試し酒
本日は「第13回・信夫の麓寄席・光家虎ノ助追出興行」。
高座に上がって驚いた。なんと「立ち見」のお客さまがいらっしゃる! 天候のよくない中、たくさんの御来場、誠にありがとうございます!
そしてワタクシ、今日は開場からお開きまで「小染社中」太鼓担当で、自分の出番以外はほとんど、袖で出演の皆さんの高座を観させていただいてました。やはりこれだけのお客さまを前にすると、皆さんノリが違います。たっぷり堪能させていただきました。演者のみなさんにも、ありがとうございます!
一方、ワタクシは……。
ネタ卸しの「試し酒」。
つい10日前に仙台もあって(それ以外にも8月は色々あって)、もう少し前からこれにしようかなとは考えていたけど……、稽古に着手できたのが先週の火曜日。たったの一週間しかない。これでいったいどこまで演れるか……。でも、稽古は始めてしまったし、手持ちのネタに変えるのも却って面倒だし、まして、あきらめるのは悔しい。
ええい! ままよ! と、強行突破することに。
しかし、さすがに一週間では、つかめるのは噺のアウトライン程度。人物や場面のディテールが、全くあやふやなままの見切り発車。
ひどいことをしてしまったものだ、と、反省しきり。二度とこんな、お客さまに失礼な冒険はいたしません……。ご容赦を。
しかし、しかし。ひとつだけはちょっと自信があった。それは、お酒をあおるシーン。正直、今回はこれさえなんとかなれば「御の字」だと思ってた。
問題のそのくだり。グイグイお酒をあおっていたら、客席から
「お、美味そう!」
という、つぶやきが!(^.^)b。
ヨ〜ッシャ!(^^)v
なにしろこちとら、噺の稽古はたかが一週間だけど、お酒の稽古だけは延々二十ウン年、ほぼ毎日欠かしていないわけで(;^_^A
ところでまぁとにかく、この「試し酒」、稽古開始から今日の口演まで、やっていてとても楽しめた噺。
下男のキャラクター、そして二人の旦那衆のキャラクターをしっかりイメージして、ぜひ得意ネタのひとつに仕上げたいなぁ、と考えつつ、今も美味しくお酒をグイグイ呷っております(笑)。
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コメント
お酒をあおる仕草に磨きをかけてくだされ (笑)
投稿: ツイ輝 | 2010年9月 8日 (水) 09時43分
兄さん、コメントありがとうございます。
♪今日も美味しく呑めるのは
ツイ輝兄さんのおかげです♪
・・・お互い、呑み過ぎには気を付けて参りましょうね。
投稿: 卓 | 2010年9月 9日 (木) 12時25分