« “桂前治”という、噺家さん | トップページ | えきかふぇSHIRAKAWA »

2012年7月12日 (木)

マイナーチェンジ

マイナーチェンジ
夕方買ってきた“わかば”を開けようと思って、つと、手が止まった。なんか、いつもと、違う……。


そう、箱の底“賞味期限”の印字。今までは、右のもののように、黄色い無地の部分に黒く印字されてたのだけど、今日買ってきた左の箱は、深緑の印刷の上に、白く印字されてる。周りのロゴの大きさや「賞味期限」の文字の印刷位置も、微妙に変えられてる。
しかも不思議なことに、馴染みの“黒文字印字”の賞味期限の方が、一ヵ月、後……。

なんじゃ、こりゃぁ!(by テキサスジーパン……笑)

よくよく比べると、タバコの害を書いた“脅し文句”も、まったく別物だし。

JTさんは、往々にして、この手のマイナーチェンジをしてくれる。
タバコに関する規制が段々厳しくなって来てるから、ある程度止むを得ないのは解るけど……。

かつてワタクシ、長らく「ショート・ホープ」を愛烟してた。10本入りで、手のひらにすっぽり収まるハードケースの角張った手触り。1958年(東京タワーが建った年)以来ずっと守られてきた、シンプルながら存在感のある洒落たパッケージデザイン。きっちり詰まった紙巻ならではの、指先に伝わる充実感。短いフィルターも相まって、濃く、豊かに口元を満たしてくれるその味わい。さらに、いざとなればタバコ屋さんやキオスクで「1個買い」して、金欠をしのぐことのできる、懐への優しさ……。

未だ「タスポ」なんていうおかしなモノの、影も形もなかった、ある日。
何の気なしに、自販機に240円投入し、いつものごとく“ショッポ”のボタンを押すと……今までのモノとすこぶる似ているけれど、全く別物が出てきた。
箱のデザインはどこかモダンダサくなり、内包装の銀紙のディンプルは省略されてツルンぺロン。それだけならまだしも、濃醇な味わいはもう見る影もなく、ヘンに軽い、薄っぺらい味に変えられ……。

ワタクシ、そのモデルチェンジを以て「ショッポ吸い」を泣く泣く卒業。「ハイライト」と「カートンで買っても1,000円でお釣りがきたバット」を経て、結局タンドーオヤブンとお揃いの「わかば」に落ち着き、現在に至る、のである……。

もう10年近く経っちゃうのか〜。
年の暮、村山神明「ネオ・ライフ」最後の夜。オヤブンに「インフォームド・コンセント」について、議論を吹っかけていたのは……。

商品やサービスが、その時々の情勢によって、変化を余儀なくされる。これは、当たり前だし、仕方のないことだ。
でも、ユーザーの立場からすればね……その前に、どうして変えなければならなくなったか、という、納得のいく言い訳とお詫びの一言くらい、あってしかるべきだと、思うんだが、なぁ。

世の中は いつも変わっているから
頑固者だけが 哀しい想いをする
変わらないものを 何かに例えて
そのたび崩れちゃ そいつのせいにする
(中島みゆき「世情」より)

| |

« “桂前治”という、噺家さん | トップページ | えきかふぇSHIRAKAWA »

コメント

あの~・・・
今更だけど、『なんじゃ、こりゃぁ!』って
テキサスじゃなくてジーパンじゃない?

はじめは何のことかわからずに
今、やっと気がつきました。

投稿: 小道 | 2012年7月17日 (火) 12時54分

小道さん、ご指摘ありがとうございます(m_o_m)!
さりげなく訂正しておきました。

“千早ぶる 神代もきかず 竜田川”っすね、こりゃ(苦笑)。

再送DVDでの「ご通過」、祈っております!

投稿: 卓 | 2012年7月19日 (木) 20時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: マイナーチェンジ:

« “桂前治”という、噺家さん | トップページ | えきかふぇSHIRAKAWA »