AOZ寄席・クリスマスナイト
色々あった今年……、年内ラストのアオウゼ寄席でした。
根多帳
おそら「金明竹」
ツイ輝「松竹梅」
平三「紺屋高尾・6分バージョン」
すゞめ「掛け取り」
小笑 漫談
いさん「芝浜」
・音響 とんぼ
大入叶!
雪がちらつく中、いらしていただいたお客さまに、感謝。しかも、開演前などに「こんにちは〜」とお互いあいさつできる、顔馴染みのお客さま、多数! ホント、有り難いです。
ぜひ来る新年も、宜しくご贔屓のほど、お願い申し上げますですm(__)m。
さて……そんな立場にない上に、自分の芸は棚上げしての、本日袖からミタ、雑感。
おそらさん。う〜ん、どう聞いても某国営放送口調。聞きやすいんですけどね。NHK(あ、云っちゃった……笑)の「しゃべりの教育」が、いかにキビシく徹底したものなのか、が、判ります。
しかし「金明竹」の後半だけとは、また、チャレンジャーだなぁ! ワタクシも今、上方弁絡みの噺を稽古してますが……。難しいですよね。
池田の予選会場でご一緒だった、春木さんにお会いする機会がありましたら、よろしくお伝えくださいませ。
ツイ輝兄さん。……恐らくご自分でも、今日の出来はお判りだと思いますけど……。単純な噺なんだけど、むしろそれ故、難しい……。
でもこの噺、兄さんならではの特性を活かせるレパートリーだと思うのですよ。松つぁんがまだまだおとなしすぎるし、梅さんはもっとハチャメチャな粗忽者でいい。
もっと図々しい松つぁん、単純で芝居がかったことの好きな竹さん、ひたすら粗忽な梅さん……大丈夫、みんな、兄さん自身にありますぜ(笑)。
平三くん。「I love youと云う言葉が……」とキタところで、腕時計を外して、尺取りしちゃいました。見事、6分以内! すごい! しかも「紺屋高尾」という噺のどこをあなたが好きなのか、しっかり伝わって来ました。でも、だから……
わずかでも、もう少しそこへ力点置いてもいいかなぁ、と。
ワタクシは(ワタクシだけかもしれないけど)平三くんの高尾で、清蔵がひたすら「アイアイ」と高尾に返事をするシーンで、いつも胸が熱くなる……。あそこは欲しいなぁ。
すゞめ姐さん。久々に元気な高座、楽しみました! AOZのお客さまも、みんな待ってましたよ! AOZですゞめ姐さんの落語にアオウゼって、みんな思ってますから。上方弁もなかなか板についてました!
小笑兄さん。「AOZが一番キビシイ」とおっしゃってましたけど、今日は一際厳しかったですね。お客さまに先にオチ云われちゃったり(笑)。「漫談は同じ会場で同じネタ使えないからなぁ」とおっしゃいますが、そんなことはないと思います。ややま先生と、松太郎兄さんから、その辺りは盗みましょうよ。
大丈夫、芸人社会は「盗む」のが美徳ですから(笑)。
いさん師匠。
「芝浜」……落語を演じる人なら、憧れの演目。久しぶりのライブの「芝浜」、たっぷり堪能いたしました。でもきっとまだ発展途上なんですよね……。年明けに共演させていただく際の高座、そして来年末、再来年末……もっと磨きのかかった「いさんの芝浜」を拝見できることを、楽しみにしております。
再び「そんな立場にも地位にもないけど云いたい放題」。
皆さん、モッタイナイなぁ。
もうちょっと「間」を、取りましょう。
AOZのお客さまは、皆さん、落語や、我々が好きで、通ってくださっていると思うのです。
「ここが笑い所」で、ちょっと苦しいけど、こっちは、ひと呼吸我慢する。すると「ニンマリ」→「プッ」→「ワハハハ!」に発展する……。
但し、お客さまの思考の余地を剥奪する「テンポ良く、詰める」間が必要な演目もあれば、お客さまの想像を膨らませる「たっぷりの」間が大切な演目もあり……。
一筋縄じゃ行かない。
だから、おもしろいんだね。
人の振り見て我が振り直せ。
ワタクシも、もっと精進します。
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