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2011年11月28日 (月)

昨日27日は、AOZ

テーマは「一年」。
クルマで会場へ向かったら、エライ混雑。一周年記念祭の日曜日だもんね。
前身の「さくら野」閉店以来、すっかり淋しくなっていたあの界隈が、活気を取り戻した以上に、賑わっている。今までの福島市には(というか、全国的にも)珍しい「AOZ」と、商業施設の複合ビル。
そもそも「AOZ」自体は“アクティブシニアセンター”という名前の通り、幸齢者を主な対象として企画された(……「幸齢者」の表記は、ちゃん平さんからの無断拝借……笑)。ところが、蓋をあけてみたら、AOZは高校生の“溜り場”になった。ここには予約制の自習室がある。たくさんの高校生が懸命に勉強していて、いつも満員御礼状態。さのみならず、自習机にあぶれたのか、わざととらないのかわからないけど、フリースペースのテーブルで、友人達と談笑している高校生たち。けれど、やっぱり彼らの前には参考書とノート……。ビルの周りはいつも自転車で一杯だ。

こんな展開は、AOZを企画立案した人たち、そして、福島市民のほとんどにとって「想定外」だったんじゃないかな。

でも、その企画立案をした人たちの中に、次のような思いを持っていた人がいるに違いない。

「福大と医大が街から去って、同時に福島の街中が寂れ始めたんだよ」と……。


「自習室」設置を提案したのは誰なんだろう?
わがタンドーオヤブンが、自分で学習塾を開くときにつけたキャッチフレーズが「講師の常駐している自習室 私塾・慧學舘」だった。こういう需要があることを、オヤブンしっかり視てたのだ……。当人は「あそこは“ギャンブル特区ビル”にすべし!」なぁんて、ほざいてたけど……。

そんなAOZの一角で、定期的に寄席を開いていただいて、ワタクシも何遍も出させていただいた。不思議なものだ。

AOZ寄席「一年!」根多帳

 ツイ輝「お芋の袋」
 小笑 漫談
 とんぼ「御神酒徳利(序)」
 マネーシロー マジック
 日が志「たらちね」
 平三「宮戸川」
 いさん「そば清」

 音響 中家すゞめ

大入叶!

御来場のお客さま、ありがとうございます。今後とも「AOZ寄席」を、ぜひとも、ご贔屓に!

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2011年11月27日 (日)

ダンシがシンダ

談志師匠が亡くなった。その訃報を耳にしたのは、仙台にいた時。

実はワタクシ、談志師匠には、あまり馴染みがない。おまけに、志ん朝師匠にも、馴染みが薄い。

これは巡り合わせとしか言い様がないのだが……ワタクシの若き少年時代、落語にハマっていた数年間に、接点が少なかったのだ。


恐らく、両師匠をはじめとする「テレビタレントとして爆発的に売れた落語家」が、一斉に“ライブ”“独演会”へ力を入れはじめたのが、この頃で……。同時に、ワタクシの当時の落語との接点は、専らラジオだった。
だから約6年に亘る「エアチェック」カセットが、段ボール一箱あるけれど……志ん朝師匠の声はただ4本……談志師匠にいたっては、2本あるかないか……。


そしてワタクシ、定席の「寄席」に足を運ばないまま、落語から20年遠ざかっちゃった。
初めて「新宿末広」に行ったのは、はるか後、タンドーオヤジが福島へ帰った年の明けた、初席だった……。

ちょうどワタクシが落語にはまっていた少年時代、ワタクシの街に住んでいた三遊亭若馬師匠が、わが街の市民センターで寄席を始めた。若馬師匠は芸術協会所属だから、いらしてくださったのは、芸協のお師匠さんばかり……とはいっても、そうそうたる顔触れ。米丸師匠、柳昇師匠、文治師匠、夢楽師匠、円右師匠、小南師匠、歌丸師匠、笑三師匠、遊三師匠……移籍前の文朝師匠、先代の柳好師匠、柳橋師匠、そして漫才の千代若・千代菊師匠……、etc。

恐らく柳昇師匠と千代若千代菊師匠がまだ60ちょい過ぎくらい、他の師匠はまだ40〜50代……。アブラが程よく抜けて、しかも枯れすぎない、お師匠さんたちの絶妙の時代の「芸」を、ライブで受け取っちゃった……。

ナマの“志ん朝”“談志”の両師匠を観ることなく、ここまできたけれど、それは、巡り合わせだからしょうがない。その代わり、ワタクシの中には、それに劣らない“宝物”が(他の人にはどこがいいのかわからないかもしれないけれど)、たくさんある。

先日、山形で「自分の噺は何故それを選んだか」、意識するべきだと教わった。そして、仙台では「噺家は誰が好きなの?」と、質問責めに遭った。

特定の「誰」が一番好きだ、というお師匠さんは、ワタクシにはない。でもやっぱり、若い頃馴染んだ“芸協”のお師匠さん達にシンパシーが、ある。

しかし……そんなことを、ここ数日思っていて……ある結論に達して、ワタクシは総て納得がいった。


ワタクシは「タンドーのオッサン」の弟子、だったのだ。

「ネオライフ亭」に入門して、お茶汲みから始まり、ある時は離れ、ある時はくっついて、部下として、秘書みたいなこともしたし、酒も何度となく酌み交わしたし……挙げ句の果て、福島へ、ノコノコ拉致られるし(自身は当時、まさかそんなことにはならないだろうと思っていたのだが、周りの連中はオッサンが福島へ帰って来たとき“あ〜‘卓’の奴め、きっとオッサンに附いて福島へ行くんだろう”と、早くから予感したという。まぁ、そういうものだ……)。そんな付き合いが、かれこれ20年。

オッサンと、談志師匠。メチャクチャぶり、わがままぶり、反面、周りへの気配りがあり(これが、往々に通じなかったり)、カッコつけるのが好きだったり……。共通点が、多々、思い浮かぶ。

それはそれとして……。
ワタクシは「タンドーのオッサンの弟子である」と、今、はっきり自覚するに至った。「塾の講師は“芸人”だ!」が持論だったし、実際、講義=噺の稽古もつけてくれた。

ちょうど3年前。オッサン、モトイ、師匠に、塾を辞めさせてもらいたい旨と、落語を再開することを話しに行ったときのこと。師匠、「そうか……オレもやりたい落語があるんだよな」と云った。師匠のことだから、古典ではないだろう。自らの創作に違いない。「じゃ、それ、こんどぜひ、聴かせてください!」と、頼んだのだけど……。

オッサン、モトイ、師匠は、この震災の2年前、なにをどう予知したのか、こともあろうに「あの世」へ事前に避難しちゃって……。


「師匠の落語」は、とうとう、聴けなかった。

ワタクシに影響をくださった、数々の師匠に……献杯!

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23日・仙台、夜の部

「よめごや」さんがひけて、清生さんに仙台駅まで送っていただく道すがら。
同乗の、あやめさんから「とんぼさん、ちょっと呑んでくかい?」と、有り難いお誘い。
「よめごや寄席」終演後のワタクシの開口一番が「打ち上げはないの?」(笑)。“罹災証明タダ高速”じゃなくてバスにしたのは、よめごやさんに駐車場がないこともあったけど「呑みたかった」から、もあり……。

あやめさんが連れていってくださったのは「仙台ほでなす会会長・清川波之丞師匠」が営む居酒屋「石」。あやめさんは、その“ほでなす会”副会長。

波之丞師匠は、その日逝去が発表された談志師匠を、初めて仙台に個人で招いて落語会を開いたかた。そして自らも「ほでなす会」を率いて高座に上がるという、大御所。

あやめさんに紹介をしていただいて……
「へ〜、福島でやってるの。何か団体に入ってるの?」
「はい“福島素人落語の会”というので、やってます」
「へぇ〜“素人”って、堂々と名乗ってるんだ。お前さんの名前のワケは?」
「はい、これこれこういうわけで……」
「へぇ〜。“素人”だねぇ」

師匠、鼻で笑う。

師匠、あやめさん、ワタクシで、まずは談志師匠に献杯……。

ややあって……
師匠「ところでさぁ、“転失気”って、どうやって下げる?」
ワタクシ「あの、ワタクシは今演らないんですけど、周りの仲間は、和尚が珍念を呼んで雷を落とすと、珍念が“屁とも思いません”って、やってます(……山形の佐と吉さんの噺、聴いたばかり)。でも、ワタクシが昔憶えたのは、和尚が“どちらも過ぎるとブーブーが出ます”と言い訳する形でした……」

ここから、それまで木を鼻にくくるようだった師匠の様子が一変。どうやら関門をクリアできたらしい。

そこへ、ほでなす会、三羽目の烏(失礼!)、勇家とんびさん、登場。
……そうなるともう、帰りのバスの時刻なんかなんのその、4人で落語談義に花が咲き……。

うっかり「チェイサー」を頼み忘れたワタクシ、例によってヘベのレケレケ、挙げ句の果てに、師匠のお店を退散するとき、階段で派手にスッ転がり……。

つい2〜3時間前に、初めてお会いした、とんびさんのお宅にお世話になることに……。

まったく以て、恐縮至極!


それにしても、翌24日が、朝からきっちり職場に居なくちゃならない日で、良かった……。

波之丞師匠、あやめ兄さん、とんび兄さん、これに懲りず、今後、こんなナマイキで情けない“とんぼ”とお付き合いいただけたら、これほどの幸せはありません……。


さてさて……福島へ“朝帰り”。駅のバスターミナルで、自宅へ向かうバスを待ってたら……目の前に停車した仙台行きのバスの車内に、なんと、小染姐さんが! 手を振ったら気付いてくださって……程なく「どうしたの? これから仕事?」と、メールをくださった。「いえ、実は……」

姉ちゃんにイタズラを見つかっちゃった弟のような、後ろめたい気分を味わったのでした……。

ひとまず、「完」!

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2011年11月26日 (土)

23日は、仙台へ。

22日夕方。本職が忙しくて、バイト先からかかってきた電話に出られなかった。ようやく仕事を片付けて、こっちからかけてみると……
「あ〜……、さっき連絡つかなかったから、明日は無しということで」……。
まぁいいや。ホンネを云えば、仕事なんか、したくなかったし(笑)。

ポッカリ空いた週の真ん中水曜日。どうせウチに居たってロクなことをしないに決まってる。でも、遊ぶカネなんかないし、既に朝寝坊、貪っちゃったしなぁ……。
あ、そうだ。福島の情報は一つも入ってないけど、誰か近県の落語仲間の会が、何かないかな……。

実はここだけの話(って馬鹿だねwwwだよここは……)、ダブった……。
様々考えた挙げ句、北北東に進路をとる。

このGWにたった一度だけ共演させていただいた時、意気投合した、仙台の剋家清生さんの噺を聴きに行こうっと!

仙台の広瀬通りは、どうしたわけか大渋滞……。バスの運転士さん、ダメだよ「クソッ!」なんて、声に出しちゃ(苦笑)。そんなわけで、仙台駅まで乗らずに、広瀬通一番町でバスを降りる。ワタシの記憶が確かならば、近くに地下鉄の駅があるはずだ。

こういうカンは、我ながら冴えてる。しかも、切符の自販機で咄嗟に買ったのが「バス乗り継ぎ券」。
“旭ケ丘”という、やけに懐かしさを覚える名前の駅に初めて降り立って、うろ憶えのバス停へ向かうバスに乗り込み、追加料金無しで料金箱へ切符を入れて、降りた向かいの目の前が「よめごや」さん。
小さな「食事処」という雰囲気のお店は、既に地元のおっかさんたちでいっぱい。

「こんにちは〜、寄席に来たんですけど」と言ってお店に一歩足を入れた瞬間、おかみさん(ワタクシよりきっと全然若いんだけど)のしょっぱなのひとこと。
「出演のかた?」

そういう顔っすか、ワタクシ?(笑)。


何しろワタクシ座高が高いもので、小さくなって開演を待つ。ホントはもう少し早く着いて、楽屋へ「Mどおる」を差し入れしたかったんだけど。

根多帳(敬称略)

 かすみ「寿限無」
 福楼「だくだく」
 志ん喬「八五郎出世」
 〜仲入り〜
 清生「本膳」
 あやめ「金明竹」

文句無し“大入叶”!

小さくて、ちょっと“変形”な会場だけど、何がいいって、お客さまと、お席亭のおかみさんがすばらしい。あんなに暖かい雰囲気の席はそうそうありはしない。いい寄席だなぁ、いつか「演る方」でお邪魔させていただきたいなぁ……と、思っていたのだけど。

おかみさんと清生さんが、しきりに「最後、最後」と云うのが気になる。祝日開催というから「ああ、今年最後ということね」と思っていたら……。なんと、震災の影響で、お店が取り壊しということになり、今回がこの場所での、本当に最後の会、なのだと……。

そんな状況の中、年末までやってるから、皆さんそれまで通って来てね! と、明るく振る舞うおかみさんに、脱帽。
何も力になれないけど、せめて、おかみさんと、あの時間を共有させていただいた皆さんの、幸せを祈るのみ……。

寄席が引けて、美味しいスイトン汁を振る舞っていただいての、歓談タイム。
開演には間に合わなかったけど、仲入りで楽屋に「Mどおる」を差し入れ。清生さんの開口一番「何でここに居るんすか?」
……居ちゃいけなかった?(笑)。後で聞いたら、サラ口のかすみさんが、既に気が付いてて、楽屋でひそかに話題になってたって(笑)。シュビバセンね、暇人で(笑)。


その歓談タイムで、清生さんが「この人、福島から来た、落語を演人なんです」なんて言っちゃったもんだから……。

普段着で、椅子に掛けて、小咄「独眼龍ラーメン」を……。どういうわけかこれがウケて「座布団の上で一席ごっつぁん!」


かなり抜けまくりの「親子酒」、聴いていただきました(汗)。

飛び入りの、ワタクシなんぞを、こんなに歓待していただいて……こんなに嬉しいことはありません。皆さん、ありがとうございます!

さて……この後、この席でトリを務められた、長井亭あやめ兄さんに拉致られて……。

それは、また、別の話!(笑)

続く!

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2011年11月25日 (金)

プロの師匠による稽古会

プロの師匠による稽古会
米沢から二箇所寄り道しながら、山形へ。
前日、米沢で共演した間助さんが「明くる日、山形落語愛好協会のメンバーに、三遊亭小圓朝師匠が稽古をつけてくださるのだけど、よかったら来ませんか?」とお誘いをいただいた。幸い米沢泊りだし、20日・日曜は何も予定がない。
プロのお師匠さんが来てくださる稽古会、これは自分が直接ご指導をいただかなくても、見学するだけで、とてもためになる、というのは、すでに何度か経験済み。

少し早めに山形駅西口到着。駅前のマックスバリュで、トイレを借りつつ、売場を徘徊。スーパーの生鮮三品+日配品+お惣菜コーナーは、地域の食文化の差がモロに表れるので、品物の顔を眺めながら歩くだけで、何とも楽しい。そして「酒コーナー」! 時間とお金があれば専門の酒屋さんへ行ったほうがいいかもしれないけど、所詮ワタクシの予算は“一升1,500円未満”。バイヤーがよほどのアホでないかぎり、回転しない商品は大手スーパーは置かない。
カゴにご同行願ったのは、写真の「澤正宗(寒河江のお酒)」と……野菜の“お値打ち品棚”に転がってた「特大ブロッコリー50円! なぜか埼玉産」……。
澤正宗はいいとして……ワタクシの買い物センスって?

午後1時からの稽古会。
ご指導くださるのは、三遊亭小圓朝師匠、同門の三遊亭きつつきさん、小圓朝師匠を山形で後援していらっしゃる、熊谷さん。
ご指導賜ったのは、以下の演者・演目(敬称略)。
 笑風亭間助「もと犬」
 万一亭太助「貧乏神」
 昔々亭註馬「たけのこ」
 笑風亭佐と吉「転失気」

後で“ちょっと”書きますが、こういう会で、プロのお師匠さん方は、とても優しい。まず、褒めてくださる。そして「でもね〜、こういうところをね〜……」というひとことから始まる“お説教”を、褒められたからって舞い上がって聞き逃してはイケナイ(って、そこまでアホなら、芸事はしないほうがいい)。このお説教、言葉だけじゃなく「ほら、こうやるとネ」なんて、実演を交えてくださったりして、それがなんでもない仕草や表情だったりするんだけど、それだけで笑いが自然と湧いてくる……。
あの会議室テーブルの高座で、小圓朝師匠、輝いてた、とても楽しそうだった……という、他人事じゃないな……その気持ちがあの小さな会議室に広がって、あの時間を共有できた喜びに、みんながひたって……とても得難いひとときをともに過ごすことができて……ここで名前をいちいち挙げるとホントキリがないのでゴメンナサイ、各位に、大感謝!

ただ、ここに小圓朝師匠ときつつきさんからいただいたアドバイスは、ちゃんと残しておかないとね。

まずはきつつきさんのアドバイス。

1。普段、芸事ではない別の仕事をしていて、色々と可笑しな出来事に遭遇することがあるはずだ。プロの噺家という職業に就いてしまうと、そういう経験はなかなかできない。それはプロにはない武器。活用すべし。

う〜む……これは、池田で三枝師匠がおっしゃってたのと、同じだ……。


2。自分の演じる噺は、何を、誰を、そしてなぜそれを手本にしたのかを、はっきり意識したほうがいい。
高座に上がって噺をするということは、何かを伝えたいからだ。何を自分は好きで、何を伝えたいか、を、きちんと意識すべきだ。

……これは、次回以降の記事でも話題になるので、覚えておいてください……。


小圓朝師匠のアドバイス。
1。落語というのは、お客さまの想像に乗る芸だ。だから、お客さまの想像を掻き立てるような演出を心がけ、計算しよう。
例えばカミシモなら、あたかもそこに相手がいるように、しっかり意識して決める。高座という一人舞台、顔の向け方、声の張りかたひとつで、リアリティが変わってくる。

2。「癖」をなくそう
プロは前座修業で、徹底的に「癖」を直される。なぜかといえば「癖」を取り去ることによって、芸の幅が広がるから。だからアマチュアでも、気になる癖はお互い指摘しよう。伸びしろが拡がるから。

この記事の最後に。なぜプロのお師匠さんはアマチュアに優しいか。だって、みんなそれでファンになっちゃうから!

小圓朝師匠、きつつきさん、いつになるかわからないけど、いつかきっとチケット買って、観に行きます!(笑)

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2011年11月24日 (木)

まずは山形のことを書いておこう

まずは山形のことを書いておこう
立て続けにいろいろあったので、蓄積したブログネタが「堪忍袋」のようにパンパンだ……。時系列に沿って、まず20日の山形から。


川西で「バタどら」を買った後は、宮内へ。ここは、ワタクシの母と伯母が、学童疎開でお世話になっていた町。
「熊野神社」という名前を聞いておいた。母達がお世話になっていた「喜多屋旅館」も訪ねたかったけれど、ネットで何度検索しても手がかりなし。旅館をやめられてかなり経つのだろう。
母が「熊野神社」というので、まぁ村の鎮守さまかいなと思ってたら、これが大きな間違い。そりゃ“神社”には違いないけれど、正式には「熊野大社」。事前に地図で見て「おや?」と思ったが、川西から長井へ向かう街道に「熊野大社」の案内標識が……。そして、宮内の市街地へ入ると、道が広くて真っすぐで、碁盤の目になっていたりして。一番立派な道が、大鳥居のある参道。
そうか! 熊野さまは、置賜の総鎮守なんだ。そして、その門前町だから「宮内」なのか。

この、熊野さまの、今のイチバンのウリは「ウサギさん」。
拝殿の裏に施された彫刻、この中に三羽のウサギが隠し彫りされているのだが、これをすべて見つけられると、幸運に恵まれること間違いなし、という……。もっとも、他人に教わっちゃうと、ご利益はチャラ。

え? ワタクシ? ……三羽見つけられたかどうか……それは、ヒミツです。

そして、この三羽のウサギに「願ひ文」を書いて納めると、それが叶う、という……。
「願ひ文」、書いてきた。ただワタクシ、神仏に“願い事”するのは好きじゃない。神仏の、み前では「決意表明」か、ご加護に対するお礼を申し上げるのみ。だから願ひ文の中身は「67年前、母と伯母はじめ、宮内へ疎開した小松川4小の子供たちに、ご加護をいただきありがとうございます。倅が御礼にうかがいました」てな文句になった。

時季に恵まれ、門前の大イチョウは見事な黄葉、そして漂うギンナンの臭ひ……。

こんどまた、ゆっくり訪ねたいなぁ、宮内。

後の予定があるから、そそくさと山形方面へクルマを転がす。

まさか、そのつい3日後に、三羽のウサギ、ならぬ「すばらしき三羽烏」に見参し、しかもたいへんお世話になろうとは(笑)。でも、それは、また、別の話。

山形紀行は、まだ続く!

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2011年11月23日 (水)

今日も今日とて東へ西へ

今日も今日とて東へ西へ
駆けずり回っております(笑)。

予定がパカラっと空いたので、バス乗って、仙台へ。

今日は「客席」で楽しんで来ます、「よめごや寄席」。

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2011年11月22日 (火)

ここの所、とても気を引かれた…

ここの所、とても気を引かれた…
のが……、コレかよ(苦笑)。


プレミアムと名乗るだけあって、確かにうまいことはうまいけど……でも、フツーの「のり塩」のほうが、ワタクシは好みだなぁ。

もうここ何年か、たまにしかポテチ買わないけど「湖池屋」オンリーで通してる。

カルビーさんは、やっぱり「かっぱえびせん」か「サッポロポテト」でしょ。

ポテトチップスは「湖池屋・フツーの“のり塩”」に限りやす(笑)。

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2011年11月21日 (月)

昨日は山形

昨日は山形
朝、ルートインで風呂に浸かり、普段は朝飯食わないのだが、朝食バイキングとなると俄然食欲が湧いて、まずはパンとベーコンとサラダに牛乳、次いで納豆ご飯に鯖の塩焼きに味噌汁にほうじ茶、仕上げはコーヒーに牛乳足してカフェオレ……こういうセレクトをすると、大概の人に呆れられる。でもね、だってさぁ、パンもご飯も両方とも好きなんだもん、それがどっちもあって取り放題と来ちゃったら……しょうがないじゃん!
最後に、あとパンふたつにするか、ご飯を茶碗一杯にするか、散々悩んだ挙げ句……、結局カフェオレ(砂糖入れない)に。
コレは大人の選択だった。パンかご飯に手を出してたら、おそらく部屋へ戻った瞬間にベッドへ仰向けに寝転んで……“プルルル、プルルル”「……はい、モシモシ」《おはようございます、フロントです、そろそろチェックアウトのお時間ですが……》
なんて恥をさらすところ……その寸前の、腹九分二厘(わ〜、半端!)で抑えたワタクシ……偉い(……どこが!?)。


なんとか10時かなり前に、荷造りを整えてチェックアウト。

さて……まず目指すは川西町、羽前小松「サトー屋さんの“元祖”バターどら焼き」!
せっかく米沢まで来たんだから、サトー屋さんに行かなければ。
何が好きかって……そのものの味わいももちろんだけど、お店のたたずまいが、いいのだ。
福島銘菓で有名な「U饅頭」とか「Mどおる」とは、違う。
お店の駐車場は、わずかたったの一台分。カウンターでお客を迎えてくれるのは、若くて明るいお姉ちゃんなんかじゃなくて、しょぼくれたようなオジサン(失礼!)。そのオジサンに「バターどら焼き○個くださいな」と言った瞬間、バタどらの皮みたいに、オジサンの表情がやわらかく、甘くなる。そして、紙袋に品物を詰めて渡してくれるときに、かならずオマケを付けてくれて……こちらが店を後にする背中へ「おしょうしな〜」という、大きくはないけれど、温かい声。

単にもらって食べても、ちょっと変わってて、とてもおいしい「サトー屋の元祖バターどら焼き」だけど……。こじんまりした小松の街のたたずまい、お店の空気を醸し出すオジサンの挙措が、とてもいいんだなぁ。

いや、ホントは今、昨日一日の行動を記すつもりだったんだけど……。ここまででお腹一杯になっちまったぞい(苦笑)。
続きは、また、改めて。


写真は、オマケにもらった「バナナどら焼き」。クリームを混ぜてあるのか、マーブル状のアンコが、これがまた……!

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2011年11月20日 (日)

宮内・熊野大社の大イチョウ

宮内・熊野大社の大イチョウ
見事な“黄葉”。
67年前、この地へ学童疎開をしていた、わが母、伯母をはじめ、江戸川区小松川四小の子供たちも、この“黄葉”を見上げていたのだなぁ……。

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米沢「天狗寄席」

オファーをいただいて、歓待していただいて……。
こんなシヤワセなことは、そうそうありません(^O^)。


根多帳
 吾妻家三吉「紙入れ」
 立花亭満丸「結婚式風景」
 笑風亭間助「親の顔」
 橘ノ小枝「狂歌家主」
 ワタクシとんぼ「カラオケ病院」
 立花亭小道「三枚起請」


先週のわれらが“麓寄席”に較べても、大威張りで“大入叶”!

米沢の演者の皆さんが「米沢はねぇ〜」とボヤくようには、ワタクシには思えませんでした。ま、今ワタクシの持てる最強の「武器」“カラオケ病院”で臨んだせいもあるでしょうが……。
ワッと声を出して笑ってはくださらないお客さまも少なくはないなぁ、と、感じはしましたが、それでも、開演1時間も前から、会場に駆け付けてくださるお客さまが“ツ離れだけ”いらっしゃるんですもの(福島には、そんなお客さまはほとんどいらっしゃらない……)。
それに、ひょいと覗き見させていただいた“根多帳”、第1回「旗揚公演」の日付が“昭和53(1978)年”! こんなに伝統ある寄席に演者として参加させていただき、お顔もお声も存じ上げない先輩の皆様に、そして今回、温かく迎えてくださった今の落語長屋のメンバーの皆様に、何より足をお運びいただいたお客さまに……感謝以外の言葉はありません。

今日は朝から、久々に(落語以外も)“濃ゆい”一日でした。

今日の日に、ワタクシなんぞという、つまらない人間に、色々都合を付けてくださった、たくさんのみなさん……誠にありがとうございます!

おしまいに……
鯉志さん「芸協」嫌いなんですって? ワタクシは「三つ子の魂」で、非常な“芸協シンパ”なのでありやす(笑)。こんどぜひその辺じっくり「ディベート」しましょう(笑)。

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2011年11月19日 (土)

今日は外泊

今日は外泊
米沢に来てます。
夕方、落語長屋さん「天狗寄席」出演です。

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2011年11月17日 (木)

代わりをもて。

代わりをもて。
写真の色がまったく良くないけど、今夜はなんと!「鯛の尾頭付き」!

一箸付けて「代わりをもて」と、家来に命じたくなるけど(笑)、もちろんそれをつぶやきはするけれど、そんなモッタイナイことはしない。ほとんど骨まで愛しちゃう。

慌てて酒を買いに走ったアニキ分には、この鯛がワタクシ行きつけのベニマルで「“お値打品”でたったの150円だった!」なんてことは……、お口、チャック!(笑)

しかし……美味しかったのよ、これが。
あまりこの手の白身魚に馴染みがないから、いつものクセで、大根卸しを添えちゃった……。秋刀魚じゃないんだからさぁ(笑)。大根卸しとの取り合わせは、悪くはないけど、やっぱりかなり場違い。ごくごく浅漬けのハジカミか、ミョウガタケが合いそうだ……って、この時季、どっちも福島にはないじゃん。

この時季、宮城辺りで、結構この手の小鯛が揚がるらしい。
ベニマル以外に、うちの近所の親愛なる「Mちゃん」でも「これでホントにいいの?」という価格で、しかも誇らしげに“天然物”と明記して並んでたりする。
この「お値打品」は、マジ、狙い目!“腐っても鯛”という格言があるくらい……むしろ「消費期限ギリギリ」あたりが、味が乗ってたりなんかして。

質素に暮らしながら、実は贅沢。トーキョー暮らしじゃ思いもつかないね。
福島、東北、万歳!

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2011年11月16日 (水)

日本酒党

で、ある。

でも、最初に酒でわけがわからなくなったのは、日本酒だった。忘れもしない、大学1年、サイクリング同好会の新歓コンパ。今は亡き、経堂「どさんこ」二階、畳の擦り切れてちょっとゲロ臭い、怪しげな座敷。先輩の勧め(強制?)に任せてグイグイ行って……気が付けば(気が付いてない……苦笑)ズダ袋状態。一級上の先輩に担がれて、彼の下宿にお世話になった。


それから半年は、ビールは呑めたけど、日本酒は匂いだけで戻しそうだった……。夏合宿で東北へ来て、あの「日航ジャンボ機墜落事故」の晩、お岩木山のキャンプ場で打ち上げだったのだけど、おそらくビールをいくらか呑んだだけだと思われる。
それが再び平気になったのは、たぶん、学祭「収穫祭」の頃だろうか……。

学生の頃は「哀しき自宅生」だったから、毎晩の晩酌なんて思いもよらず……。晩酌を覚えたのは、実家を飛び出して、一人暮らしをはじめてからだ。
最初のうちは可愛いもので、ビール350缶ですっかり満足してたっけ。もっとも、当時まだ「第二」「第三」という、安物はなかった。今思えば、かなりの贅沢だ。
それがいつから「日本酒」に切り替わったか。
きっかけは、一人暮らし二年目、ワタクシの部屋で大々的に開催した「ボジョレー・ヌーヴォ・パーティー」。
未だバブルの余韻、華やかな時代。取引先の付き合いで買わされる「ボジョレー・ヌーヴォ」を、若い連中みんなで呑みながらオダを上げよう、という飲み会を開いたのだ。コレが……ワタクシはもちろん、これに参加したメンバー全員、恐らく一生の記憶に残るムチャクチャぶり……。

その会に、わが親愛なる先輩、ペンギンさんが、何を勘違いしたのか「ワインだけじゃ物足りないべ!」と“白鶴・まる”の一升パックを1ケース・6本、持ってきた。
ボジョレーだけで大盛り上がりだったので“まる”は、ほとんどそのまま、我が家に残った……。
たぶん、これを少しずつ片付けているうちに、ワタクシは知らず知らず「日本酒党員」になっていったのだろう。

数年後、引越して転職したワタクシのうちへ遊びに来た当時の職場の親友が「なんだ、この一升瓶の行列は!」と、呆れていたのも思い出す……。

気が付けば、かれこれそれから20年……。

今の職場の付き合いで買ったボジョレー・ヌーヴォを、今日、もらってきた。もっとも、一人で呑もうと思って買ったわけじゃない。土曜日に伺う米沢へ持参しようと考えて、なのだが……。
よく考えたら、向うは「高畠ワイン」の本場じゃん! それに思いつかないなんて、何たるボケぶり!

というワケで、ワタクシ・とんぼ、場違いなオミヤゲ持参で、米沢にお邪魔します(苦笑)。

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2011年11月13日 (日)

不完全燃焼

今日は、昨日から連日の高座務めの、中合寄席。

根多帳

 順八 歌謡漫談
 ツイ輝「カレー会議」
 とんぼ「道具屋」
 雲 浪曲漫談
 漫太郎 漫談・高齢社会

県議選と女子駅伝、中合さんの北海道物産展にぶつかった割には「大入叶」と、しておきましょう。

ツイ輝兄さん「今日は昨日のリベンジだ!」と張り切ってたけど……残念、昨日のほうが良かった。ワタクシもネタにさせてもらってしまったし、青森の日が志さんもよく云ってるように「セリフが飛んでもサラっと進めちゃう」くらい、図々しくていいのだと思います。
ツイ輝兄さん、この根多を封印するようなことをおっしゃっていたけど……すごく、もったいない! だって、小学生のツトムくん、優柔不断なダンナ、鼻っ柱の強い奥さん、とぼけた校長……みんな「ツイ輝味」の、とてもいい感じが出てるんだもの。
鍋に残ったカレーのように、しばらく冷まして蓋をして熟成すれば、どこへ出しても恥ずかしくない「一品」になること間違い無しと、ワタクシ、思いますです。「間」を置くのも(噺自体にも、噺を披露する間隔にも)、馬鹿にできやせんぜ……。

さて、ワタクシも先週のリベンジで「道具屋」をかけたのはいいけれど……。
人を祈らば穴ふたつ……セリフは飛ぶ飛ぶ、間は抜ける、与太郎のキャラは定まらず……。
一番哀しかったのは、落ち目前にして、二人のお客さまが席を立って帰っちゃった……。それを引き止められない自らの不足ぶり……。
そんな中、大笑いしてくださったお客さま、そして、楽屋から客席以上の笑い声で元気付けてくださった先輩方……ありがとう存じます。おかげさまで今夜は、ひとまず安らかに眠れます。


しかし、与太郎、強烈だなぁ。落語再開以来3年、こんなに、てこずるなんて……。ずっと放っといて、ゴメンナサイ! お願いだから、与太郎よ、ワタクシの許に降りて来て! とはいっても、四六時中付きまとわれても、弱っちゃうんだけど(苦笑)。

さて「中合寄席」の、年内の日取りは、本日で最後。次回は年明けです。来年は、色々趣向を凝らした寄席に、なるはず……。不肖ワタクシも、現状には満足行かない点も色々あるので……。
とりあえずまた「初席」用に、長ランのレンタルと、体力作りの手配をしないとね(笑)。

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2011年11月12日 (土)

志津川の円典くん

志津川の円典くん
まずは、本日、第16回・信夫の麓寄席、根多帳。

 ツイ輝「カレー会議」
 こいく「ぞろぞろ」
 辰ノ助「千早振る」
 画楽多「入門当日」
 松太郎 世相漫談
 ケロ美「松山鏡」
 〜仲入り〜
 笑遊「短命」
 平三「目黒の秋刀魚」
 とんぼ「親子酒」
 いさん「そば清」

一応“大入叶”(苦笑)。


すゞめ姐さんは仕事の都合で、小染姐さんが体調不良により急遽の、休演。客席も「広い空席以外全て満員」という状況……ではありましたが、たいへん温かいお客さま揃いの、有り難い席!
しかしまぁ「大阪土産噺」というより、特に後半「食い倒れ」ラインナップになりましたです(笑)。

まずは、御来場のお客さま、ありがとうございます。演者一同、楽しく高座をつとめることができました。そして、演者、スタッフの皆さん、お疲れさまです。

終演直後、ワタクシの大のご贔屓、カツヤさんからメールが。「今まで観たなかで一番の出来」との、ご賛辞! 嬉しいなぁ。
ワタクシ昨日からチト腰痛にさいなまれているけれど、高座では痛みなんかどこへやら、スッ飛んでました。久々の「かいしんのいちげき!」。

そして、今日は南三陸・志津川から、真奈津家円典くんが、なんと泊まり掛けで、しかも写真の笹蒲持って、駆け付けてくれました。元気そうで何より!
せっかくなので、終演後、Donさんにて、若者連中+オジサン約2名の食事会。ホントなら「お〜し! 奢っつぉい!」と云わなきゃなんない立場なんだけど……、ちょっとかなわない情勢で……みんな、ゴメンなさい!

最近凹みがちなことが少なくないワタクシだけど、なぁに、そんな泣き言云ってられないね。
円典くん、今日もまた、元気をありがとう! 今度はぜひ着物持参でご来福を。

さて、5月からの懸案「リベンジ親子酒」、成功!
明日の「中合寄席」も、一所懸命、演ります!

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今日は第16

今日は第16<br />
 回・信夫の麓寄席
福島県文化センター、小ホール、14時開演。

空調が未だ復旧してないので、ストーブで温めていただいてます。

せっかく温まった客席を冷まさないよう、一同、一所懸命、演じます!

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2011年11月10日 (木)

あとは濃〜い、お茶が怖い

あとは濃〜い、お茶が怖い
ワタクシなにげに、甘いものが嫌いじゃない。むしろ、ハマってしまうと、トドメがつかなくなってしまう……。だから、極力、避けるようにしている。だって、絶対、栄養バランスが崩れちゃうんだもん。

今日の買い出しのカゴに、思わず入れてしまったのが、コレ。

「かりんとう饅頭」というのが、近ごろ静かに流行っているらしい。饅頭を油で揚げたもの。

先日の定例会に、松太郎兄さんが持ってきてくださった。コレが……甘いもの、アブラもの大好きなワタクシの琴線に触れてしまった。美味しかった!

そうなると、不思議と、このテのものが、目に入り出す。須賀川のWさんのかりんとう饅頭、見た目以上に皮がカリカリで、美味かった……。

で、今日はコレ。
芸人会の大先輩、ダーク樅山先生のお店の品物。
甘さ控えめ、結構塩味の効いている、大人の味。
コレを肴に、お酒呑んでるワタクシって……まぁ、それはいいんだけど。

福島にかつて走っていた路面電車をモチーフにしたお菓子を作っていたりして、ワタクシには色々と、思い入れのある、お菓子屋さん。
わが不徳の致すところで、なかなか買えないんだけど(苦笑)。
今日だって、ダーク先生がおそらくガッカリしちゃうような「お値打ち品」になってたからこそ、今、美味しくいただいてるわけで……。

タンドーオヤブンが、常々云ってた。「福島にはコレといった名物がない!」と。
でもそれは、きっとオヤブンの照れ隠し半分だったんだろう。福島ならではの面白いもの、美味しいもの、いっぱい、ある。もっと教えてほしかったなぁ。

「種子屋(たねや)」さんのお菓子、もっと、広めたいなぁ。

このところ、どこかへお邪魔するときの手土産は、定番“Mどおる”だったけど……。実は“Mどおる”も“U饅頭”も某K市発祥だから、フクシマ市民としては、かなりクヤシかったのね(笑)。

「名物に、美味いもの無し」と云うけれど……

「名物」とゆわれるものを作ってゆく、お手伝いができたら、うれしいな。

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2011年11月 8日 (火)

ワタクシ、産まれも育ちも

葛飾、柴又……では、ないけれど。

たいしたもんだよ蛙の小便、見上げたもんだよ屋根屋の褌。♪連れて〜、逃げてよ〜、附いて〜、おいでよ〜。……どこさでも好きなとこ、行ったらいいべした(笑)。

ひょんなことから、葛飾柴又で、一席、ご機嫌をうかがう機会が、あるとかないとか……。

来年の1月29日・日曜日だそうです。

詳しく決まり次第、このブログでもお知らせしますし、嫌でも応でも、ワタクシと個人的な付き合いのある皆様には、改めて押し売りさせていただきますデスがね(笑)。

王子の狐に化かされたのでないことだけを、願っております(笑)。

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2011年11月 7日 (月)

四代目・柳好師匠

昨日口演した「道具屋」は、先代の柳好師匠が“お手本”。

ワタクシ、この師匠が大好き。ちょっとこわもてで、無愛想な感じなのだけど、オーバーでないどちらかというと平らな語り口の中に、とぼけた可笑しみがにじみ出て。

3年前の“再デビュー”から、これまで26演目を数える内、柳好師匠をお手本にしたのが3題(道具屋、時そば、味噌蔵)、ワタクシの“お手本”中、これは最多タイ。
柳好師匠の「道具屋」は、さっき引っ張り出した音源がテレビ由来、そしてきっとナマの高座も観てる。“股引”シーンは、強烈に印象に残ってるもんなぁ。

実は「道具屋」は、当分やるまいと思ってた。というのは、笑遊師匠の高座を初めて拝見したときの根多が、もろ「“柳好師の”道具屋」だったから……。

でも、近ごろ、ご一緒でない機会もかなりあるようになったこともあり……。
先日の定例会で、画楽多兄さんが「入門当日」という、ワタクシにも印象深い、平成21年1月4日の稽古会のことを次回の麓寄席に掛けるとおっしゃる。その稽古会に、いさん師匠が「資料」として支度してくださったのが「酒粕」……。
そんなこんなで、封印を解いたわけ。

笑遊師匠、ご一緒させていただく際は、掛けないようにしますので、ご安心を。といいながら、一遍、ぜひ観ていただきたい、かな、とも、思っておりますが……。

あ。
阿武隈川へ、たった今、白鳥たちが、帰ってきてくれましたよ!
いよいよ冬が、始まるなぁ。


そういえば明日は「立冬」。
ワタクシも本日を以て「厄、ソコソコ」と云われて、喜ぶトシに、なりました……

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2011年11月 6日 (日)

御志奈賀記

今日11月6日は、うどんダイニングDonさんにて「Don呑亭満腹寄席」。

第一部 落語会(16:00〜)
 根多帳
  酒飲亭 いさん「不精床」
  裁落亭 とんぼ「道具屋」
  しお家 小笑 漫談
  酒飲亭 いさん「火焔太鼓」

第二部 うまいもの食う会

 おしながき
2011106oshinagaki


なんとか「ツ離れ」達成! わが町内から無理矢理拉致したカツヤさん、駆けつけてくれた仲間の皆さん、そしてDonご贔屓のお客様、誠にありがとう存じます。

マスター心づくしの「ハタと松茸の献立」、久々に、滋味深いごちそうをいただいたように思います。ごちそうさまでした!

さて、自身の「道具屋」。
実は「稽古1週間」。最初は「あ、20ウン年のブランク越えても、結構憶えてるもんだなぁ」とタカをくくっていたけど・・・これが、なかなか。
まず、与太郎のキャラクターができてない(この3年「与太郎の噺」を全くやってこなかったし)。
そして、カミシモの振り方が難しい。普通、与太郎は常時「下手」なんだけど、この噺の舞台設定からすると、店開き以降は「上手」になる。でも、上手に座った与太郎は、お客に上目遣いで対する・・・。これを仕上げるのは、やっぱり1週間じゃ足りなかった。

与太郎の演じ方も、迷った。お手本にした先代・柳好師匠は、与太郎の口調も他の人の口調も、ほとんど変わらない。「馬鹿丸出し」風に演じるやり方も面白いけれど、柳好師匠の平らな語り口もいい・・・。というわけで、中を取って「普通の口調で、スローペース」にはしてみたのだが・・・、今はまだまだ、語り口止まりだなぁ。「与太」のキャラ設定が、しっかり自分のなかで、できてないとだめだ。

さらには、抜けたセリフ、数知れず・・・・・・・。

ただし、収穫も。今お手本にしている音源にはない「毛抜き」の場面。与太郎が思わずキレて、普段のスローペースが早口の啖呵になっちゃったのは、あの場のアドリブだったんだけど。これが、思いの外、ウケた。「与太」の人格が、一瞬ガラリと変わっちゃう、というのは、面白いかも。


あまり連続して同じ噺を掛けてこなかったワタクシだけど、「道具屋」は、もっと磨きたい。与太郎を、もっと自分のものにしたい。
というわけで、来週の「中合寄席」も「道具屋」にしようっと。この1週間で、麓寄席用の「親子酒」と、この「道具屋」、なんとか上達したいなぁ。
来る週は「リベンジウィーク」だ!

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2011年11月 5日 (土)

酒肴奇譚

酒肴奇譚
我が家の本棚には、先日の「北杜夫」コーナーもあったけれど「小泉武夫」コーナーもあった。今は震災で崩れて以来、瓦礫状態になって、そのままだけど……。

その中から「酒肴奇譚」を引っ張り出して、久々に賞味した。

ワタクシ、小泉先生が教授をしていた農大卒。但し、学科が違ったから、在学中は小泉先生の存在を全く知らなかった。関わりがあったのは、サークルの先輩・タケムラさんが、飲み会に「研究室で作った酒だ! 呑み比べてみよ!」と云って“リゾープス酒(麹カビで醸した酒)”と“アスペルギルス酒(蜘蛛の巣カビで醸した酒)”を持ってきて……。その後、当時まだ地べたを走ってた小田急線の踏切で「匍伏前進!」をタケムラさんがやって、ワタクシもアホだから真似して、肘を血だらけにしたこと……ぐらい(苦笑)。

これ、多分、以前にも同じことを書いているんだけど、ワタクシが小泉先生の著作に出会ったのは、大学卒業後、しばらく経ってからである。以来「農大OB」のワタクシのどこかに、この「小泉武夫」という先生の名前が刻み込まれた。

まさか、そののち十数年して、小泉先生の出身県、フクシマに暮らすことになろうとは。

改めて読んでみると……ワタクシ、ずいぶん、小泉先生の影響を受けているなぁ、と。
「酒肴奇譚」巻末に、この本の成立の次第を先生ご本人が述べてらっしゃるのだが……幼少の頃に出会った、旅回りの講釈師の先生に、影響を受けたとのことである。おそらくそこから出発しているのだろう、小泉先生の語り口には、どこか寄席芸の雰囲気がある。

明日は、落語と、たぶん「みどりの窓口の担当が切符を箱から出してくれたら」幻の美味しい魚を楽しめる会。

「どうして、農大なんかに行って、それで後々全く関係ない仕事に就いて、またまたなにゆえ、フクシマなんかへ来ちゃったんだべ」と、何度、思ったことか……。でも、これが、運、これが、運命なのかもね。

このところ、ちょっと胃が痛かったりするけど、毎日を、楽しく美味しく、暮らしたいなぁ。

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2011年11月 3日 (木)

日本人の名前

年賀状の仕事の季節になった。
年賀状の仕事をするようになって……早いもので、7回目。あと6回やると、最初の干支(戌・犬)に戻るんだなぁ。

毎年、思うことがある。
「子供の名前」が難しい! 難しすぎる。
原稿で皆さん漢字を書いて来て、可愛い写真を添えて来るんだけど……、何て呼んだらいいの、このコ? という名が続出。

ワタクシ自身、漢字で書かれた名前を正しく呼んでくれた人が、稀だ(このブログのタイトルにふたつ使ってる字……ワタクシは「タク」でも「スグル」でもないんだけれど……四十ウン年、状況は変わらない……)。名前と字面にこだわるのはいいんだけど、すんなり読めない、呼べない名前は、将来、そのコがワタクシの如き「ヘソ曲がり」「ツムジ曲がり」になっちゃうリスクが高い……かもしれませんよ(笑)。

でも「本名」なんてものは、ホントはごくごくプライベートなものなわけで。
これは東西問わず共通なのがおもしろい。

我が国そして東洋では「通称」、西洋では「ニックネーム」。ニックネームは本名の省略だと聞くけれど、まぁ「トーマス」が「トム」、「マイケル」が「マイク」あたりはいいけれど「ウィリアム」がどうして「ビル」になるかなんて、ちょっとフツーの日本人には理解しがたい。
でも、これはまだまだ簡単。東洋の「号(雅号)」なんて、本名とは、ほぼ無関係に本人もしくはその関係者が撰ぶわけで……。

江戸の武士は、必ず「本名」「通称」のふたつを持ってたそうな。しかも現代では「苗字」でひとくくりにされてしまうところも「氏(うじ・現代の『苗字』とは別概念)」「名字(これまた『苗字』とは別概念)」を持ってたってんだから……ややこしい。


なんて書きながら、ゴハン食べてたら……口の中下右、中間に根っこのないブリッジが、突然外れやがった(苦笑)!
これがなくなっちゃうと、昼夜のゴハンは食べられないし、そうなると、本職はもちろん、来年正月まで予定がびっしり入ってる「落語」にも響くじゃん!

弱ったなぁ。明日早退けして、歯医者に行かなきゃいけないべね……。

というわけで、今夜書こうと思ってた論は、また後日(苦笑)!

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2011年11月 2日 (水)

昨日の昼飯

昨日の昼飯
昨日朝、某コンビニで買った、某カップ麺。
美味しく食べて、汁をすっかりすすって、底に溜まった麺と具の破片ををさらってたら……

こんな「目玉オヤジ」が、出た〜!

なんだ、こりゃ!
ステンレスのワッシャ、プラス、それがはまっていたとおぼしき、円筒形の、ワタクシの高座着にそっくりなブルーの、プラスチックの破片……。

即刻、カップ記載の「お客さま相談室」へ電話。

そしたら、一時間ちょいで、メーカーの福島営業所(郡山)の所長さんが、ワタクシの職場へ、菓子折持って詫びに来てくれた。

密かに「これは、ひょっとして“カップ麺一年分”か?」なんて、根拠のあやふやな期待をしちゃったりしてたんだけど(笑)。


別に、ことを荒立てるつもりはないし……。だいたい食べる前にワタクシ、実はこの「目玉オヤジ」を発見してた。蓋を開けてお湯を注いだ瞬間、こいつがコロコロっと転がるのを見かけたのだ。「おや?」と思ったけれど、時、既に遅し……件のワッシャはカップの底へ……代わりに、緑色した、円い乾燥ネギが浮いてきた。「なぁんだ、ネギか! ビックリさせやがって」


残さず食べて、汁もきれいに飲み切ろうとした時……
「あっ! コイツやっぱり、いだ〜〜!」

しかし、コレで、製造工場はきっと今日一日ライン止められて、総点検。現場は大わらわだったに違いない。

まぁ「食べ終わったら“アタリ”と書いてあった」と思って……、所長さんご持参の菓子折りは「製品事故なんて、起こしちゃったらコレだよ〜! 他山の石、他山の石!」とかなんとか云いながら、会社の皆さんにお裾分けして(笑)。

風評くらい、馬鹿馬鹿しくて恐ろしいものはないと、昨今痛感してるし……、そして、メーカーさんの対応に、感心も納得もしたから、ここに名前を出すことはしません。

でも、敢えてひとことだけ。
「どん兵衛」では、ありませんでした(笑)。

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