賞味期限
ワタクシは「煙草のみ」である。
煙草とのつきあいは、思えばもう四半世紀。年令と合わないぞ、というのはさておき……。累計本数は少ないかもしれないけれど、付き合いはやけに長い。
今の定番銘柄は「わかば」。この間の値上げで250円になった。ワタクシが「わかば」に初めて出会った30年前(年令は詮索しないでね!)は、90円だった。確か福島に来たとき、140円。度重なる値上げで、とうとうワタクシが出会った頃の二倍半超になっちゃった。
ワタクシが煙草に親しみはじめて以来、色々変化があった。まず「専売公社」が「JT」になった。パッケージに大きく「脅し文句」が印刷されるようになって、デザインを損なった。
それ以前に、キツイけれども美味かった「ショートホープ」。ワタクシの愛煙品だったのだが……、ある日突然、ユーザーに断りも無しに中身をすり替えられた。中身だけではなくて、同時に、長らく親しまれていたパッケージデザインを、変に改造。箱や銀紙のエンボス加工までなくなって、やたらピカピカ、ツルンペロンになってた。そういう変化に、新しいバージョンを一口吸ってすぐ気が付いた。それからしばらく……売れ行きの悪そうな自販機や店を狙って「旧・ショッポ」を漁ったけど……。どうにも見つからなくなった時、当時少しだけ安かった「ハイライト」に切り替えた。一時期「バット」に走ったけれど、フィルター無しの両切りはちょっと面倒……10円安い「エコー」もあるけれど、ワタクシには軽くて物足りない……。かくて、タンドーのオッサンとオソロの「わかば」に落ち着いて、かれこれ8年にはなろうか。
今回の値上げで話題になったのが「買い溜めしたものがどれくらい保つか?」ということ。
タバコも「植物由来の嗜好品」だから、賞味期限が設定されている。期限を過ぎると、風味がガタ落ちになるそうだ。長く保たせるには、冷蔵・冷凍がいいんだって。食い物と変わらない(笑)。
で、最近「オヤッ!?」と思ったのは……。
「番号のところまで吸う」「番号がなくなるまで吸う」という表現がいまや、通用しなくなってること。
かつては紙巻きタバコ一本一本に、4ケタの“ロット番号”が印字されてた。
ロットは指もとに近い方に印字されてたから、大概は番号に到達するまえに灰皿行きになる。番号まで吸うと「ずいぶん大事に吸うね〜!」と冷やかされたし、さらに番号が全て燃え尽きるまで吸うのには、指と唇の熱さと周囲の蔑みの視線に耐え切ることが不可欠だった。
いつの間にか、このロット印字は消えていた……。
フィルター付きはいいけれど、ショート(缶)ピース、しんせい、バットといった両切りタバコは、頭とシッポがわからなくなっちゃった(笑)。
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