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2012年10月30日 (火)

事実は落語より、奇なり!

というわけで(どんなわけだ?)、次回のAOZ寄席をメドに、言語中枢を総動員しての「創作活動」スタート! 昨夜〜今朝、絶好調で、クスグリやセリフ回しが湧き出てくる。これは、いいぞ!

ところが夕方。クルマでラジオのニュースを聞いてたら……スマホ向けの怪しげなアプリを作ってた奴らが一挙に五人、捕まったって!?

「五人捕まえてゴニン逮捕」という落ちを“現実”の方に先を越されちゃった(*_*)。参ったなぁ!

事実は落語より奇なり。明日からまた、練り直しだな……。

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♪二日で4席、八日で5席♪

365歩のマーチに載せて。

PCでこちらへおいでくださっている方はお気付きのことと思いますが、トップに広告を入れました。とは云うものの、自分の手で単純に勤め先のホームページへのリンクを張っただけという、お手軽お粗末な代物。だから、クリックして飛んだだけでは、ワタクシには直接の利益はありません(苦笑)。そこでもってワタクシの名前を出していただいてお買物をしていただければ、ようやくわずかなわずかなバックが入ります。ワタクシの本名を思い出せない、ご存じない場合は、申込・問い合わせフォームもしくはメールに「裁落亭とんぼ扱い」とご記入いただけば、100%間違いなくワタクシのところへまわってきます(笑)。決して怪しいリンクではありませんから(と、言い訳するのが怪しい……)。
「お客さまの夢に真摯に寄り添い、ともにその実現を叶える」ことをモットーとするわが職場「山川印刷所」のホームページ、ちょっと覗いてみてくださったら、嬉しいな!

おやおや、ここまですっかり広告宣伝じゃんか。
でもね、宣伝てのは、その商品や企業が心から好きになれないと、絶対うまく行かないんだよね。
「アフィリエイト」というやり方も知らなくはないけど、思いの他手続きが面倒で。だからワタクシのブログは今までコマーシャルがなかったんですね。

「じゃあお前さん、今まで職場の宣伝したこと無いけど何故?」って質問には……「詳しい内容がまだ解りませんのでコメントいたしかねます」(笑)。

相変わらず、つまらないマクラが、長いぞい。

ここからが今日の本題。

来月10日土曜日の、出前寄席のオファーをいただいた。
職場の環境がちょいと以前と変わり、平日にホイホイ気楽に休める雰囲気ではなくなっている。去年なら喜んで受けられた平日の出前寄席のオファーだが、この所泣く泣くお断わりせざるを得ないことが続いた。
でも今回のオファーは土曜日、出勤カレンダーをチェックしたら赤で日付が書いてある。喜んですぐさま「諾」の返事。

次の11日・日曜、AOZ寄席 。「人数がはみ出すようなら、お囃子スタッフやりに行きます」と返事をしたら、嬉しいことに、出演メンバーに交ぜていただけた。
11日は、第二日曜。昼は恒例「中合寄席」。
漫太郎師匠からの手紙に「テルサ寄席の時に、出たい、出られる人は申し出てください」とあった。小染姐さんにも背中を押してもらって、出演表明。

翌週の17日土曜日……。「落語の会」代表の笑遊師匠が、この所いたくお気に入りの、瀬上「嶋貫本家」で寄席をやる、とおっしゃる。前回は町内会の納涼会とガチぶつかって泣く泣くオファーを辞退した席。チラシ制作も頼んでくだすったし、他の予定も入ってないし、と思って舞い上がって出演希望。
ところがあとで気が付いた。その日は山形・東根「さくらんぼ寄席」の日……ずいぶん前から、百勝師匠から観覧のお誘いを頂戴していて、しかも案内のお手紙までいただいてたのに……なので、昨日、残念ながら伺えない旨の手紙を、宮内でしたためて投函……。

そして昨日。
いさん師匠から、次回、10日土曜午後「第8回・らくごのくに」に出よ、とのメール!
身体は空いてる。断わる理由はない。ありがたくお請けする……

おいおい、ちょっと待てヨ……ホイホイ請けるのはいいけどさ……

ダブルヘッダーの2日連チャン? さらに次の土曜日にも口演予定? どうするの!

実は、既に腹は、くくりました。
昨日、宮内から山形へ向かう道すがらにさらってみて、案外スラスラ出てきた「季節もの」を、出前と嶋貫寄席で、二回。
中合では、大分ご無沙汰したアレを引っ張り出してみよう。
「らくごのくに」は……福島市では今年はまだ演ってない、あの噺を。そしてAOZでは……現代モノの創作を、卸してやろう!

わずか8日の間に5口演4演目! しかも創作のネタ卸しがひとつ! ワクワクだぞい!

こんなふうにエキサイトできるのも、ここ数日で、沢山の皆さんから、たっぷり刺激をいただいたおかげです。

ありがとう存じます!

しかし、佐と吉さん。
おっしゃるとおり「初孫」……マジ、ヤバいっすね! ワハハハハハハ!

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2012年10月29日 (月)

つばさライン

つばさライン
一昨日は、福島テルサ寄席→米沢天狗寄席→打ち上げ→撃沈(笑)。

昨日は、二日酔い→TYインで朝飯のオムスビ5個→チェックアウトして、山形の間助さんへ突撃電話→南陽市・宮内、熊野大社さんへ参拝→山形のベニマルでトイレ拝借→斜向かいのやまやで“初孫”ゲット→山形落語愛好協会さん、三遊亭小圓朝師匠ご指導の稽古会見学→ココスでの反省会。
まさに、落語三昧の、土日二日間……、あ〜〜〜、くたびっちゃ!

しかし、ありがたいなぁ。
風来坊のワタクシなんぞを、暖かく迎えてくださるところが、こだにあるなんて!

まとめちゃって本当に申し訳ないのですが……

この土日、ワタクシを相手に迎えてくだすった仲間、先輩の皆さん、御来場のお客さま、ご指導をくだすった師匠……。

おかげさまで、みっちり凝縮した土日を送ることができました。

ありがとう存じます。

写真は、熊野大社参道の大銀杏。今年は、まだ青々してました。

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2012年10月28日 (日)

おやすみなさい!

おやすみなさい!
テルサ寄席、天狗寄席のダブルヘッダー。お開きの後、米沢の某居酒屋、打ち上げでも大いに盛り上がり、小道さんのおかげで何とか今夜の宿へ到着。

ところが、初めて利用するホテル。部屋のドア前まで辿り着いたけれど……どうしても鍵が開かない!
しばらくガチャガチャやっていたら、同じフロアのお客さんが「え? 開かないの?……部屋番号は合ってますねぇ……どれどれ、ホラ!」と鍵を開けてくれた。

某「TYイン」を初めて使う旅人の皆さん。
ここの鍵は、鍵を右に回しきって「カチャッ」と音がしたら、その状態をキープしたまま、ドアを押しましょう。

しかし、今日一日、テルサ寄席、天狗寄席と、充実の一日。テルサでご一緒できた皆さん、米沢天狗寄席でご一緒できた皆さんに、感謝感謝!

でも、何よりの今宵最大の感謝は……ホテルでワタクシの7-11号室を開けてくれた彼に捧げたい。

♪セブン、イレブン、いい気分♪
“開いて、よかった!”

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2012年10月27日 (土)

第18回テルサ寄席

第18回テルサ寄席
午後2時、開演です。
写真は舞台稽古中の、小笑兄さん。

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2012年10月25日 (木)

二大政党のメリットは幻想だった

臨時国会をどうするかってんで、このごろワイワイ、五月蝿い。

このご時世「通常国会」「臨時国会」と区切るなんて馬鹿げている。いやしくも国のトップ集団だ。しかもこの多難なときだ。24時間闘ってくれないと困る。

つい先日、とあるところで地元選出の国会院議員のセンセイとスライドしたのだけれど……アナタ、こんなところに顔売ってる暇があるなら、やること山盛りじゃん!と、云ってやりたかった(云えなかったけどね……)。

「巧遅は拙速に如かず」。

これはワタクシの最も好む諺だ。ウダウダ悩む暇があるなら、さっさと行動した方がいい。誤りが解ったら、後から修正すればいいのだ。

しかし……野党が与党になって、与党が野党になっても、相手にぶつける啖呵や戦術が代わり映えしないってのは、情けない……。

一年半前に「天罰」発言で物議を醸し、日中関係のキーマンにもなった都知事のI氏が、再び国政に乗り出すらしい、という今日のニュース。括弧囲みで書かれていた彼の年齢を見て、開いた口が塞がらない……

I知事っちゃ、80の爺ぃだよ! それで「立ち上がれ」を吸収しようなんて……馬鹿馬鹿しいや!

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2012年10月24日 (水)

スパハンライス

今の職場で働かせてもらって、丸7年……8度目の“秋”である。
フルーツライン程近くの工業団地の一角。ちょいと歩いて昼飯に気軽に立ち寄れるような店は、近くに無い。クルマを使えば、ラーメン屋や同僚の実家の食堂もあるし、セブンイレブンもあるのだが。

出勤初日。
昼飯は近くでなんとかなるべ! と、高をくくって出かけて、唖然とした。しかもわが職場と来たら、昼休みが45分なのである(恐らくそう設定しないとバス通勤ができないから)。

状況も解らないし、仕方なく昼飯を抜いた憶えがある。永年の朝飯を摂らない習慣も相まって……午後をひもじく過ごしたのは、忘れ難い……。
それから一念発起「お弁当男子」生活が始まった。それまで休んでいる日の方が多かった我が家の炊飯器、愛称「ゴンスケ」。今は週に4日以上、黙々とゴハンを炊いてくれている。

相模の厚木で、マツダの新車セールスマンをやっていた頃……。
最初は仕出し弁当をよく食べてた。350円ほどだったと記憶している。ところがこの弁当屋さん、二週間に一度位、必ずメニューに“納豆”を入れてくるのである。
幼い頃ワタクシ、納豆は大の苦手だった。二十歳を過ぎて、それは克服してはいたけれど……。昼下がりにショールーム中一杯に漂う納豆のにおいは……さすがにチト勘弁してほしかった。

日曜日、仕出屋さんは休みである。しかし新車ディーラーは書入れ時。悠長に外へ昼飯食べに行っている場合ではない。だから大概、近所のホカホカ弁当に電話でまとめて注文して、誰かが取りに行くのが慣わしだった。

そのホカ弁屋さんに、ちょっと変わったメニューがあった……その名も「スパゲティーハンバーグ」。
ハンバーグ弁当のご飯の容器に、スパゲティーナポリタンが入ってる。これを我々略して「スパハン」と呼んでいた。先輩Yさんが、よく注文してた。

この「スパハン」に、単品のライスを付ける「スパハンライス」を発案したのは、何を隠そうワタクシである(笑)。結果「ハンバーグ弁当」+「スパゲティー」になるのだが、「スパハン」+「ライス」にしたほうが、若干安上がりだったのかもしれない。
最初は「何だそれ!」と揶揄されたけれど、程なくわが∞(アンフィニ)厚木の昼飯、定番人気メニューになった。

そのほかにも、カップ麺をすするとか、今までそこになかった「昼飯のかたち」を、ワタクシ、持ち込んだのであった。
煽りを食らったのが、仕出しの「ヤマジランチセンター」さん。毎朝向こうから御用聞きの電話をくれていたのだけど、注文ゼロの日が続いて業を煮やしたらしい。「今後は注文がある時にそちらから電話してください!」と言ってきた……そして、ワタクシが在職している間は、ついぞ注文の電話をしたことがなかった……。

あれから、20年、か……。
「スパハンライス」のような炭水化物山盛りメニュー、ワタクシ今はもう、食べきれないだろう。

数年前に訪ねたら、馴染みだったそのホカ弁屋さん、既にかげもかたちも無かった。

そして……ヤマジランチセンターの名入りタオルは、ウチのどこかにまだ、あるはずだ。

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2012年10月20日 (土)

暇な時間の有効な送り方

仕事で、とある場所に、ずっと居なければならないんだけど、やたらと暇という時。しょっちゅう時計とニラメッコしても、時間はなかなか経ってくれないものだ。特に、残りの2〜1時間は。

今夕がまさに、そうだった。

「残り1時間半か〜、長ぇなぁ」→「“長い”か……」→「“長い”と云えば“御神酒徳利”」→「そうだ、久々に“御神酒徳利”、さらってみるか!」

この正月以来さらってないから、記憶の底から断片を拾いながら……もちろん、ちゃんと“仕事”を、こなしつつ、ね!

善六さんがソロバンで「艮為山」と「山水蒙」の易を立てたところまでで、仕事は無事、異状なく終了!
1時間半があっという間。なのに噺の稽古はたった4分の1……善六さんが江戸を発つどころか、鴻池の支配人さんすら、まだ出てこない。

アマチュア落語家が長講を憶えたところで、生涯に一度演れればいいとこだよなぁ……なんて思っていたけれど。
「退屈な時間を早く回す」という意外な効用を、発見!(笑)

但し、深刻な副作用もあって……

もう一度、演りたくなる、という……(笑)。

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2012年10月19日 (金)

ゴニン逮捕

無関係なのに捕まった人が4人。

4人しか捕まってないのに「ゴニン逮捕」とは、是れいかに……。

そうか、「真犯人」が捕まれば、5人か。

これがホントの「ゴニン逮捕」、なんちゃって……。

なんて、茶化してはおりますが……ワタクシも今や「ネット住人」。
“さらさら身に憶えのない犯罪”を、いつ何時、ひょいと背負わされることが無いとは限らない……。おぉ、桑原、桑原……。

しかし近頃、もっともっと恐ろしいのは……尼崎の暴力・カツアゲ婆ぁ!
あれに比べれば、安達ケ原のバッピーなんて、可愛い、可愛い……

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近日与党

「テイイチや!」
「へ〜イ!」
「あの“ドジョウ”なぁ、これからどうするつもりなのか、様子を見といで」
「ヘ〜イ……
お父っつぁん、ただいま!」
「どうだった?」
「明日“解散”するよ」
「そうか!……

このバカ! どうも変だと思って、さっき行ってみたら、どこにも明日なんて書いてなんかないじゃないか!」
「だって“近日”っていうんだもん。今日から数えて一番近い日は、明日じゃないか。だからアタイ、明日だと思ったんだよ」

云う方も云う方なら、真に受ける方も、受ける方で……。

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粗忽サイバー空間

「ねぇ、刑事さん……、俺、ホントにそんなメールなんて、送ってないですってば!」
「そう云うけどなぁ……。何しろネタは挙がってるんだ! お前さんのパソコンからの仕業に間違いはないんだ……
♪トゥルルルル、トゥルルルル♪
はい、取調室……。え? ……はい! あ、ヤッパリ! 判りました……ガチャ!
残念だったな!」
「何がですか?」
「お前さんのパソコン……専門家に分析してもらった」
「そうですか! 確かにエロ画像とか動画が一杯入ってるかもしれないけど、それは俺がダウンロードしたんだし、しょうがない。しかも、俺の趣味がちょっと変態的なのもわかってる……でも、でも、断じて、そんな怪しい迷惑メールを送り付けるなんて、そんなバカなことをしたことは、ないんだ!」
「まぁ……落ち着きなさい。……お、ありがと……。さて、これは、お前さんのパソコンだね?」
「?……あ、そうです、間違いない。去年の3・11の時、引っ繰り返って出来たこの斜め32゜の引っ掻き傷。確かにウチのパソコンですね」
「このフォルダを開けてごらん」
「え?……あ、ブログのネタを書きためてあるところか……何だコレ!……“今度◎◎を襲撃します、ご覚悟!”?」
「そうだよ! 何を隠そう、まだ世間に知られていない真犯人の脅迫メールと、一字一句違わないテキストファイルが入ってたんだ! やっぱり、お前さんが、やったんだろ?」
「う〜む……」
「どうした?」
「こうなると……、メールを送った張本人は俺だけど……その憶えが全く無い俺は、一体、誰なんだろ?」」

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2012年10月17日 (水)

真面目なサイクリスト(自転車乗り)は、雨ニモ負ケズ、走る。

ただ、傘をさして走るなんて、キケンでしかもムダなことはしない。かといって、フツーの格好で濡れ鼠になることもしない。ちゃんと雨合羽を羽織って走る。
ところが、昔ながらのゴム引き合羽だと、汗で蒸れてしまって、着てても着てなくても結果は同じになってしまう。

ワタクシが学生の頃、これを解決する画期的な素材が登場して、たいそう、もてはやされた。その名は「Gテックス」。

確かに、染みない、蒸れにくい。
でも、その機能性を充分発揮するには、それなりのメンテも必要らしく……。
貧乏学生が、最初気合いを入れて買った「Gテックス」合羽も、その優れた機能を、いつしか失って行き……。

卒業の頃には、後輩から
「Gテックス、シミテックス、カビテックス、バイオテックス! バイオの力で水を弾く!」
なんて、揶揄されていたっけ。

雨の音を聞くと、この「Gテックス、シミテックス、カビテックス、バイオテックス!」を、何だか思い出しちゃうんだよな〜(笑)。

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年賀状、よろしく!

今の職場に入り込むきっかけは「年賀状制作のパートタイマー」だった。当時ワタクシ、タンドーオヤブンの塾の講師を本職と心得ていた。塾の仕事と重ならない時間帯で、それまでに積んで来たスキルを存分に発揮出来る“適職”をあてがってもらって……。結局、今ワタクシは、そこの社員になってる。

最初の年賀状の仕事は戌年だった。今回(来年)は巳年だから、この職場で、かれこれ8度目の「年の瀬」を迎えるわけだ。

8年もやっていると、色々なお客さんに出くわす。最初の年だけは一緒にパートで入ったHさん(元気にしてるかな?)と仕事を分担したけれど、2年目以降は1,000件を軽く越える年賀状・喪中ハガキ注文のほぼ全てが、一旦ワタクシの手を経ている。だから一度も顔を合わせたことなんかなくたって、ちょっと変わった注文をしてくれるお客さんはどこか印象に残っている。
相変わらずの注文をいただけると嬉しいし、注文がなかなか来ないと心配になるし……。喪中ハガキでご他界を知って、陰ながら手を合わせたことも度々……。

二度目の年末「亥年」。
細かいことにこだわって校正を何回も出した、面倒なお客さんがあった。
次の「子年」。一寸珍しい苗字の人だから、注文をいただいた時に、すぐ前年のことを思い出した。このときも、多分何遍か校正をやりとりをしたのではなかったかしらん……。

その年の年末。
その「面倒なお客さん」と、直接お目見えした。こちらはよく知ってるけど……当然あちらはワタクシのことなぞサッパリご存じなかった。

そのお客さんこそ「ふくしま素人落語の会」事務局、ニイタさん。

しかし……「チェンバ大町」の、我らが“FM-Chin”の後釜が、笑遊師匠のお店だったりもしたし……。

人と人とのつながり、縁というものは、ホント、不思議なものだなぁ……。

「なりすましウイルス」の使い手に目を付けられるなんて「縁」だけは、チト勘弁してほしいけど、ね!

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初・牡蠣!

初・牡蠣!
今日の買い出しの目玉はコレだ!(もちろん「半額」シール付き)

初牡蠣恒例、タンドーのオッサンに、ちょびっとシェアして。

秋冬の恵みに、乾杯!

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2012年10月14日 (日)

古今亭圓菊師匠

昨夜のAOZ寄席の反省会(……打ち上げ……笑)席上。
古今亭圓菊師匠の訃報を聞いた。

夫の麓寄席でワタクシが高座再デビューする日の2週間前に挙行予定という、同僚の結婚式の余興を頼まれた。持ち時間は、7分。

今のようにワタクシの中で落語の比重は高くなかった。しかもまだ、例のシアンの着物は仕立中。着物は事情を話してなんとか間に合わせてもらえたけど……、問題は「ネタ」!

結婚式なら「松竹梅」と、最初に浮かんだけど“当家の婿殿が亡者になられた”んでは……まずいなぁ。

「高砂や」……演目の名前としては知ってるけど、どんな噺か思い出せない……(もちろん、今は判ります)。

連想ゲームが始まる。
結婚、落語、結婚、落語、落語、結婚、落語……

辿り着いたのが「たらちね」。

その時ワタクシ「麓寄席」に「つる」をネタ出ししていたのだが、当時のワタクシ周辺に適切な材料がなくて、ネットで拾った上方の台本を泣きながら翻案してた(……「翻訳」ではない。上方の「つる」を江戸言葉・東京言葉に置き換えただけでは、ものにならんのですよ……)。

その点「たらちね」なら、昔のエアチェックテープの中に、あったはず……


あった!

それから、35〜40分かかるのワタクシの通勤移動は「つる」の翻案と「たらちね」の稽古の時間と化した。

その「たらちね」のお手本が、ほかでもない、圓菊師匠だった。

だからワタクシの「落語in福島」は“圓菊節”から始まったのだ。

ところで……

前回ワタクシが「親子酒」を演った、昨年の11月23日。
立川談志師匠の訃報を聞いた。
そして昨日……。

「福島のとんぼが“親子酒”を演ると、プロの巨匠が一人死ぬ」

偶然だよね、まさか、そんなことはないよね。

ともあれ。
圓菊師匠、ついぞ直にお目文字することはかなわなかったけど……お世話になっておりますです、ありがとう存じます。

合掌

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3勝2敗

昨夜は、何だか久しぶりの感じがする、AOZ寄席。

福島駅側のエレベーターを4階で降りたら、何遍も来ている場所なのに、自分の立ち位置が判らなくて……暫く立ち尽くしてしまった……ん〜、「逆デジャヴ」!

土曜日出勤を半日で切り上げさせてもらって、一旦帰宅後、バスで街中へ。

土曜日の夕方。我が家方面から福島駅へ向かうバスはものの見事な“空気輸送”だったのだが……それが突然「競馬場前」で変貌。競馬場で「全国餃子博覧会」が開かれていたのだ。ラッシュ並みの人いきれから漂う、ビールと餃子の匂い……。まるでトーキョーの週末の終電だった。

さて「AOZ寄席・衣替えおわりましたか?」は、豪華ゲストをお迎えしての開催。

根多帳
 ツイ輝「のっぺらぼう」
 笑遊「権助提灯」
 小笑 漫談
 立花亭小道「猫と金魚」
 いさん「品川心中」
〜仲入り〜
 平三「目黒のさんま」
 すずめ「質屋蔵」
 二松亭ちゃん平「透視眼(オリジナル)」
 とんぼ「親子酒」

 スタッフ ユーキくん

大入叶!

とりあえず、自分の反省だけ、させていただきます。

まぁ……ひどかった。
あんな出来なら、ちゃん平さんで、打ち出し鳴らしちゃえばよかった。

まずは当然「稽古不足」。

そして、様々余計なことを考えすぎ。人のことを「余裕がありませんねぇ」なんて批評してる場合じゃない。そういうアンタに、余裕がないのだよ。


というわけで「親子酒」、5/108という経験で、3勝2敗。痛い痛い、一敗を喫してしまいました……。


これを演ろうと思ったら、ホントに暫く禁酒しないとダメだな!


ご臨席くださった皆様……
ごめんなさい。

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家がグルグル回ってらぁ!

家がグルグル回ってらぁ!
今日はわが団地の、芋煮会。
朝7時から1時間、敷地の清掃、暫くインターバルを置いて10時から、仕込み開始。
ボス格、大工のカトーさんの提案で、今回は、木っ端で火を焚いての、ワイルドな芋煮。

おかげで天候も絶好の日和。上出来の芋煮に玉コンニャク、そして、ワタクシ普段は控えている「昼酒」を、町内の皆さんたちとともにたっぷり堪能したのでありました。

しかし……生ビールをジョッキにたった一杯で、既に足元がおぼつかくなるか……。

さすがに今日は「町内会副会長」という立場での緊張感で持ちこたえ、人の手助け無しで部屋へ帰ったけれど。

地平から4階の自宅へ戻る螺旋階段。はたして、自分が回っているのやら、家が回っているのやら……

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2012年10月12日 (金)

立ち居振る舞い

先週の、桂幸丸師匠「落語ワークショップ」。

幸丸師匠から見て上手(かみて)には、着物をそつなく着こなした、これから日本舞踊を舞う、小学生たち。
対する下手(しもて……お願いだから「ヘタ」と読まないで……笑)には、漫太郎師匠、長唄の杵屋の師匠、小笑兄さん、ツイ輝兄さん、ワタクシと……いかにもトウの立った面々……。

幸丸師匠も、どう話を持って行こうかと、かなり初めは戸惑っていらしたご様子。でもすぐに、カミテの若者をメインターゲットに絞った。
そりゃそうだ。「既経験者」より「初体験者」をリードするほうが……何に於いても、ワクワクするもんね。

カミテ三番目に座ってた女の子。なかなか笑わなかったのを何とか笑いへ導いた師匠、そのコの仕草を見逃さない。
笑う時に、自然に袖を摘んで、なにげなく口元を包む仕草……。
それをご覧じて、さすがの幸丸師匠もすっかりエキサイトしてしまったようだ。
そこからスタートした艶っぽい仕草、男女の演じ分けの実演を交えた講話は、どちらかと言えば、シモテのトウ立ちした我々向き。挙げ句に師匠、当の彼女の云ってることをトンチンカンに取っちゃうし(笑)。
でも、その後の高座を拝見して、納得。あの“トンチンカン”さが、師匠ならではの味であり、様々な創作の源なんだろうな、と。

その翌々日。
ワタクシ、福島市内の某所で「仮面ライダー・ウィザードSHOW」の、間近に控えてた。
立場上“SHOW TIME”をまじまじと観ているわけにはいかなかったけど……。
開演前のステージ設営や殺陣の稽古の様子……、本番約25分の演技、そしてその後の握手&撮影会。ワタクシ、その至近距離に立っていた。

これがまた……。演技は言うまでもなく、握手会での全員の振る舞いの、素晴らしかったこと!

悪の端役、グールのコスチュームを脱ぎ捨てた若者は、見事な仕草でお客さんをスムースに誘導する。
ライダー・ウィザードは、小さな子供たちに、どこまでも優しく接する。首の座るか座らないかの赤ちゃんもいたけど、彼はママからそっと受け取ると、しっかり抱っこして、カメラの前に納まる。
悪の権化を演じていた兄ちゃんも、半ばから生身の顔を出して、にこやかにお客さんに接している。

いちばん感心したのは、全員が、満面の笑顔で、雰囲気を作り上げていたこと。

恐らく彼らは、この仕事で日々のおまんまを得ているプロだ。でも……、否、だからこそ、笑顔を絶やさないのだろう。


明日、AOZ寄席。
ワタクシも、いつものコスチュームをまとって、高座に上がる。

客席には、お客さまが待っている。こうなったら、プロだのアマだの、そんなの関係ねぇ! お客さまにご満足いただけるように、そして自分が満足できるように、懸命にひとときを、つとめるだけだ。

願わくば……先代・文治師匠! ワタクシに「コネクト」し ♪シャバドゥビダッチヘンシ〜ン!♪ のお助けを賜り「サイコー!」と言わしめてくださいませ。プリーズ!

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2012年10月10日 (水)

思えば……

33回目の、秋、なのだ。

何がって? ワタクシの「高座デビュー」から、である。

さすがに日付までは憶えていないけど、あれは1980年の、秋だった。

中学校の文化祭。全校生徒+先生方+保護者、おそらく全部で千人超の聴衆を向こうに回して、演じたのは「金名竹」。
マクラ〜本題までそっくり、小三治師匠モロコピー。

前半、ウケまくった!

そこでやめときゃよかったのに……。舞い上がっちゃったワタクシ、持ち時間オーバーも何のその、後半の上方弁の言い立てまで猪突猛進。
まぁ、後半のダレまくったこと……。

初高座にして同時に味わってしまった、絶頂と挫折……。

幸いだったのは「絶頂」が先、だったこと。
あのアドレナリン出まくりを経験しちゃったから、今も落語から離れられない。


あの日の経験がなかったら、現在ワタクシ、どこで何をしているだろう。

あれがあったから、福島にいて、落語やってて、仕事や近所付き合い、友達付き合いに恵まれている“今”が、ある。

今から33回後、2044年の秋。ワタクシ、77歳。
おそらく既にこの世の者ではない確率の方が格段に高いけど……もしも、まだ生き長らえているならば……

ワタクシいったい、どこで、何をしてるかなぁ。

寿命があるなら、漫太郎師匠みたいにおもしろくて、米丸師匠みたいに丈夫でキレイなお爺ちゃんに、必ず、なってやる〜。

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2012年10月 9日 (火)

初・白菜

たった一月前の、あのアホみたいな暑さ。
ところが今朝は、それが妙に懐かしい。というのも、最低気温が15℃を割り込もうというのに、未だ毛布一枚で夜を過ごしているワタクシ、ちょいと鼻風邪気味。、さっさとフトンを出さないワタクシが、アホか(笑)。

夕方の買い出し。
今シーズン初、白菜購入!(……!をつけるほどのことか!?)

ところが、その白菜が積まれている売場は、ちょっと……。

古いヤツだとお思いでしょうが(笑)、白菜は、なぜかピンクの紙に、品良く包まれて、紫色の紐でもって2〜3個ずつくくられて、きちんと並んだイメージが、ワタクシには強い。
ところが。

確かに安いけど、段ボールごと山積みされた白菜たち……。思い思いの方角を向いて横たわり……、しかも、取っていく人が外側の葉を剥いて放置して行くものだから、どこが「玉」やらどこが「端」やら、箱の中はカオスになっている……。

そんな中から“これぞ!”という玉を探り出したワタクシ。さて、次に何をしたでしょう?

他のお客さんが置いていった外側の葉っぱを、選んだ一玉に懸命にまとわせておりました(笑)。

白菜でもキャベツでも、あの一番外側の青々したところ。美味しいのに、何故みんな剥いて顧みないのかね?

今度「ウサギ飼ってるんです」とか何とか云って、只でもらってこよう! お店だって喜ぶ。廃棄物で出すと、お金かかっちゃうからね。

ただ、今日はまだそこまで腹が決まっていなかった……。結局、白菜一つとオマケを持って帰って来るために、有料のビニール袋を一枚買うハメになっちゃった(苦笑)……。

あ、思い出した。
大根の葉っぱで、既にやってるじゃん(笑)。しかも「ウサギ飼ってる」なんて言い訳なんかしないで。
野菜コーナーのオッカサンに「美味そうだよね、これ!」と云ったら「そう、美味しいのよ! いくらでも持って行ってね!」って、タンマリいただいて来たことがあったっけ。

「どこにウサギを飼ってるの?」って、決まってるじゃない、わが腹の中。
本当はウサギどころじゃない。午年、しかも丙午だから、ウマがいる。

牛飲馬食……?

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2012年10月 7日 (日)

民家園・旧広瀬座

一度ぜひ、訪れたいと思っていた「福島市民家園」。今日初めて足を踏み入れることができた。
ワタクシ基本が“不精者”。だから、自分が興味を持つ場所があっても、そこへ自発的に赴く気に、なかなかなれない。ところが不思議なもので、周りの方々が、ワタクシをそこへいざなってくださるのだ。

「今度の土曜日、民家園に桂幸丸師匠がいらっしゃる。午後に落語の公演があるんだけど、午前中に我々に稽古を付けてくださるそうだから、アナタもぜひいらっしゃい」と、漫太郎師匠がおっしゃったように聞いたので……ふたつ返事で「ハイ、喜んで!」

ところが、このイベントがどういうものなのか、ワタクシのアンテナ(=ネットサーフィン)に、サッパリ引っ掛かって来ない。
しょうがないから自分のブログに取り急ぎの状態でこのイベントを取り上げた。翌朝。「民家園 落語」でネット検索掛けたら……、何とワタクシのブログがトップに来る! ようやく二番手が、主催者さんのWEB(苦笑)。

アクセスしてみたら、ワタクシが誘われた時刻に「落語ワークショップ」とある。

ワタクシこの「ワークショップ」という変なコトバが大嫌いだ。「講演」とか「研修会」の類だとは何となくわかるけど、具体的な中身がさっぱり伺えない。
講演会なら「講演会」、研修会なら「研修会」、稽古会なら「稽古会」でいいじゃん。
講演会なら講師のお話を有り難く伺う場だし、研修会なら講師のレクチャーを下敷きに参加者の実習があるんだろうと見当が付くのに。

だからワタクシ、漫太郎師匠の最初のお誘いのことばに賭けて、万全の支度をして出かけた、のだが(しかも、このブログに意気込みまでツラツラ書いちゃった……恥!)。


結果。
「支度」はほとんどムダだった。

でも。
今日一日がまるきりムダだったかというと、そんなことは全く無く。

初見参の幸丸師匠が間近で見せてくださった実演の数々を拝めたのは、得難い経験。

同席させていただいた長唄のお師匠さんと漫太郎師匠のお話から伺った、飯坂温泉の隆衰。

仙波先生の左右の手が自在に繰り出す、太鼓の妙なる響き。

広瀬座の、何とも懐かしい雰囲気。

そして何よりお昼。漫太郎師匠、ワタクシ今年「初鰻」、堪能しました! ご馳走様です(オイオイ、結局、食い物かよ……苦笑)。


幸丸師匠はワタクシの先入観では、もっと“優男”だったけど、意外にも、とてもタフな漢であらせられた。
今回のお目文字は、未だ、親しくお言葉を交わすなんて機が、熟していなかったってことなんだろう……。でも、それができるときが必ず、来る。それまでは、恐らくほとんどネットの中だけだけど、師匠を勝手に追っかけよう。

広瀬座……。
いつか必ず、ワタクシは、この舞台に上がるんだ。
そして「東日本ノンプロ落語の集い」を、ここでやる。
打ち上げは、土湯? 高湯? それとも飯坂?(今から打ち上げの心配なんかしてどうする?>自分……笑)。

「慣れなければいけない、でも、慣れすぎてもいけない。高座は いつでも初舞台♪」
幸丸師匠、漫太郎師匠、そして、ご一緒した皆様……ありがとうございます!

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2012年10月 5日 (金)

漫太郎師匠

漫太郎師匠
初めてお会いしてから、もう9度目の秋である。

ひょんなことから、8年前の9月、テルサの楽屋でお会いして……。
4年前に意を決して「交ぜてください!」と、お願いして。……快く、迎えていただいて。

以来、ワタクシも100高座 を数え。

色々あった。
「生・漫太郎を観られるのは、これで最後かもしれないよ!」と、ワタクシの福島・高座デビューの寄席に誘ったタンドーオヤブンの方が、その半年後、まさかの自主避難……。あの世へ……。

そして昨年の、3・11。

怪しげな、スズラン通り仲見世のアトリエへも、度々、足を運んだっけ。

師匠がいらっしゃらなかったら、おそらくワタクシ、とっくに福島から逃げ出していただろう……

漫太郎師匠、ありがとうございます。
そして明日もまた、お世話になります!

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脱テレビの癖に、テレビの話

「脱テレ」はしたけれど、テレビの話題が入ってこないこともない。毎日アクセスするインターネットから、ちょこちょこと入っては来る。

とある情報番組で、大きな変化があったそうだ。パーソナリティ・小倉さんが番組冒頭に話す「マクラ」が取り止めになった、という。

ワタクシは、その情報番組を視たことも聴いたこともないけれど……身近で、似たような経験をした人がいる。そう、小道さん、あなたのコトですヨ(笑)。

「マクラ」こそ自らの売りと心得ていた小道さん。先日某所で「早く落語をやれ!」と野次を喰らって、ずいぶん落ち込んでいらしたご様子……。

小道さんの慰めにも何にもなりゃしないけど、ワタクシ、このふたつの事件に、どこか同じ臭いを嗅いだ。

視る方演る方、お互いにマージン・遊びが少なくなっていて、許容範囲が狭くなってないか……。
両事件とも、この頃の、世の中の短絡的な雰囲気が影響している気がする。


小道さん、「客席は鏡」。野次ったお客さんにはちっとも悪気の自覚はないと思う。でも、この所の小道さんのさまざまな焦りが、どうしても高座に出ちゃって、それをそのお客さんが敏感に感じ取って、そんな反応をしてしまったんだと察します。

いつも、とはとても行かないけど、演っているこちらが「あぁ、今日はたっぷり遊んじゃったなぁ!」というときほど、不思議とウケる、そこなんだと思う。決してマクラがつまらなかったんじゃない。だから、もっともっとマクラを練り上げて、今度のAOZ、そして天狗寄席、存分に遊んで、弾けてくださいましな!

一方、ワタクシには……。小倉氏の小難しい話が視聴者離れを誘った、というところが、刺さる。
数か月前の、とある出前寄席。ワタクシ「蛸薬師」を掛けたところ、お囃子の小染姐さんに「とんぼちゃんの噺って、難しいんだもん!」と、キビシイご批評を頂戴してしまい……。ワタクシの、重〜い反省材料になってる。
このブログにしたって、仲間内からは「長い、シツコイ、クドイ」と、いつもいつも非難ゴウゴウ(涙)。


でも、これがやめられない。なぜなら、高座やココが、ワタクシそしてワタクシ達の、貴重な“はけ口”だから、なんだろう、ね。

閑話休題。もうひとつのテレビ話。
山下達郎さんが、この度、ベストアルバムを売り出すらしい。そこで、インタビュワー
「山下さんは、ちっともテレビに出ませんよね〜。なぜですか?」
「ん〜、そもそもテレビで売れたわけじゃないし、こっちから売り込んだことも、向こうからアプローチしてきたこともないからねぇ。自然とこうなっちゃったんでしょ」

なるほど。
互いに求め合うところがなくて、自然にひたすら平行線で来ちゃっただけなのだ。

一言だけ言わせていただく。山達さんちゃ、まさにラジオ向き!
作品は素晴らしい、声もいい。でもルックスは……このワタクシすら秘かに優越感を覚えちゃったりしなくもないご面相(……失礼!)。

それはさておき。
自分は自分。この自分にできることを、自分にしかできないことこそを、その時その時、精一杯やっていく。
それが「カッコイイ」ことなんだと、思う。


明日、ワタシは、旅に出ます♪……
オット、もとい! 須賀川生まれの噺家、桂幸丸師匠に、ご指導を賜る予定だ。

あちらは福島から東京へ出てプロになった師匠、こちらは東京から福島へ移住した経歴のアマチュア。
師匠の最近の根多は「近代福島偉人伝」、対するこちらが持っていくのは「目黒の蛸薬師」。

明日のお目文字が、楽しみ、楽しみ!

ちなみに……
今日の小道さんへのメッセージの大方ですが、ここ毎日チェックを欠かさない、幸丸師匠のブログの受け売りです(ゴメン!)。

幸丸師匠の師・米丸師と、山下達郎さんに「声は似てるね〜」という評価をいただいたこともある、福島の“裁落亭とんぼ”でした。
おやすみなさい♪

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2012年10月 4日 (木)

「印刷」で、ずっと、生きてきた

物心がついた頃から、ワタクシの身近に「印刷」があった。

我が家のタンスの上。木箱に収められた謄写版の印刷器があった。父がそれで、所属していたコーラス団の団員に配る楽譜の印刷を、一手引き受けしていたのである。

「原紙」も父が切る。ヤスリの上に半透明の原紙を載せて、鉄筆握って「カリカリ、カリカリ……」と。
父は凝り性で、それはワタクシにも色濃く遺伝しているのだが……、音符や休符のひとつひとつが、これも父が自身の手で真っすぐ刻んだ五線の上に、市販の譜面顔負けの美しい姿と正確な配列で並んでいたものだ。

その楽譜を刷るのは、当時とても大きく見えたB4版の印刷器だったが、父はもうひとつ、ハガキサイズの、かわいい印刷器も持っていた。
こいつは普段、父のライティングデスク足許の片隅に眠っているのだけど、年末になると、俄然目を醒まして働きはじめる。そう「年賀状制作」に。

小学校高学年になる頃には、父から手ほどきを受けて、ワタクシもそのガリ版印刷器で、自分の年賀状を作っていた。

当時、学校には「印刷室」があって、そこにはガリ版印刷器と一緒に、いわゆる「青焼き」、ジアゾコピーも並んでいた。
印刷の原紙と云えば「原紙を鉄筆でガリガリ切ったもの」と思っていたワタクシには、ありふれたフツーの紙に書いた原稿からそのままコピーが取れる「青焼き」は、正に“文明の利器”に見えたものである(笑)。

以後……

中学、高校、大学そして就職と歩んで来たけれど、「印刷室」は、いつもどこにも身近にあって、そしてそこがワタクシの“憩いの場”になっていた。
社会に出てから暫くは営業職をしていたから、よく上役に叱られたっけ……「そんなとこに籠っている暇があるなら、表を廻って来い!」と。

そうこうするうち、とうとうワタクシは「印刷室」を自分の職場にしてしまった(笑)。

数年前、大学時代の友人に「オヤまぁ、今時そんな斜陽産業に!」と、笑われたことがある。
確かにそういう側面が無くはないし、今後バブル的に成長する見込みなんて、どう転んでもないだろう。
でも。

この仕事は、きっと、そう簡単に無くなりはしない。

人間が「電子情報だけ有りさえすれば生きていられる」なんてことに、ならない限りは、ね!

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2012年10月 3日 (水)

コナン・ドイル「五十年後」

コナン・ドイル「五十年後」
この日曜日に、県立図書館で借りてきた、ポプラ社刊“百年文庫”の一冊。

収録されているのが「海音寺潮五郎」「コナン・ドイル」「山本周五郎」の作品。いずれも、ワタクシ愛読の作家。

コナン・ドイルと云えばシャーロック・ホームズだし、我が家の蔵書の大部分もそうだけど、ドイル氏御本尊は「歴史作家」を自認していたそうだ。

「五十年後」。

リストラに遭った青年が、成功を夢見て、フィアンセと祖母を新天地に迎える約束をして、外つ国へ旅立つ。

ところが物事は思惑通りにならなくて……。

紆余曲折の後、彼は成功を収めるのだが。

主人公が半世紀前に後にした故郷のコトバで記憶を取り戻して行くシーン、そして、50年ぶりに故郷へ帰って、かつてのフィアンセと再会するシーン……。
どこか身につまされて、ホロっとした……。


生まれたときは別々だけど、死ぬときは別々と誓った当たり前の間柄(笑)。なのに、結局、お見送りの瞬間に立ち合うことになったのは……運命の不思議、なんだろうね、タンドーさん。

ゴメン!
遺言を、未だ、果たせてなくて……。

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2012年10月 2日 (火)

近ごろのハマりもの・2

昨日は「蕎麦」を出したところで、思考がグダグダになってしまい、云いたいことが結局云えなかった。

「実地稽古」。
蕎麦は、置くとして……(苦笑)。
冬場は田楽を焼いて「味噌蔵」「ん廻し(未演)」、秋は茗荷の冷奴で「茗荷宿」、春は……今や、安酒や蒲鉾や卵焼きの方が、お茶や漬物より安かったりするから、フェイクの“本物”を逆フェイクしながら……。
口に入るものを楽しみながら、噺の料簡に近づければ、こんな楽しいことはない。但し「親子酒」「試し酒」の実地稽古は……次の日が、とても辛い(笑)。

そこで夏場は「直し」を呑りながら「鯉の洗い」というのが、ここ数年の慣わしだったのですよ。

ところが……

どうしたわけか、この夏、いつも「鯉の洗い」のある某店で、一度もお目にかかれなかった……。

ひょっとすると、米沢か会津まで足を伸ばせば、難なく出会えただろうけど、まさか、たかが勤め帰りの買い出しに、そこまで回り道するアホな気力も既に無し……。
今年、ただ一回だけに終わった「青菜」。我ながら生彩を欠いたのは、鯉に恋していながら巡り会えなかったから、なのよ。

ところで、その「青菜」に今、ハマっているのだ。なかなかハイカラな名前で「モロヘイヤ」と云う。

見た目は良くない。その辺にいくらでも生えている雑草みたい。しかも「お値打ち品コーナー」に投げ出されているのなんかだと、さらにひどい。

でもこれ、ワタクシには、ちょっとした旧知の間柄。オヤブンの店の同好会会報を作っていた頃に出会って、記事を書いたものだ。
茹でるとネトネトになる。このネトネトが、何ともウマイ。
この秋は、包まれていた袋にあったレシピに倣って、ワサビ醤油を合わせてみたら……これがまた!

“卓”流、モロヘイヤの酒の肴。

レシピ

1。モロヘイヤを、刻まずに茹でる(今日、刻んで茹でみたんだけど、刻まないで茹でた方がいい)。
2。茹でて冷水にさらして冷ましたら、なるたけ細かく刻む。
3。できるだけ大きな容器に刻んだモロヘイヤを入れたら、鰹節、摺り胡麻、ワサビ醤油を適宜加えて、思い切りかき回す。
4。適当な器にとって、ズゾー! ズゾー! と、掻き込む。ヌメヌメの粘りと、シャキシャキの茎のコントラストを、楽しまれよ!


ところで。
さっき調べたらこのモロヘイヤ、国際的には
「ジュート」
というのが、一般的だそうな。

!?

古い記憶が甦る。
ジュートって……「麻袋」の原料じゃ、なかったっけ?……

こないだの健康診断でレントゲンを撮られたのと、わが団地の敷地の片隅に積まれている土嚢袋が、不思議と重なって見える……

♪ナ〜ナ〜ナ、ナナナッナ〜、ナナナッナ〜、ヘイ、ジュート!♪

あぁ……結局今夜もグダグダだぁ!……オヤスミナサイ。

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2012年10月 1日 (月)

近ごろのハマりもの……?

落語に出てくる食い物を味わいながら「実地稽古」と洒落るのが、ここ数年のワタクシのハマりだった。

但し「蕎麦」の実地稽古だけはしていない。というのも、ワタクシにはちょいと鬼門……。若干、蕎麦アレルギーの気があるらしいのだ。
蕎麦を食べると、ほぼ百発百中、胃袋が熱くなる。その熱をどうにかして発散するか、そのまま眠ってワケわかんなくするしかない。


思うに、我が身中の“疝気の虫”めらときたら、浅薄な連中揃いで、数十年前、宿主が未だ幼いのを忘れて、蕎麦喰って暴れちゃったんだろう。
三つ子の魂百まで……。苦渋をなめさせられたから、滅多に蕎麦は食べてやらない(笑)。

そうか!「疝気の虫」は、アレルギーの噺でもあるのか! こりゃ、驚いた。

……ホントは全然違う話題書くつもりだったのにな。えらく脱線してしまった……。
というわけで、今夜はおツモリです。オヤスミナサイ……。

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