霊山町・掛田駅
今日は「霊山古典落語を楽しむ会」で、霊山町掛田へ。
掛田は、福島へ来たばかりの頃、訪れたことがある。福島の路面電車“飯坂東線”の跡を追って。
書物で駅舎が残っているのは知っていたけれど、実際に往時そのままのたたずまいのこの掛田駅が見えたとき「おぉ! 駅だ!」と思わず叫んでしまったものだ。
小ぢんまりしていて、お世辞にも綺麗とはいえないけれど、地方私鉄の終着駅にふさわしいその姿。併用軌道の終点らしく、道路に向かって斜めに建てられているところも愛おしい。これが、廃屋ではなく、バスの待合室、乗務員の休憩所として現役なのがうれしい。
今日改めて訪ねたが、そこは相変わらず「駅」だった。今はバスのターミナルなのだけど、バス停の名前も未だに「掛田“駅前”」。“綺麗ではない”と書いたけれど、それは寄る年波のせい。保原方面からのバスで来れば、ここが今でも霊山の玄関口。掃除は行き届いている様子。
せっかくだから「霊山こどもの国」に保存されている電車を、ここまで戻してやって、駅舎とともに記念館みたいにすればいいのにね。「廃鉄好き」にはたまらないスポットになるだろうなぁ。
さて、落語会。「古典落語を楽しむ会」というだけあって、誠に失礼ながら、お客さまの質(たち)がとても好い。落語をよくわかってくださっていて、しかもツウぶらず、笑いどころでワッと盛り上げてくださる。上がりがいの大いにあった高座でした。ありがとう存じます!
根多帳
ツイ輝「田能久」
とんぼ「味噌蔵」
笑 遊「短命」
いさん「くしゃみ講釈」
大入叶
さぁ、明日からは、次に向けての根多仕込み、根多仕込み……っと!
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