脱・テレビ
今日から、福島も全国に1年遅れて「テレビ完全地デジ」になった。
我が家は受信機のデジタル化をしてない。だからテレビが全く映らないことになった。
とは云っても、今までもウチではほとんどテレビを付けたことがないから、毎日の生活に困るようなことはない。
でも、やっぱりテレビ見ておいたほうがいいのかな?と思うのは「噺のマクラ(ことによると本題)のヒントになるんだろうな」そしてそれが「お客さまの共感も得やすいだろうな」という点、くらい。
そもそもワタクシの中に、テレビへの指向というか嗜好というかが、稀薄なんだろう。
二十ウン年前に一人暮らしをはじめた、平成元年の頃(おいおい、年代をぼかした意味は?)。
ワタクシが一人暮らしの「三種ならぬ五種の神器」と思って揃えたのは……
1。ガステーブル
2。炊飯器
3。洗濯機
4。目覚ましラジオ
5。冷蔵庫
だった。しかも5番・冷蔵庫は、父が独身時代に使ってて、当時実家で電源を入れずに「乾物棚」になっていたのをガメたから、その時新たに買ったのは4つ。驚くなかれ、その電気冷蔵庫とガステーブル以外の全て今なお現役!(ガスは地域や住む家によってかわるから……)
気が付いたかな? テレビと電話が入ってない。
ケータイなんぞ庶民にはとても手の届かなかった頃(当時、要保証金30万円!)。しかし、旧友との連絡に困ったり、緊急連絡が実家から「電報」で来た(笑)りしたので、初ボーナスを張り込んで「有線」を引いた(その時買った“留守番電話機”は、もちろんココにある)。
テレビは……会社で「ウチにはテレビがないんだよ〜」と散々云ってたら、一年先輩のイシヅカさんが見兼ねたのか「オマエにやるよ」と、くださった。それももちろんここにある。哀しいことに、タダの赤いハコと化して……。
だから「脱テレビ」なんて、大げさなタイトルにしたけれど、そもそもワタクシにとっては至ってフツーの状態だし、アマチュア落語3年間、ひいては福島在住8年間、何ら不足を感じて来なかったんだから、当面、この調子でいいや。
おいおい、またまた、揺れるじゃん! さっき町内会の役員会で「震度5弱で出動!」って再確認したばっかりなのに……。
着のみ着のまま表へ出たら、ワタクシのご贔屓にして、わが町内防災会長カツヤさん、お出まし。
「大丈夫そうだね」
「そうですね」
「……あ“卓”、渡したいものがあるんだよ」
カツヤさんが持って来てくれたのは、昨平成23年度の福島県文学賞、エッセイ・ノンフィクション部門の準賞に輝いた(大賞の該当者が無しだったから、事実上一番だ)、カツヤさんの作品「震災記 3・11」が掲載されている「県文学集・59」。
震災発生から一週間、カツヤさんとともに過ごした一キャラクターとして、ワタクシも描かれている由。
楽しみ、楽しみ。
こんな楽しみがあるから、テレビを視てる暇がない(笑)。
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