大山参り
は、結構好きで、演りたい噺のひとつ。
かつて、その「大山」の麓に、3年近く住んでたことがある。しかし、大山アフリ神社には、とうとうお参りせず仕舞い。…今思えば、惜しいことをしたものだが、当時のワタクシは“クルマもしくはドン・ゴロゴロのフリーク”になりきってたから、噺の舞台(つっても「大山参り」に大山での様子はひとつも出て来ないけど……)であることをわかっていたのに、そしてケーブルカーがあるという、わが“鉄分”を大いに刺激する要素があったにもかかわらず、とうとう足を向けることなく……。
程なくワタクシ、職場の人間関係がモトで「壊れて」しまったこともあって、埼玉へ移った……。
しかし、あのまま、相模の国に居ついていたら……、タンドーのオッサンと「オヤブン・コブン」もしくは「兄弟分」というようなカンケーにはなれなかっただろうし、むろんオッサンに拉致られて福島に住む、なんてことにもならなかったわけだ。
ごく偶々の、巡り合わせなんだけれど、不思議で、おもしろいなぁ。
毎朝の出勤。吾妻連峰へ向けて、足を運ぶ。
微温湯街道、キヤノン通りの信号を越え、パッと視界が拡がる辺り……。そこから臨む吾妻山の様子は、見た目の高さといい、辺りの穏やかさといい、若かりし頃暮らした、丹沢の麓の景色に、よく似ている。福島には、たくさん景勝地があるけれど、毎朝の職場に辿り着く直前の、吾妻山が目の前に立ちはだかる様子……。ワタクシは、福島の景色でこれが一番大好き!
これを毎日眺めながら(噺の稽古もしながら…)通勤できるのだもの……。贅沢だなぁ。
ぜひ「大山参り」、演ってみたいと、念じております……そろそろ、ワタクシ自身が「ケがなくて、おめでた」くなってきたし(苦笑)……。
福島移住(住民登録)6周年記念日、記す。
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