調味料の小袋
食品のパッケージに、調味料の小袋が同梱されていることが、よくある。
便利なことは便利なのだが、調理や取り合わせの都合で、添付の調味料を使わないことも、しばしばある。
使わないからといって、すぐさまゴミ箱へ放り込むのは忍びない。一介の調味料といえど“食べ物”だ。これを粗末にしたら、必ず罰があたる。そんなことは、できない。
……気が付くと、我が家の小さな冷蔵庫の一角が、いつの間にか、調味料の袋たちに占領されている……。
この袋たち。多くは用途と材料が印刷されているから、流用するのに困らないけど、中にはほとんど何も書いてない袋もある。
安手のインスタントラーメンのスープの袋。「スープ」とだけあって、醤油味だか味噌味だか塩味だか、袋を開けて色と味と匂いをみるまでわからなかったり……。
さらには中身のことなんか何も書いてないクセに、やけに誇らしげに「プラ」マークだけついてたり……。
ともあれ、それが何に付いてきたか憶えているうちに、使っちゃえばいいのだけど。
今夜は、鍋だった。
帰宅して冷蔵庫を見たら、焦げ茶色をした液体調味料の小袋が、いくつか溜まってる……。よし、今日はこいつらを総ざらえしてやれ!
煮上がった加減で、色も大きさもマチマチな3袋の無印調味料、投入!
おっと失敗った、入れすぎじゃないの? しょっぱすぎると困るなぁ……。
味見をしたら、塩辛くはないけど、いささか酸っぱい……ただ、ものが悪くなった酸味とは明らかに違う。この味には憶えがあるような……
あ゛
憶い出した!
あの袋、何ヵ月か前に食べた「なみえ焼そば」のソースだった。
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