カラオケ病院
昨夏。池袋演芸場で、昼席の一番太鼓から夜席の打ち出しまで、たっぷり遊んだ。
夜の半ば、昔々亭桃太郎師登場。
桃太郎師をナマで観たのは二度目。初会はタンドーオヤブンと行った新宿末広亭。プログラムには柳昇師匠の名が書かれていたのだが、体調不良の由で休演……。代わりが桃太郎師だった。
むっくりして、いかにも不機嫌な風貌からギャグを連発する「代書屋」に大爆笑。柳昇師匠にお目にかかれなかった無念さを、見事にかっ飛ばしてくださった。
「圓生襲名騒動」をマクラに振る中、こともあろうにその最中に席を立って帰っちゃったお客が……。桃太郎師、激怒! 帰ったお客をののしりながら、いつの間にか語りはじめたのが「カラオケ病院」。
思い切り、腹を捩ってきた。
さっき帰宅したら、ドアポストに何か挟まってる。「? また“何かトメルゾ”か?」と一瞬ビビったけれど、すぐに思い出した。アマゾンに注文してたCDが、“今回は”無事、到着したのだ(2度、某・S急便に誤配かまされた上に、この間「すいませ〜ん! S急便なんですけど、1号棟はどっちですか!?」と、こともあろうにワタクシへ尋いてきたおニィちゃんがいたから、ワタクシの心の中では“S急便”は、すでに地に落ちている)。
早速梱包をベリベリあけて、聴きながら晩酌の支度……。
あぁ、コレだよ、コレ! これを聴きながら、ワタクシは、柳昇師匠のお焼香の列に並んでた。
マクラに振られたメガネ。お棺(?祭壇?)の上に置かれていたっけ。それがとても印象に残っている。
……勘のいい方はもう、わかっちゃったよね。次にワタクシが何をやらかそうとしているか。当たりです。
ただ……。この噺ができて20年。「落ち」はまだ通用しなくはないけれど……。
「デフレ」の今に通用する噺にしたいな〜、なんて、大それたことを思っております。
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