漫画と落語・1
今、仕事で「学校新聞」が佳境。卒業シーズンということもあり、卒業生の「将来の夢」が、よく記事に取り上げられる。
偶々ワタクシの担当した新聞には、そのネタはなかったけど……。隣の席の姐さんの、とある小学校の仕事を覗くともなく目に入る……。
曰く「特になし」「サラリーマン」という回答がズラズラッ……。おいおい、オマエ、それはないだろ……。
ただ、たいへん多感な頃だ。自分の思いをストレートに出すのは恥ずかしい。それはわからなくもない……。
ワタクシにも、そういう原稿を書けというのが、その年ごろに回ってきたことがある。それがいつなのか、記憶が定かではないので、当時の自分の本心がナヘンにあったか決められないが、そこでワタクシ、こう書いた。
「歯医者になりたい」と。
これは一種の「格好付け」だった。本心を書いてしまうと「な〜んだ、アイツ、コドモっぽいじゃん」と思われそうでイヤだった。そこで「別に無し」にしようとしたら、オフクロに烈火のごとく叱られた。「何でもいいから、具体的なものを書きなさい!!!」と……。
泣きながら書いたのが「歯医者」である。コドモの頃、虫歯だらけだった。毎日のような歯医者通い……、楽しいわけがない。むずがるワタクシに、優しく、時には容赦なく、付き合ってくださったのが、散々通った「N先生」。その姿に、尊敬の念を抱いていて、N先生のようになりたいなぁ、というのは心のどこかに芽生えていたのだろう。
……続く!
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