回、まちなか夢工房さんでの開催。高座を、折畳み会議机を組み合わせて作った。
設営しながら一抹の不安……。でもまぁ、大丈夫だべ、で、無事進行したのだが……。
自分の出番で上がったら、やけにフニャフニャする。「でも、ここまで保ったんだから」と思って、気にせず、噺が佳境に入りはじめたところ……。
「ガシャ〜〜ン!!!」
ものの見事に高座がスッ倒れ、ワタクシは「墜ちたトンボ」になっておりました……(笑)。
漫太郎師匠の噺によれば、ヒコーキの墜落は、自らの「体重」に引き換え、「なんでオイラ、飛んでいるのか?」とヒコーキ自身が考えちゃうときに起きるそうな。
高座に上がるとき「あ、なんだかヤワイ!」と思っちゃった。思えば、あれが敗因だな……。
しかし、墜ちた本人よりも、観ていたお客さまと、スタッフのみんなの方が、もっと驚いたでしょう。
スタッフの皆様、フォロー、ありがとうございました。そして、お客さま、ビックリさせてしまって申し訳ありませんでした。でも、噺家の「座布団直滑降」なんてハプニング、観たいと思って観られるものではありません(爆)。一生の語り草にしてくださいませネ!
しかして「とんぼ」は、墜ちました。
さらに、その上、跳ねた後の「打ち上げ」で、撃沈…。
シュビバシェンねぇ…………………。
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