“桂前治”という、噺家さん
は、脳外科の名医でもあった、そうである。
ワタクシにも何かと馴染み深い、十代目・文治師匠のお弟子さんで“前治”の名前も師匠から許されている。
自らが営む病院で定期的に寄席を興行し、プロの演芸家さんを招くとともに、ご自身も高座に上がることを、とても楽しみにしていらした、という。
「社会人落語家」の、ひとつの理想的な在り方! こんなことができる人なんて、滅多にいないだろう。
ぜひ一度、暇を見つけて、前治さんの病院寄席を観に行って、できることなら、ちょびっとでもお話できたら嬉しいな〜、と、思ってた。
前治先生の病院は、北関東にある。福島からも、まあまあ、近いし、ね。
ところが。
それは、叶わないことになってしまった……。
小野ヤスシさん、地井武雄さんの訃報が、連なるようにもたらされた、6月29日。
前治先生は、文治師匠はじめ、数々の名人がひしめいている“あの世”へ引っ越してしまった……。
お互いに大好き同士で、この秋「十一代目文治」を継ぐ、平治師匠の襲名を目にする前に……。
ところで。
お悔やみの常套句に「冥福を祈る」というのがあるけど、ワタクシ、これがキライだ。理由は様々あるが、いちいち説明するのは面倒だし、ワタクシ個人のこだわりに過ぎない。ただ、他人様が云うお悔やみに「そのコトバ、アタシ、ヤなんだよな〜」と文句つける筋合いでもないけど。
だから、これからも、色々な人を見送るだろうけど(それ以前に、手前がそうなるか!?)、その一言で、悔やみを済ませたくない。
前治先生。
ぜひ、一度、お話(噺)を伺いたかった! それが、成らないことになって……とても残念で、悔しいです!
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コメント
わたしは、約40年前に中島ドクターに
クモ膜下出血の手術をして頂きました 若かったわたしは妙に先生とはなしがあ合いましたが
先生が落語家でいらしたことなど後のTV出演で知りました お亡くなりなられたことも
TVのテロップで知りました
とても残念です、今現在の私の病気のことを
クモ膜下出血の手術が関係してるのではないかと中島ドクターに相談がしたかったです
投稿: 和美 | 2022年11月 8日 (火) 23時32分