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2010年10月24日 (日)

反省(-.-;

昨日23日は、第16回テルサ寄席。ワタクシ二度目の出演。そして、DD-65とともに、お囃子の太鼓をつとめて参りました。

高座は二番手。こんなに早く上がるのは、実は福島では初めて。制限時間は9分とキビシイし、二番手で「本格古典落語」は、キツイ。でも、マクラの選択肢は広い。開口一番のおと丸師匠とだけカブらなければいいから……。
で、今回は「客席温めヨイショマクラ」6分、この夏に池袋演芸場で聞いた、講談の神田松鯉先生がやっていた話(「荒木又右衛門の奉書仕合」のマクラ)を、この夏の“仙台落こん”に絡めて改作した小咄「独眼龍ラーメン」3分、しめて9分。

いやぁ、笑っていただきました! 今回のマクラ通り、テルサのお客さま、本当に、いいお客さまです! ありがたや、ありがたや。
おまけに「ナンチャッテ太鼓」、パートナーのおと丸師匠、芸人会の師匠方、テルサのスタッフのかたがたに過分のお褒めをいただきまして……。


ハネて、打ち上げ。いい気持ちで、呑んだの呑まないのって……。

それでまたしてもワタクシの弱点が露呈。
腰が抜けて見事な千鳥足。

これで今まで、肋骨ひび怪我1回、後頭部強打3回……。
こんな身体の状態でも意識はハッキリしてる。同じ怪我だけは、したくない。横と後ろに転ばないように、気を付けていたのだけど。
両手に荷物状態で、前のめりに……。結果、左顔面、地べたに殴打!

翔くんが付き添ってくれていたので、彼にタクシー止めてもらって、なんとか帰宅。
翔くん、そして通り掛かりに冷たい水を買ってくれた見ず知らずのお姉さん、ありがとう!


崩れるように布団に横になり……、迎えた今朝。鏡を見たら、顔の左半分がエレファントマンになってた……。ただでさえ、見られない顔なのに……。
でも、今日一日、しっかりサティの駐車場警備、やってきました。近寄ってびびったお客さまがいらしたら、ごめんなさい……。

で、気が付けばワタクシ、免許の更新時期。しかも、念願のゴールド……。今週行こうと思ってたのだけど、この先5年「半分エレファントマン」は、ねぇ……。

さっき風呂場で、改めて鏡と睨めっこ。左目が漫画のごとく見事な青タン。アイパッチみたい……、ん? 左目にアイパッチ? そんな人と最近会ったような……、

あ、あ……「独眼龍」の、政宗公!

ふざけた噺をしたものだから、祟られちゃったか……。

それもそのはず、呑んでいたのが、日本酒、正宗。

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2010年10月18日 (月)

油断させないで(c)

久しぶりに残業しての帰宅。クルマを降りて、我が家の階段へとトボトボ歩いていると……。

頭上を「パウ〜、パウ〜!」と、旋回する鳴き声。

おいでなすったね、冬の使者、白鳥たち。

鳴いてたのは、おそらく白鳥の「先達っつあん」。

“今日、ここ福島、この冬の滞在先に到着予定にしてたんだけど、いろんな理由で遅れ気味。それで今日は、かなり厳しいフライトプランになっちゃった。先達のアタシは先に着いてないとしょうがないから飛ばしてきたけど、案の定、一行の他の連中が、ねぇ……。
白鳥だって、鳥目だから。日が落ちちゃうと厳しい。
で、もし近くまで飛んで来てるようなら、アタシの一声が明かりの代わりになるかと思ったんだけどね。……返事、なかったねぇ。ということは、みんなどこかで無事にビバークしてるんだよ、きっと。よかった、よかった。
さ、新しいねぐらへ帰って、寝んべ……。

以上、第一陣の白鳥のセリフ、代弁。

先週から、ワタクシの晩酌のお供は「鍋」になり、今朝の冷え込みで鼻はグズグズ。あおりで喉はガラガラ。ワタクシの“唯一の取り柄”、声が台無し。……そろそろパンツ一丁で寝入るのは、限界だな。

厳しいけれど、美味しい晩酌が楽しみで楽しみでルンルンな冬が、そろそろ始まる。

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桃栗三年、柿八年

種を蒔いて、実をつけるまでこれだけかかる、という、古くからのコトワザである。

続きがある。
「梨のバカヤロ、十六年」。

うちの団地の敷地内に、梨の木が一本生えている……、と、知ったような言い草だが、実はこの秋初めて気が付いた。

ふと見たら、手の届きそうにない高いところに、黄金色の実が、ちらりほらり、なっている……。木の下を覗いたら、それほど傷んでないのが二つ転がっていたので、拾ってきた。
売り物の梨よりかなり小さくて、ピンポン玉と野球のボールの中間位の大きさ。色は赤っぽい。
冷蔵庫で少し冷やして、食す。
結構固くて、梨独特のザラザラ感と甘味が強く、酸味が少ない。……お、懐かしいな、この味。
あ、これ、今ほとんど売ってない「長十郎」じゃね!?

たぶん、この梨の木は、昔の団地の住民が捨てたか、野鳥が糞として落とした種から自然に芽生えたものだろう。だから、純粋な長十郎ではないだろうけど。
でもまぁきっと、16年以上の時を経て、ワタクシに懐かしい味を恵んでくれたのだ。

ごちそうさま!

団地の片隅の梨の木さん、来年もよろしくね。

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2010年10月11日 (月)

ここだけの告白

先日「時そば」を演って好評だった話を書いたのですが……。

実はワタクシ、蕎麦が食べられません!

好き嫌い以前の問題で、どうにも身体に合わないようなのです。食べて食べられなくはないし、美味しいと思った蕎麦もあるけれど……。食べてしばらくすると、胃が「キュ〜ン」と熱くなる。それが出たら、安静にして、できればそのまま眠ってしまえば何事もないのだけど……。恐らく一種の、ごく軽い蕎麦アレルギー。小さい子供のときからそうで、家の食事が蕎麦のときは、ワタクシだけ、別メニューを用意してもらってました。
ただ、今は好きになった納豆、未だに不得意なゆで卵・目玉焼きも、実家にいた頃はからきしダメだったので、ワタクシの別メニューは我が家では、日常茶飯だったのですが……。

20歳を過ぎて納豆を克服し、卵も山ほど調味料で匂いと味をごまかせば何とかなるけど……、蕎麦は……。


ネオライフの「裏」、タンドーのオッサンと、だから、10年近く前。北海道に音威子府という小さな村がある。学生時代に何かとお世話になったことがあるのだが、そこの名物のひとつが蕎麦。
親友Tちゃんが、その名物蕎麦をお土産にくれた。ワタクシが蕎麦がダメとは、付き合いの長い彼にも「まさか」だったそうだ(笑)。
もちろんいただけるものは有り難く……でも、せっかくだから蕎麦の好きな人に味わってもらいたい。白羽の矢が立ったのはタンドーのオッサン。

案の定、オッサン大喜び。ゆで上がりの色の黒さに驚きながらも、嬉々として汁と薬味を支度し、美味そうにすすりはじめた。こっちもさすがに我慢できなくなり、オッサンの蕎麦の蘊蓄話を聞きながら、日本酒とともに美味しくいただくことができた。案の定、胃が暖かくなってきたけど、ええい、ままよ! 二段ベッドの上段に上がってそのまま寝る。起きて体調が思わしくなかったら、会社に欠勤連絡だけ入れればいいや!

不思議とその日は無事、済んだ。確か、欠勤もしなかったはずである。

なんだ、大丈夫じゃん。

そう見くびったのは、甘かった……。

それからしばらく経ったゴールデンウィーク。全部仕事のつもりにしていたら、直前で「全部休んでいいよ」とゆわれ……。
でも、こういう休みがあったら行きたいところは決まってた。出雲。
その少し前に祖父が死んだ。そのドタバタのなかで、ワタクシのルーツのひとつが出雲で、しかもワタクシが名乗っている名字の城跡があるという。
早速、出雲ツアー、計画実践、始動。

出雲といえば、出雲大社。人生二度目の参拝。到着して、縁結びのお願いと、この歳で未だベターハーフに出会えないことを愚痴る(……未だ、ご利益が……苦笑)。

参道で目に付くのが「名物・出雲そば」。西日本は基本的にうどん文化圏だけど、日本海に面した山陰は、気候的には東北地方に近い。平地が少なく、山がちなところも似ている。だから、京都以西ではめずらしい、蕎麦文化が発達している。

その幟を眺めているうちに、腹の虫が鳴きはじめた。ついこの前の音威子府蕎麦、平気だったし……、そうそう、蕎麦とお酒が一緒は、こないだが初めてだった。納豆も、お酒とのコラボで克服できたから、蕎麦だってきっと!

思い切って近くの蕎麦屋さんに入って、蕎麦と、日本酒を注文した。

美味かったですよ、蕎麦も、お酒も……。

あいにくの天気、出雲大社前から松江へ向かう一畑電車に乗る。宍道湖側の席をゲットして……。

途中までは何事もなかった。ところが、松江までの半ば、一畑口のスイッチバックを過ぎる辺りから、お腹がムズムズし始めた。
こうなるとどうにもならない。景色などそっちのけで、お腹を抱えて冷や汗。停まる駅毎に降車の誘惑に駆られるけれど、次の電車まで何もない駅で二時間近くを過ごすなら、もう少し、終点まで我慢しよう……。
結果、終点「松江温泉駅」に着き、電車のドアが開くと同時にトイレに駆け込み、もったいないけど、お蕎麦とお酒をすべて戻してしまったのでした……。

そうなれば現金なもので、すっきりして、予約してあった東急インへチェックイン。近所をうろついて、ゴールデンウィーク、同じ時期の福島市のごとく灯の消えたようになってる飲み屋街の中で、珍しく営業していたお店に飛び込んで……。看板まで居座っちゃった。


あ〜あ、今回も、相変わらず長いなぁ!

てなところで、看板にさせていただきます……。

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2010年10月 9日 (土)

文知摺ことぶき大学落語会

昨日午前中はわが地元、東部学習センター「文知摺ことぶき大学」落語会でした。

根多帳。
笑遊……紙入れ
ツイ輝…狸の札
とんぼ…時そば
すずめ…真田小僧
いさん…くしゃみ講釈
お囃子=小染社中


たいへんノリのいいお客さまのおかげで、演者一同、伸び伸びと楽しんで得意の噺を披露することができました。仲間内で「今日の仕上がりは全員今までで一番よかったんじゃない?」と、盛り上がった位。とにかく、わが東部地区、人生の先輩方の賜物です。ありがとうございます!

ワタクシ、今後しばらく「飲み食いの噺に集中してみよう」というコンセプトと、国語・社会の塾講師経験を活かした噺を演りたいという思いがあって、選んだのが「時そば(江戸時代の時刻の言い方解説付)」。マクラの「江戸時代の時刻の言い方」も喜んでいただけたようですが、本題のそばを喰うシーンで、大喝采をいただきました(^^)v。本当に有り難いかぎり。これで何人、お昼をソバにしてくれたかな(笑)。

袖から観ていただいていた、いさん師匠からも、ありがたい批評をいただきました。
「そばを食べるところは……、もう少し稽古したほうがいいね(……ん〜、ごもっとも、ごもっとも!)。でも、そば屋の売り声はよかった。プロでもああいう声は出せない人がいる。……しかし、とんぼさんのいる席じゃ、もう時そばは演れないね」

重ねてありがとうございます、いさん師匠。更に精進致します。


そして、あの声が出せる身体を恵んでくれた両親に、改めて感謝。身体の作りのみならず、コーラスで知り合った父母だから、知らず知らずのうちに、発声法と呼吸法をも伝授してくれたのでしょう。

また、野外での「声出し」必須の現場にワタクシを配置してくれているアルバイト先にも感謝。込んだときは声を張り上げすぎて、喉をつぶしそうになることもあるけれど、はからずも、普通ではなかなかできない発声練習の場を与えていただいてかれこれ一年。アルバイトは生活の足しにはもちろん、ワタクシの落語にも役立たせていただいております。

明日からは3日連続「発声練習日」(笑)。雨模様という天気予報が気になるけれど、気合い入れて乗り切るぞぃ!

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2010年10月 6日 (水)

出雲ゆかりの師弟

約30年前。中学に上がったワタクシの担任は「尼子先生」だった。
見事な光頭だったから、当時たぶん50代……しかし、自らの今の状況を鑑みると……、ひょっとするとまだ40代だったかもしれない。

あまりいい印象はなかった。というのも、ワタクシを何かの研究材料に使ったからである。放課後に呼ばれて、マンツーマンで根掘り葉掘り訊かれた。貴重な放課後をつぶされたうえに、自分としては応答しづらい訊問であったのだろう。そんな時間が、中学1年のガキんちょに楽しいわけもなく、先生はもちろん、先生が担当した歴史の授業まで、嫌いになってしまった。


長年のわだかまりが解けたのは、それから約20年後。祖父が亡くなった時。
ワタクシのルーツが出雲にあって、ワタクシの名字の城跡があることを知ってからである。


「尼子」といえば、中国地方を毛利氏が席巻するまでの山陰の覇者。わが祖先は出雲の地侍で、尼子氏の下に仕えていたらしい。


尼子先生は、歴史の先生ゆえに、自ら名乗る名字にゆかりがあることに目を付けて、研究材料に、ワタクシをピックアップしたのに違いない。


だったら、そうと一言云ってくれればよかったのに……もしかすると、云ってくれてはいたかもしれないけど、当時のワタクシには全く伝わらなかったのだ。


もったいないことをしてくれたものである。歴史への興味が芽生えていたはずのワタクシが、歴史の面白さに気が付くのに、それから約20年かかっちゃった。


でも、先生が一方的に悪いわけでもない。「なぜワタクシを選んだか」という質問を盾に、ワタクシが徹底抗戦すればよかったのだ。ワタクシは、それも面倒で、逃げてばかりいた。


尼子先生、ご存命なら、もう80。今更だけど、歴史談義なんぞ、してみたい。

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2010年10月 3日 (日)

秋だ、牡蠣だ!

セカンドワークの帰りに、ちょっと遠回りして平野のベニマルへ。ここはナニゲに「おつとめ品」の値引きがスゴい。先日は「5円」の茗荷をゲット。50円じゃあ、ありません。一桁!

魚介のおつとめ品コーナーを覗くと「生食用生牡蠣」1パック98円が! 折から“さらにシールお姉さん”登場、「半額以下のお値引きしま〜す、ご利用ください!」
「ねぇ、ねぇ、これも、もっと引けるの?」
「ア、それは…元が398円なので……」

おやおや、モトの四半分だよ!
「今日中に召し上がってくださいね〜」とゆわれながら、かぼすのおつとめ20円(!)とともにご同行を願った。


ワタクシ痛風持ちなので、牡蠣は控えるべき食物なのだけど、毎日腹くっちくなるほど喰うわけじゃなし。シーズン中に月イチ程度なら、かまわないよね。


そして生牡蠣、タンドーのオッサンの好物である。いつもの安酒一口とともに、オッサンにひとつ、シェア(……仕舞には結局、生き仏のワタクシがいただくけど……)。


最近できたらしい“水無しパック”で、10粒近く入ってたよ。


6年住んでて、もちろん新しい店もできたけど、それだけじゃない発見もある。

まとまった肉体としてのタンドーのオッサンはもういないけど、ワタクシの様々な喜びは、きっとシェアしてくれているんじゃないかなぁ。

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