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2010年4月19日 (月)

日本酒とバンベルクの焦がし麦酒

日本酒はかつてみんな「濁り酒」だったそうな。

ある時、酒蔵で働いていた若者が、あまりの待遇の悪さにキレて、恨みを晴らすべく、仕込み中の酒樽に、台所の灰をぶちまけて、どこへともなく立ち去った。
それを発見した蔵人達は大騒ぎ。懸命に醸してきた商品が、パー……、と思いきや、恐る恐る樽を覗いてみると、濁りがすっかり消えて、それでいていままでにない風味の酒がたたえられていた……。
それから、日本の酒は、透明なものになったのだって。


ドイツの地方都市、バンベルクという街に「焦がしビール」という名物がある。
ビールを仕込んでいた酒蔵が、火事に見舞われた。仕込み中の原料はもちろん黒焦げ。……でも「これ、なんだかいい匂いがするし、うまそうだ」と思った蔵人が、焼けてしまった原料を仕込み直したところが……、これが、いままでにない独特の香ばしさを豊かにたたえたビールができた。


転んでもただでは起きない、そして、恨みや災難をものともせず、新しい味わいを生み出した先人たち。

世界的な世論調査で、世界に役立っている国はどこ? というのをやったら、ドイツと日本が、ワン・ツーだったそうな。

今日このニュースを見て、今夜は日本酒を飲りつつ、バンベルクの焦がしビールの味わいを、ほろ苦く思い出しております。

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