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2012年7月 4日 (水)

「ねぶた」まで、一ヵ月

来月の今夜は、早朝出発を見越して、すでにグースカ寝ているはずだ。それとも、子供の頃の遠足の前の晩みたいにワクワクして(ひょっとすると、当日演る噺の稽古がさっぱりできてなくて、か?)、転々ハンソクしてるかな……。

今回も去年同様、いさん師匠のお車で、向かうことになりそうだ。いさん師匠、よろしくお願いします!

もちろん有り難いのだけど……、未だワタクシのどこかでは「新幹線」なり「高速バス」なり……公共交通機関で行きたいなぁという気持ち、あり……。

ワタクシの育ちの所為かもしれないんだけど。

我が家に「自家用車」がやってきたのは、ワタクシが高校生になってからだ。
だから、それまでの“家族でお出かけ”は、必ずバス・電車だった。
その上「我が家初の自家用車」は、軽乗用のダイハツ・フェローマックス、4人乗り。
ところがウチは、ワタクシの下に弟二人の5人家族……。

それから5年後、ワタクシがステップバンを手に入れた直後に、父が、いすゞジェミニ(地下鉄入口の階段をスマートに走り抜けたりなんかするCMで、一世を風靡した、アレです)のディーゼルターボ、しかもNAVI-5なるマカ不思議なトランスミッション装備のクルマを買って、ようやく「家族全員でクルマでどこかへ行こうか」が出来るようになったのだった。当時、既にワタクシは二十歳過ぎ、免許持ち、クルマ持ち……。
だから、ワタクシには「家族でドライブ」という経験が、ほぼ皆無。

自分のクルマで遠出をしても、悲しいかな“彼女いない歴ウン十ウン年”だから、助手席クルーで一番印象に残ってるのが、タンドーオヤブンの飼い犬“迷犬・ダイ”だったりして……(苦笑)。

ワタクシも、クルマの運転は決してキライではないが……そんな幼時体験からか、運転がいつもいつも一人だったが故か、長距離ドライブは、なるべくゴメンこうむりたい。

一人なら、移動コストはクルマも交通機関もほとんど変わらない(もちろん、場合によるけど……)し、第一、居眠りしてようが、景色をボンヤリ眺めてようが、酒呑んでようが……プロの運転士さんはじめ、スタッフの皆さんが、ちゃんと目的地までワタクシを運んでくれる(はずだよね!)。

最初に就職した会社の先輩たちと、夜毎、週末毎、近在の山道を、クルマで走り回って遊んでいた頃がある。ケータイなんて、まだ無い。それぞれのクルマに無線機を積んで、他愛もない交信をしながら、湘南、伊豆、箱根、丹沢、奥多摩、秩父、甲州、信州……エネルギーを無駄に発散しまくっていたっけ……。


ある夏。そのメンバーに
「卓、また伊豆へ行こうぜ」と誘われた。
すでにワタクシは会社を二つ三つ変わっていて……恐らく埼玉の浦和に住んでいた頃。
いつもクルマでつるんでいた面々だったけど、この時ワタクシ「電車で行かないか?」と、提案した。
ワタクシ以外の3人は、鶴見、大和、相模原の住人。「ワタクシが東京駅で伊東行き電車のグリーン車の2階席を、どうにかしてワンボックス、キープする。グリーン券もまとめて買っておくから、各自乗車券だけ買って○時○分の電車、グリーン車に集合!」と、打ち合せがまとまった。

今、思い出すと、まだ誰もケータイなんか持ってなかったけど……。川崎で鶴見在住A氏、藤沢で大和在住K氏、茅ケ崎で相模原在住H氏、無事合流!

車内で4人、久々の再会を祝って、缶ビールで乾杯。車窓はいかにも夏らしい日差しの照りつける相模湾の浜……だが順調に見えたのはここまで……、好事魔多し。

この時、相模湾に台風が迫りつつあったのだ。
平塚、大磯、二宮と下るうちに、空は、どんよりと暗く沈んで行き……小田原を過ぎる頃、外は盥を返したような大降りに。

熱海に着いた。

すぐ発車するはずなのだが、動かない。

ややあって……
「この電車は伊東行きですが、この先、風雨が非常に激しくなっているため、当駅熱海にて運転を打ち切ります。お客さまには大変ご迷惑、ご不便をおかけいたします。なお、ただ今伊東線は全線、運転を見合わせております。運行再開のメドは立っておりませんが、代行バスを運行しております。お急ぎのお客さまは、一旦改札を出まして、代行バスをご利用ください……」

あわてて改札を出ると、それとおぼしき露天のバス乗り場は、すでに長蛇の列……。並んで待ってみたところで、すぐにはバスに乗り込めそうもない。その間、露天の乗り場で野郎4人、しっぽり濡れて立ち尽くしているのも、芸がない。様子を見ながら、駅の軒下で過ごすこと、小一時間。
「間もなく伊東線、運転再開します」と、アナウンス!
急いで改札を入りなおし、ホームへ戻る。幸い、先頭に並ぶことができた。
あとから、いつまで待っても来ない代行バスの乗り場から、ホームへ戻ってくる人、人、人……。ホームはさながら、朝の通勤ラッシュ状態。……しかし、実際に電車が入ってきたのは、最初の告知から30分は過ぎてた。

この後、伊東まで113系電車、伊東から先の伊豆急も、当時主力だった113・115系改の200系電車……熱海までの“普通グリーン車”の格安大名旅行からの落差にガッカリしつつも、とりあえずは、予約した宿のキャンセルをせずに済んだのを喜びあった……の、だが。

これを書きはじめてから、ずっとずっと、記憶をほじくり返しているけれど……その後、どこへ泊まったのか、どんなうまいものを食べたか、明くる日は何して遊んで過ごしたのか……
どうしても、思い出せん(涙)。

目に浮かぶのは、熱海駅の軒下で見た、バス乗り場の長蛇の列と、それに容赦なく降り掛かる大雨。


ワタクシが満を持して企画したショート・トリップ。結果、トータルでは成功したには違いないのだけど……、あわやオジャンになりかけたときに、目にした光景が、最も印象に刻み込まれてしまって……その後に楽しんだ記憶も、吹っ飛ばされてしまったんだろう。

いさん師匠。
去年みたいに、事故渋滞に巻き込まれてもいいけれど、自分達はその渦中の人にならないように……気を付けて参りましょう。よろしくお願い申します。

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コメント

道内ならだいたいクルマですが、さすがに青森は…
昨日、JRの切符を買いました。カーペット列車は今回も買えない。残念だな〜おやつ持って乗り込みますよ〜

投稿: ミル | 2012年7月 6日 (金) 13時48分

ミル姐さん、いよいよ1ヶ月切りましたね〜。楽しみです!
この記事を書いた後で
「東北ローカル線乗り放題きっぷ」
なる、3日間、東北地方のJRと私鉄の普通列車が、全て乗り放題でナント!6,000円の超おトクなモノ発見!

ところがこれ、例の「青春18きっぷ」と同じで、鈍行列車にしか有効でない、という・・・。調べたら、福島−青森間、鈍行だと、所要、約12時間(キャーッ!)。
時間に余裕があるなら、コレで往復してみたいっすけど・・・。
昔みたいに「駅寝」なんて、どこもさせてくれないだろうしなぁ(-_-#)。

投稿: 卓>ミル姐さん | 2012年7月 8日 (日) 17時33分

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