いちめんのなのはな
これ、山村暮鳥の詩ではなかったかと記憶している。
しかし、別にここで暮鳥を語るつもりじゃない(苦笑)。
春野菜も数あれど「菜の花」が好きだ。一人暮らしを始めた頃、スーパーの惣菜コーナーに売られている「菜の花の辛子和え」に、ハマった。当時、お得意先のスーパーで昼飯を物色するとき、これを見つけると必ずカゴにゲットしたものだ。
後に少し料理の腕を上げ、野菜コーナーの菜の花を買って、自分でも作るようになった。軽く茹でて、胡麻ダレに辛子を加えて和える。
春到来の喜びを告げ、しかも春先にしか味わえない、一品だ。
福島でも、あのむっちり詰まった菜の花は売られているけれど……かなり、お高い。その代わり、安く手に入るのは、トウの立っちゃった菜っ葉というか、未成熟の菜の花というか……なんとも中途半端な代物。
でもね、これが捨てたもんじゃないのよ。
今日の晩飯、野菜は何にしようかな〜、と、狭からぬ行きつけのスーパーの売場3周目。地元野菜コーナーに、件の“未成熟菜の花”発見。思い立って買って帰って、味噌汁に仕立ててみる。
ダシが煮立ったところに、油揚と、根元の硬そうなところを放り込み、しばらく煮て、味噌を溶いたところで葉っぱを投入。
これがね!
硬い茎がウソみたいにトロトロになり、時間差攻撃で投入した葉っぱの緑も鮮やかな、すばらしい、おみおつけ!
福島の野菜、万歳!
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