太平シローさん
ワタシの記憶が確かならば。中学2年の頃。
漫才ブーム、たけなわだった。当時、東京のラジオ局、JOQR1134文化放送の、夜8時台「THE MANZAIクイズ」という番組。売出し中の漫才コンビがパーソナリティーで、スタジオから聴取者に電話して、他愛もない問題に答えてもらう、というもの。
応募ハガキを出してみたら、ある夕方、我が家の電話が「リリリリリ、リリリリリ!」
ガチャ。
「はい」
「モシモシ、こちら、文化放送と申します。“卓”さんはいらっしゃいますか?」
うれしかった……んだけど、ちょっと落胆。お目当てのコンビの担当の日じゃなかったから。
スタッフの方と一通り打ち合せの後「じゃ、切らないで待っててくださいね」
既にラジオフリークだったワタクシ。手もとにラジオは、かけておくけど、みっともないハウリングだけは避けたい! ボリュームをギリギリに調節したっけ。
問題の前にどんな話をしたのか、どんな問題が出たのか、ピンポンだったかブーだったのか……不思議と何一つ記憶に無い。
ただ「最後に一言!」と振られて、ワタクシが発したのは……
「もみじまんじゅう〜!」
「それ、違うやろ!」と突っ込んでくださったのは、今思えばサブローさん。電話口の向こうで、シローさんも、呆れて苦笑いしていたことだろう……。
シローさん。
その、臍曲りのナマイキ中坊は、今、福島で、素人お笑い芸人をやってます。
その節は、大変失礼しました……。でも、呆れながらも、サブローさんに、そしてシローさんに笑ってもらってもらったことは、ワタクシの一生の宝物です。ありがとうございます。
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