鉄道ファン誌・1977 年7月号大扉
鉄道少年のワタクシが、初めて手に入れた、鉄道雑誌。7月号ということは、5月21日発売だ。ワタクシ弱冠、小学校5年生。
特集にとりあげられている国鉄80系電車というのは、我が国日本の「電車」のイメージを大幅に変えた立役者。電車はそれまで、都市近郊の近距離輸送が専門だったのだけれど、80系はそんな既成概念を打ち破った。
敗戦からわずか4年で、こういうものを作り上げ……しかも、この80系電車デビューのたった15年後、昭和39年には……、なんと、東海道新幹線が開業してしまうのだ。
すごいなぁ!
どん底から4年、さらにそれから15年……。「高度成長時代」、半端じゃないぜ。
思い起こせば、自分自身……「どん底」の鬱々とした日々をスタートに、4年近くかけて、いま口に糊する基礎技術を、自己流で修得し……気が付けば、それからおおよそ15年。
進歩なさすぎ(苦笑)。
ちなみに、この本を手にしたのと、落語ドップリになったのは、ほぼ同時だ。
そしてこの写真に写っている電車が渡っている鉄橋は、その数年後に豪雨で流失した。
夜行の大垣行きの車窓に食い付いて、プッツリ途絶えた大井川鉄橋を、眺めたことを思い出す。
だから今日も「時そば」の、大好きなセリフで締めよう。
「悪いあとはいい! 世の中は回り持ちだ」
| 固定リンク | 0
コメント