おっとととの、大臣(おとど)
“その昔、守屋の大臣、聖徳太子と仏法を争いしとき、守屋の大臣、多くの仏像金像をこの難波堀江へ投げ込み、それが埋まり埋まって大坂の土地と相なった”……。
「御神酒徳利」の、お稲荷さんのセリフ。
久しぶりにこの「悪人列伝」を引っ張り出したら、初っ端が“蘇我馬子”。著者、海音寺潮五郎は、蘇我馬子の栄達に至る歴史を、丹念に述べる。
だから、まだちっとも“馬子さん”が、出てこない(笑)。
でも、これを読んでいると、物部の守屋さんは“大臣(おおおみ)”じゃなくて“大連(おおむらじ)”。しかも聖徳太子の一世代前のひと。
だから、本当のところは、守屋さんと聖徳太子さんが“仏法を争う”なんて、ありえないのだ。
でも、落語は落語、物語は物語。目くじら立てて時代考証したって、つまらない。
「事件の本質は何なのか」が、大事なんだ。
洋服ばっかりじゃなくて、たまにでいいから「着物」着て動くと、そういうことが……わかるかなぁ……わかんねぇだろうなぁ(笑)。♪シュビドゥバ〜♪
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