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2011年1月27日 (木)

豆腐にまつわるエトセトラ

前回の記事を受けて……。豆腐にまつわる落語のウンチクなぞ。表題はパフィーの歌のもじりですが、パフィーは関係ありません(ただ「パフィー」という名の響きが、何となく豆腐を思い起こさせますが……)。

田楽といえば「味噌蔵」。うちで田楽を焼く度に、思わず「あぁいけない! うちの味噌蔵にも火が入った!」とやってしまう。
もう一つ、田楽が登場するのは「ん回し」。「寄り合い酒」の一バージョンで、田楽をたくさん差し入れしてもらったけど、ただ喰うのはつまらない、「ん」の付く言葉を発した者に、その言葉の中の「ん」の数だけ田楽をやろう、といって、段々エスカレートして……。
「千早振る」。豆腐自体は出てはこないけど、名大関“竜田川”が、相撲をやめて親元の豆腐屋を継ぐ、という。
「厩火事」。お咲さんが大家に愚痴をこぼす中に豆腐が出てくる。
「肥がめ」。兄貴分の家で出される冷奴(もしくは湯豆腐)で一騒動。
「居候(をテーマにした若旦那もの)」。若旦那が居候先のおかみさんに、豆腐を買いにやらされて……。カシラはやけにダシの利いた豆腐の味噌汁を喰う羽目に。
「寝床」。旦那の義太夫の会を、急な仕事を理由に断る豆腐屋。「がんもどきの製法」が、いかに手間がかかるかを、事細かに旦那に報告する番頭。
「酢豆腐」「ちりとてちん」。ご存じ、悪くなっちゃった豆腐の“有効活用”?
「小言幸兵衛」。空き店を借りに来る二人目あたりが豆腐屋。「子供がいないから喜んで貸してくれるだろう」とそれをアピールしたら、これが幸兵衛さんの『小言のツボ』にドップリ。腹を立てつつ泣きながら、かみさんとの馴れ初めやらノロケやらまくしたてて立ち去る。

《閑話休題・ワタクシが約15年程前に暮らしてた、埼玉・浦和には、当時まだ自転車にリヤカー付けて来る豆腐屋さんが。一度、そのラッパの音を耳にして、急いでタッバー持って表に出たけれど……とうとうその豆腐屋さんの“作品”は、味わわず仕舞……》

小咄。
「昔は豆腐は“♪トー、フー”と、ラッパを吹いて売りにきたもんです。黄昏どきにあれを聞いたりなんかすると、なんか、こう、あったかいような、寂しいような、複雑な思いがしたもんですなぁ。
“♪トー、フー……、ト〜…、フ〜……、トー…………、フー…………”………………。“あぁ、お豆腐屋さん……、あんなトーフへ行っちゃった……”」

豆腐の噺で「別格」は……「甲府ィ」。
ココを読んで、それがどんな噺か知りたくなった、というかたは、検索サイトへどうぞ。

この噺、ワタクシ幼い頃に、本を読んで知っていた。もちろん一度読んだだけじゃない。今でも一度お気に入りを見つけると、トコトン付き合っちゃうワタクシ、その時も、同じ本を、年度となく図書館から借りてきては、繰り返し読んだに違いない。
でも……。実際の噺としては、聞いたかどうだか……。うちの『カセットコレクション』には、少なくとも入ってない。

たぶん……、その時か、その後か、このブログにも書いてるけれど、いつだったかの『テルサ寄席』のトリ、大先輩の永生師が、これを披露してくれた。ワタクシ、客席から、高座の師匠と一緒に小声でサゲの文句を言いながら、ちょっと泣いちゃった。

いつか、演りたいなぁ「甲府ィ」。

そして、当時、憧れをもって眺めていたお師匠さんたちと、同じ高座へあがらせていただいている……。

有り難い、有り難い、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏……。

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