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2012年4月 4日 (水)

いちめんのなのはな

これ、山村暮鳥の詩ではなかったかと記憶している。

しかし、別にここで暮鳥を語るつもりじゃない(苦笑)。

春野菜も数あれど「菜の花」が好きだ。一人暮らしを始めた頃、スーパーの惣菜コーナーに売られている「菜の花の辛子和え」に、ハマった。当時、お得意先のスーパーで昼飯を物色するとき、これを見つけると必ずカゴにゲットしたものだ。

後に少し料理の腕を上げ、野菜コーナーの菜の花を買って、自分でも作るようになった。軽く茹でて、胡麻ダレに辛子を加えて和える。
春到来の喜びを告げ、しかも春先にしか味わえない、一品だ。

福島でも、あのむっちり詰まった菜の花は売られているけれど……かなり、お高い。その代わり、安く手に入るのは、トウの立っちゃった菜っ葉というか、未成熟の菜の花というか……なんとも中途半端な代物。

でもね、これが捨てたもんじゃないのよ。

今日の晩飯、野菜は何にしようかな〜、と、狭からぬ行きつけのスーパーの売場3周目。地元野菜コーナーに、件の“未成熟菜の花”発見。思い立って買って帰って、味噌汁に仕立ててみる。

ダシが煮立ったところに、油揚と、根元の硬そうなところを放り込み、しばらく煮て、味噌を溶いたところで葉っぱを投入。

これがね!

硬い茎がウソみたいにトロトロになり、時間差攻撃で投入した葉っぱの緑も鮮やかな、すばらしい、おみおつけ!

福島の野菜、万歳!

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