コレが聴きたくなって……
引っ張り出した。「大河ドラマ・テーマ曲オムニバスアルバム“秀吉”」。
不思議なもので、はまっていた芝居限定だけど、音楽を聴いていると、オープニングの映像が目に浮かぶ。
昭和45年「樅の木は残った」。地上から樅の林を見上げた空。この年、ワタクシまだ4歳……よほどインパクトを受けたのだろう。
昭和52年「花神」。雲をかきわけて行くオープニング。このドラマは多分、物心ついて初めて、真剣に見通した。だから「幕末の志士」たちを思い浮べると、みんな「花神」の俳優さんになっちゃう(笑)。
昭和53年「黄金の日々」。当時の染五郎、現・幸四郎の“助三”、川谷拓三の“善住坊”、根津甚八の“石川五右衛門”トリオの友情、そして、栗原小巻のお嬢様、夏目雅子のキリシタンのモニカに憧れたっけ……。
いささか飛んで、平成7年「八代将軍・吉宗」。錦絵の大名行列がCGでエッチラオッチラ歩きだした。
平成8年「秀吉」。竹中直人の秀吉、否、日吉丸が、大きな太陽に向かって懸命にひた走る姿……。
まったりとした日曜の夜、テレビを前に、家族で過ごした(もっとも、平成以降はワタクシ独りだけど)一年……。
今思えば、貴重な時間だったんだなぁ。
歴代の「大河ドラマテーマ曲」で、ワタクシの一番のお気に入りは、先程も挙げた「花神」。
6拍子で、船に揺られているような、心持ちのいい曲である。
この曲を作った、林光さん、先日黄泉路へ旅立ったそうな……。ネットで見た訃報には「花神」のことを書いているのが一つもなかったけど。
ワタクシには、林光さんといえば、コレがいちばん。かけがえのない大好きな作品を……ありがとう。
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