「脱テレ」はしたけれど、テレビの話題が入ってこないこともない。毎日アクセスするインターネットから、ちょこちょこと入っては来る。
とある情報番組で、大きな変化があったそうだ。パーソナリティ・小倉さんが番組冒頭に話す「マクラ」が取り止めになった、という。
ワタクシは、その情報番組を視たことも聴いたこともないけれど……身近で、似たような経験をした人がいる。そう、小道さん、あなたのコトですヨ(笑)。
「マクラ」こそ自らの売りと心得ていた小道さん。先日某所で「早く落語をやれ!」と野次を喰らって、ずいぶん落ち込んでいらしたご様子……。
小道さんの慰めにも何にもなりゃしないけど、ワタクシ、このふたつの事件に、どこか同じ臭いを嗅いだ。
視る方演る方、お互いにマージン・遊びが少なくなっていて、許容範囲が狭くなってないか……。
両事件とも、この頃の、世の中の短絡的な雰囲気が影響している気がする。
小道さん、「客席は鏡」。野次ったお客さんにはちっとも悪気の自覚はないと思う。でも、この所の小道さんのさまざまな焦りが、どうしても高座に出ちゃって、それをそのお客さんが敏感に感じ取って、そんな反応をしてしまったんだと察します。
いつも、とはとても行かないけど、演っているこちらが「あぁ、今日はたっぷり遊んじゃったなぁ!」というときほど、不思議とウケる、そこなんだと思う。決してマクラがつまらなかったんじゃない。だから、もっともっとマクラを練り上げて、今度のAOZ、そして天狗寄席、存分に遊んで、弾けてくださいましな!
一方、ワタクシには……。小倉氏の小難しい話が視聴者離れを誘った、というところが、刺さる。
数か月前の、とある出前寄席。ワタクシ「蛸薬師」を掛けたところ、お囃子の小染姐さんに「とんぼちゃんの噺って、難しいんだもん!」と、キビシイご批評を頂戴してしまい……。ワタクシの、重〜い反省材料になってる。
このブログにしたって、仲間内からは「長い、シツコイ、クドイ」と、いつもいつも非難ゴウゴウ(涙)。
でも、これがやめられない。なぜなら、高座やココが、ワタクシそしてワタクシ達の、貴重な“はけ口”だから、なんだろう、ね。
閑話休題。もうひとつのテレビ話。
山下達郎さんが、この度、ベストアルバムを売り出すらしい。そこで、インタビュワー
「山下さんは、ちっともテレビに出ませんよね〜。なぜですか?」
「ん〜、そもそもテレビで売れたわけじゃないし、こっちから売り込んだことも、向こうからアプローチしてきたこともないからねぇ。自然とこうなっちゃったんでしょ」
なるほど。
互いに求め合うところがなくて、自然にひたすら平行線で来ちゃっただけなのだ。
一言だけ言わせていただく。山達さんちゃ、まさにラジオ向き!
作品は素晴らしい、声もいい。でもルックスは……このワタクシすら秘かに優越感を覚えちゃったりしなくもないご面相(……失礼!)。
それはさておき。
自分は自分。この自分にできることを、自分にしかできないことこそを、その時その時、精一杯やっていく。
それが「カッコイイ」ことなんだと、思う。
明日、ワタシは、旅に出ます♪……
オット、もとい! 須賀川生まれの噺家、桂幸丸師匠に、ご指導を賜る予定だ。
あちらは福島から東京へ出てプロになった師匠、こちらは東京から福島へ移住した経歴のアマチュア。
師匠の最近の根多は「近代福島偉人伝」、対するこちらが持っていくのは「目黒の蛸薬師」。
明日のお目文字が、楽しみ、楽しみ!
ちなみに……
今日の小道さんへのメッセージの大方ですが、ここ毎日チェックを欠かさない、幸丸師匠のブログの受け売りです(ゴメン!)。
幸丸師匠の師・米丸師と、山下達郎さんに「声は似てるね〜」という評価をいただいたこともある、福島の“裁落亭とんぼ”でした。
おやすみなさい♪
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