根多帳
笑遊「権助提灯」
ツイ輝「松竹梅」
小笑 漫談
とんぼ「つる(信夫山バージョン)」
〜仲入り〜
画楽多「鶴の恩返し」
すゞめ「白日の告白」
いさん「討論会」
お囃子 小染社中
大入叶!
50名程お集まりいただいたお客さま。笑いどころでしっかりと、明るく笑ってくださる皆さん。演者一同、とても楽しく高座をつとめることができました。ありがとう存じます! そして、ずいぶん前から肝煎りをしてくださった、幹事の藤倉さん、たいへん良き機会をくださり、感謝申し上げます。さらには、落語会が引けたあとの、我々にもお馴染みDONさんでの新年会、美味しい楽しいひとときでした。重ねて御礼申します。
さて、ワタクシは、久々に原点に立ち戻って「つる」を。
会場が、ワタクシにとって思い出たくさんの“松木町”でもあったし。もちろんマクラには、タンドーオヤブンにも登場してもらって。
ところで、一般的な「つる」と、設定が違うのに、気が付いてくれた方はいたかなぁ……。去年以来「つる」は、東北学院大落研のかすみさんからいただいた「山バージョン」にしている。また、今回持ち時間の関係で、後半をかなり省いたのだけど……それが却ってシンプルにまとまって、我ながら良かったか、と。
以前にも多分書いているけど、「つる」は、上方では、前座噺の定番中の定番であり、しかも「“つる”に始まり“つる”に終わる」とも言われる、落語の典型とされている演目。
ワタクシ自身が“信夫の麓寄席”デビューに演じ、そして……わがオヤブンのいまわの際の耳元に、通夜の枕経代わりに祭壇前で、語った演目……。
「完成形」はありえないけど、ひとまず、今日のカタチが“定番”になりそう。
大切に、磨き上げて行きたいなぁ。
ちなみに、一般的な「つる」では……
“昔、一人の老人が浜辺に立って、遥か沖合を眺めていると、唐土(もろこし)の方角から一羽の雄の首長鳥が、ツ〜っと飛んできて、浜辺の松にポイと留まる”
である。
これだと……3・11以来、どうも……。
東北学院大のかすみさんは、舞台を内陸に変えて“雄の首長鳥が、山の頂きの松に……”とやった。これをイタダキして(笑、かすみさんご本人の許諾済み)、ワタクシは下記のセリフ回しに仕立てた。
“昔、一人の老人が、田んぼの畔(あぜ)で、ぼんやり景色を眺めていると、遥か北の空から、雄の首長鳥が一羽、ツ〜っと飛んできて、○○山の松へポイと留まる”(山の名前は、会場近所の有名なものにする)
ご当地の山にするところがミソ。これ、結構ウケる。今まで「半田山(伊達)」「吾妻山(西部地区)」を出した。今日はもちろん「信夫山」。
今回は没にしたけど、別のバージョンも考えた。
“昔、平清盛が、屋敷で表を眺めていると、唐土の方角から雄の首長鳥が一羽、ツ〜っと飛んできて、庭の松の木にポイと留まる”
映像が薄汚い……もとい、ちょっと難しいかな?(笑)
「清盛」を、その時々の大河ドラマの主人公にするとか、ご当地の殿様、はたまた自分の好きな歴史上の人物に置き換えるとか……。
どうでしょう。いじりすぎ?
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