カッコイイオジサンに、なりたい
勤め帰り。
よく立ち寄るドラッグストアのレジに、いつものお酒のパックと、お米の10キロ袋を持って行った。
ふと見ると、いつの間にやらレジの若いお姉さん、ワタクシ愛烟のタバコ“わかば”を手にしている。おやおや? そしてお酒とお米をレジに通したところで、
「あのぉ、お客さま、今日こちらは?」
と、それを差し出した。
ん〜……今日のところはそれ、間に合っちゃってるんだよなぁ、と思って断り、お酒とお米だけ買って帰ってきたんだけど。
確かにその店ではいつもワタクシ、安酒パックひとつを手にレジに向かい「あとタバコの“わかば”お願いします」とやってた。でも、週に一度、行くか行かないか程度のこと。
そんな底辺の客であるワタクシに……なかなか、ニクイサービスじゃありませんか!
某ハンバーガー店なんかじゃ、わざわざセットより割高な単品を頼んでるのに「セットがお得になってますよ!」なんて云われて興冷めさせられることが少なくないけど、今日の彼女の振る舞いは、こっちが気恥ずかしくなるほど真摯で、暖かかった。
お客の顔を見た瞬間、咄嗟にその人のお気に入り商品をすすめることができる……“マニュアル通り”だけでは、できることじゃない。
あぁあ……彼女に、悪いことしちゃったなぁ……。素直に笑って「おっ、すまないね! それもよろしく!」って云えればよかったのになぁ。
いいトシこいて「カッコイイオジサン」には、まだまだ程遠い、ワタクシなのでありました……。
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