親子酒
この一年の間に、プロの噺家さんの「親子酒」を、ナマの高座で三席観た。しかも、福島県内で。
まずは昨年5月。郡山の「林家三平襲名興行」。小朝師の高座。二番目が、昨年暮れの柳家さん八師。そして、一昨日のこおりやま落語愛好会での、富蔵師。
どうしてこうも同じ噺に巡り合うのか? 地方回り向きの噺かなぁ…、と最初考えたけれど、どうもそうではないようで。
偶々、その席が、みんな「親子がらみ」だったのだ。
一昨日は、圓蔵師、富蔵師の親子会。さん八師匠のときは「東京大空襲」がメインだったけど、これは親御さんから取材した話を、噺に仕立てたもの。「三平襲名」は、親父さんの名跡を息子さんが継いだ、という……。偶然だけれど、そういう会ばかりにあたったのだ。
ワタクシは、親父とはあまり一緒に呑んだりしないけど……。ただ、タンドーのオヤブンとは、ずいぶん呑んだなぁ。
呑みながら、本人同士は、すごく真面目な話をしているつもりなのだけど、周りからすると、それは至って珍妙な光景だったらしい。
タンドーオヤブンが、村山神明のネオ・ライフを仕舞にした最後の数日間。ステップバンの全塗装が仕上がり、年末ぎりぎりで車検取っての納車だったので、店の始末を手伝いつつ、泊まり込んだ。
夕食のネタは、例によって、村山銀座と“いなげや”で買い出し。オヤブン大のお気に入りの、火鉢形の石油ストーブに、怪しげな「小鍋立て」をかけながら、一杯、一杯、また一杯……。
佳境に入った頃、所用があったとみえて、現・ネオ・ライフオーナー、ナカイくん登場。しばらく二人の様子を眺めていたが、あまりの馬鹿馬鹿しい会話に呆れて、立ち去った。その時どんな話をしていたかは、実は覚えているけれど、埒もないので略。
傍から見たら、まさに落語の「親子酒」だったろうなぁ。
早かったというか、まだそれしか経たないというか、なんだかんだ云って、オヤブンが念願だった(?)お遍路へ旅立って(一応、その装束してあげたしネ)、かれこれ一年。
話を戻すと…。
こう続いたのは「親子酒」演れ!っていう、オヤブンの指令かな(笑)。
タンドーさん、もうちょっと、待ってネ! 決めてるネタもあるからさぁ。でも、近々できるように、少しずつ、稽古しておきますよ!
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