23日は、仙台へ。
22日夕方。本職が忙しくて、バイト先からかかってきた電話に出られなかった。ようやく仕事を片付けて、こっちからかけてみると……
「あ〜……、さっき連絡つかなかったから、明日は無しということで」……。
まぁいいや。ホンネを云えば、仕事なんか、したくなかったし(笑)。
ポッカリ空いた週の真ん中水曜日。どうせウチに居たってロクなことをしないに決まってる。でも、遊ぶカネなんかないし、既に朝寝坊、貪っちゃったしなぁ……。
あ、そうだ。福島の情報は一つも入ってないけど、誰か近県の落語仲間の会が、何かないかな……。
実はここだけの話(って馬鹿だねwwwだよここは……)、ダブった……。
様々考えた挙げ句、北北東に進路をとる。
このGWにたった一度だけ共演させていただいた時、意気投合した、仙台の剋家清生さんの噺を聴きに行こうっと!
仙台の広瀬通りは、どうしたわけか大渋滞……。バスの運転士さん、ダメだよ「クソッ!」なんて、声に出しちゃ(苦笑)。そんなわけで、仙台駅まで乗らずに、広瀬通一番町でバスを降りる。ワタシの記憶が確かならば、近くに地下鉄の駅があるはずだ。
こういうカンは、我ながら冴えてる。しかも、切符の自販機で咄嗟に買ったのが「バス乗り継ぎ券」。
“旭ケ丘”という、やけに懐かしさを覚える名前の駅に初めて降り立って、うろ憶えのバス停へ向かうバスに乗り込み、追加料金無しで料金箱へ切符を入れて、降りた向かいの目の前が「よめごや」さん。
小さな「食事処」という雰囲気のお店は、既に地元のおっかさんたちでいっぱい。
「こんにちは〜、寄席に来たんですけど」と言ってお店に一歩足を入れた瞬間、おかみさん(ワタクシよりきっと全然若いんだけど)のしょっぱなのひとこと。
「出演のかた?」
そういう顔っすか、ワタクシ?(笑)。
何しろワタクシ座高が高いもので、小さくなって開演を待つ。ホントはもう少し早く着いて、楽屋へ「Mどおる」を差し入れしたかったんだけど。
根多帳(敬称略)
かすみ「寿限無」
福楼「だくだく」
志ん喬「八五郎出世」
〜仲入り〜
清生「本膳」
あやめ「金明竹」
文句無し“大入叶”!
小さくて、ちょっと“変形”な会場だけど、何がいいって、お客さまと、お席亭のおかみさんがすばらしい。あんなに暖かい雰囲気の席はそうそうありはしない。いい寄席だなぁ、いつか「演る方」でお邪魔させていただきたいなぁ……と、思っていたのだけど。
おかみさんと清生さんが、しきりに「最後、最後」と云うのが気になる。祝日開催というから「ああ、今年最後ということね」と思っていたら……。なんと、震災の影響で、お店が取り壊しということになり、今回がこの場所での、本当に最後の会、なのだと……。
そんな状況の中、年末までやってるから、皆さんそれまで通って来てね! と、明るく振る舞うおかみさんに、脱帽。
何も力になれないけど、せめて、おかみさんと、あの時間を共有させていただいた皆さんの、幸せを祈るのみ……。
寄席が引けて、美味しいスイトン汁を振る舞っていただいての、歓談タイム。
開演には間に合わなかったけど、仲入りで楽屋に「Mどおる」を差し入れ。清生さんの開口一番「何でここに居るんすか?」
……居ちゃいけなかった?(笑)。後で聞いたら、サラ口のかすみさんが、既に気が付いてて、楽屋でひそかに話題になってたって(笑)。シュビバセンね、暇人で(笑)。
その歓談タイムで、清生さんが「この人、福島から来た、落語を演人なんです」なんて言っちゃったもんだから……。
普段着で、椅子に掛けて、小咄「独眼龍ラーメン」を……。どういうわけかこれがウケて「座布団の上で一席ごっつぁん!」
かなり抜けまくりの「親子酒」、聴いていただきました(汗)。
飛び入りの、ワタクシなんぞを、こんなに歓待していただいて……こんなに嬉しいことはありません。皆さん、ありがとうございます!
さて……この後、この席でトリを務められた、長井亭あやめ兄さんに拉致られて……。
それは、また、別の話!(笑)
続く!
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コメント
とんぼ様。
先日は遠いところわざわざお越し下さいましてありがとうございました。
とんぼさんにも出て欲しいなあと思っていた席なので、来て下さって本当に嬉しかったです。
ハネた後ご一緒出来ず残念でしたが、また是非機会を作って呑みましょう!
ありがとうございました。
投稿: 清生 | 2011年11月27日 (日) 17時34分
清生さん、先日はありがとう存じます。
たいへん楽しい、そして、何か不思議な「絆」を感じた一日でした。
今度は福島にもいらしてください。何もおかまい出来ないかもしれませんけど・・・。
投稿: とんぼ こと 卓 | 2011年12月 2日 (金) 08時18分