新ジャガ寄席と、罹災証明書
以前職場でお世話になっていた、大越さん。今はとあるNPO法人の理事をしていらっしゃる。
その大越さんの肝煎りで、わが職場にほど近い「水保農村婦人の家」にて開催の「新ジャガ寄席」をやってきました。
根多帳
とんぼ「つる(水保バージョン)」
ツイ輝「お芋の袋」
笑 遊「猫と金魚」
すゞめ「たらちね」
いさん「不精床」
大入叶
昨夜いさん師匠から電話。「仕事の関係で行けなくなちゃった・・・」・・・じゃ、2席演るようかな? とあれこれ画策していたら、朝からの「水爆弾」で、いさん師匠の仕事が中止になって、当初のメンバーが揃いました。ホッ!
お客さんの入りは今ひとつでしたが・・・、主催の大越さんが、古くからの我々のご贔屓。「ナマの落語は初めて」というお客様をリードして笑ってくださって、なによりいちばん喜んでくださいました。有り難い限り。帰りにはたっぷりのお土産を持たせてくださいました。ありがとうございます!
しかし、開口一番って、難しいなぁ・・・。お客様をこの先の「落語ワールド」へ導かないといけないのですから・・・。プロの世界で、前座さんが「開口一番」をつとめるしきたりになっているのは「お客様を引っ張る力」を付けさせるためなのかもしれないなぁ〜、と、近頃つくづく思います。落語ワールドって、談志師のことばを借りれば「イリュージョン」、もう少し一般的(?)なことばなら、ある種「異世界」・・・。東日本大震災で液状化した街にある「某・ネズミ園」の演出を、ひとりでこなさないといけないわけで(解りにくい例えだなぁ)。ツイ輝兄さんの噺にワタクシが及びもつかないところは、この「開口一番」でお客様を引き込む経験が、絶対的に不足しているからなのでしょう。
「前座噺」の内容も、そう思うとうなずけます。しかも「開口」だったら、基本をしっかり演るのが大事になってくるでしょう。その点・・・今回のワタクシの「つる」、そして6月の仙台での「紀州」は、いじりすぎ、なんだなぁ。「楽屋噺」「時事問題」は、あんまり開口で演るものではないのでしょう。
色々と勉強になった会でした。大越さん、スタッフの皆様、ご来場のお客様、そして来演の仲間の皆様・・・ありがとう存じます。
「福島盆地を毎日東奔西走」通勤しているワタクシ。また、水保地区をはじめ、福島市の西の方へも、落語をお届けして行ければと思っております。どうぞよろしくお願いします。
さて「新ジャガ寄席」が終わって・・・今日は夕方、何しよう。
あ、そうだ。市役所に行こう。今度の選挙サンデー、アルバイトかも知れないし、この間、団地の管理のオッサンが「間違って“卓”さんの住民票、シュレッダーに掛けちゃったので送って下さい!」なんて云ってたし。
それで初めて「新装・福島市役所」へ。
まぁ・・・立派だこと! 20年前なら、某夕刊紙にくさされたぞい。
期日前投票をして、住民票をとって・・・しばらく「市役所内見物」と、洒落る。残念ながら、眺望のすてきな9階「食堂」は、閉店後・・・。すぐに、1階へ降りてきた。で、目に付いたのが「罹災証明書受付」。
別に高速道路に乗ることもまずないし、何に使うわけでもない(だいたい、うちの被災した「家財」なんて、みんなとっくに耐用年限を超えてるし・・・)。「そうだ! こんなモノ、今でなけりゃもらえないべ! 震災経験記念品としてもらっておこうか」という、いとも不謹慎な気持ちになって窓口へ。開口一番、
「高速道路ですか?」
と訊かれて・・・機先を削がれる・・・。まさか「記念品にします」なんて云えないから「・・・あ、あぁ、そう、です・・・」と、曖昧な返事をした。
「写真はありますか?」
「あのぉ、ケータイに入ってる画像しかないんですけど・・・」
「あ、それで大丈夫です。」
そこで、本棚と、Macのひっくり返った写真を引っ張り出す。
「あ、OKです。じゃ、この書類に書いて下さい」
備考欄に「携帯画面で写真を提示」と、記入するように云われたので、従う。
「少々、お待ち下さいね」
で・・・係の方が、市の控のコピーを取って、さっきワタクシが書いた紙そのものをくれて「はい、これが証明書です」
え? それでいいのかい?
福島市民なら、地震当日、家の中がガチャガチャになってしまったのを撮影した、ケータイ写真でも、デジカメ写真でも、プリントを持って行かなくても罹災証明がとれます。しかも、ごく、カンタンに。
ただ、ねぇ。これを偽造して、悪どいことをする輩もいるようなので・・・ここに掲載した画像は、偽造防止のため、山盛りの画像処理を行っておりますです。
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