らくごのくに「立川寸志さんをとことん楽しむ会」
5月25日土曜日、午後5時30分開演。
根多帳
とんぼ「道具屋」
寸志「花色木綿」
漫太郎 漫談
寸志「つる」
いさん「鼠穴」
お席亭のいさん師匠によれば、40名弱のお客様がご来場くだすったとのこと。恐らく「らくごのくに」最多記録更新! ありがたいことで、皆様に感謝! 大入叶!
今回のお客様は、ホントに温かかった。
噛みまくり、呂律回らなまくり、セリフ抜けまくりのその上に尺まで伸びまくってしまった、ワタクシには痛恨の高座にお付き合いくださり(……ワタクシの後から上がる寸志さんが、皆さんのお目当てですからね……)、しかもあんなに笑っていただいて、ありがたいこと、この上無しでございますです……。
ところで。
寸志さんの素晴らしいところは(噺はもちろん!)「フットワークの軽快さ」。
年齢をみれば、ワタクシとはひとつ違いにしか過ぎないんだけど……近頃のワタクシは、情けないことに、一旦オミコシを据えてしまうと、すっかり根っこが生えてしまい……とてもああは行かない。
世間的にはワタクシもまだまだ“若造”。見習わねば。
打ち上げの席にて、プロの世界の裏話など、色々興味深い話をしてくださった。
ひとつ、差しあいのないところを書かせていただくと……
「大学の落研に入る前、なにか落語体験がありましたか?」
「小学校の頃、子供向けの落語の本に出会い、それをカセットに吹き込んで、座布団に座ってそれを流しながら仕草をやったんです。あの本の挿し絵は今でもビジュアルとして、思い浮かびますね〜」
さらに訊くと、それは「柳亭燕路著、こども寄席」の「片棒」。
ワタクシの目にも浮かぶ。
画面下の方に、楽しげな銀次郎と渋い顔をしたケチ兵衛さん。銀次郎の頭の辺りから吹き出しが出ていて、“算盤を弾くケチ兵衛”を型どった山車を囲んだ、バカに賑やかなお祭り連中……そんな絵柄じゃなかったっけ。
別の話題から、かんき出版刊「現代落語家名鑑」の話も出て。
同じ頃に落語に魅せられた二人の少年。当時はお互い知るよしもなかった寸志さんとワタクシ。
30年の時を経て、片やプロの世界の前座さん、片や地方の街の天狗連メンバー。夜更けの福島、一献傾け合いながら、話に花が咲く。
BGMは、何度も出してるけど、やっぱり美空ひばりの、あのフレーズ……
♪人生って 不思議なものですね〜♪
こんなに楽しいひとときをセッティングしてくださった、いさん師匠。そして、こんな不思議で面白くてたまらないところへ、ワタクシを導いてくださった、漫太郎師匠、芸人会・素人落語の会の先輩方、ワタクシを福島へ拉致したタンドーオヤブン、オヤブンに引き合わせてくれた悪友たち、中学の落語クラブ顧問・サダ先生、清瀬市図書館の司書のお姉さん・お兄さん、そして今なお半分呆れ顔で見守ってくれているオフクロとオヤジ。
ありがとう。
| 固定リンク | 0
コメント