« 2013年5月 | トップページ | 2013年7月 »

2013年6月30日 (日)

永代橋

永代橋
次回掛ける予定の、噺の舞台である。

江戸、大川の橋と云って、いの一番はやっぱり「両国橋」だろう。
両国と云えば、花火。
「上がった上がった上がったァ、た〜が屋ァ〜〜!!」
の舞台は両国橋だ。

近代の建築だけど、隅田川に架かる唯一の跳ね橋「勝鬨橋」も有名だし、華がある。

それから比べると、永代橋は至って地味だが……。
地図から見ると、どうやら江戸時代には、隅田川で最も下流に架けられていた橋らしい。

だから、この橋から身投げをすれば、すぐ江戸湾……海……すなわち“あの世”への、最短ルートになるわけで……。
永代橋は「彼我の結界」の象徴なのかも知れない。

永代橋自体にはあまり印象はないのだが、地図を見ていて、ありありと思い出したことがある。


もう十年以上前のこと。

ワタクシは「K&Kクラブマンズミーティング」という、素人カーレースの運営スタッフをやっていた。
そのスタッフ会議の会場が、一時期、永代橋を渡った東の先、東陽町の某・ファミレスだった。

当時、埼玉の浦和に住み、蕨に勤めていたワタクシは、愛車ステップバンを首都高に駆って、9号線木場インターに向かい、またそこから帰るのが常だった。

あるとき……たまたま、会議が金曜だった。
それなら、あわてて一人寂しく浦和の自宅に帰ることはない。
このレース発起人のひとり、タンドーのオッサンを、当時のネオ・ライフのお店へ送りつつ、ワタクシもオッサンの店のバックヤードに寝かしてもらえばいいべ……

同じ方面へ帰る、ミカちゃんとタマちゃんも、同乗することに。

こういう時に限って、トラブルは起こる。

東陽町を出発して、いくらも行かない、まだ隅田川を渡る手前……もんじゃ焼きで有名な門前仲町を前にして、ステップくんたら“ギャギャギャ〜ン!”と、恐ろしい叫びを上げはじめた。
「じぇじぇ! 何だぁ〜!?」

なにを隠そう、助手席に鎮座ましますタンドーのオッサンは、ワタクシのステップの“主治医”。
エンジンルームを開けるや……
「オルタネーター(発電機)が焼き付いた。ベルトを切断してはずせば、とりあえずエンジンは回るけど……いつまで持つかは、バッテリー次第だな。どうする?」

悩んで立ち止まっているなら、望みがわずかでも、動いているほうがいい。

瞬時にそう思ったワタクシだが、オッサンにニッパーを渡す手は、ためらっていた……

でも結果、それで良かったのだ。
週末の新宿の大・人込みを抜け、環七、環八を突破する毎に、我らが車内は大拍手! ミカちゃん、タマちゃんを自宅まで送り届けながら、オッサンとワタクシも無事、店へ帰りついたのだった……。

永代橋にまつわる、ワタクシのとりとめもない、思い出である。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

らくごのくに「おかえりなさい、おと丸姐さん」

らくごのくに「おかえりなさい、おと丸姐さん」
今日は「お客」……というわけには、やっぱり行かないわけで。
少し早めに行って設営のお手伝い、と思ったけれど、着いてみれば既に完了……。楽屋の先輩方に、お詫びかたがた、ご挨拶。

いさん師匠に出囃子CDの操作を頼まれたので快諾。一番太鼓を鳴らす支度をしていたら……、おやまぁ今日は、お客様の出足が早い。鳴らし始める前からチラホラと。

地囃子CDに入れ替えて、1階のフードMAXへ昼飯を買いに行き、戻ったら……。


ナンと! もうほとんど満席ではあ〜りませんか!!

そのあとも、AOZ和室の入口は、お客様が引きも切らず、いさん師匠はテンテコ舞い。急遽、もう半分の和室を借り、椅子席を用意し、しかもAOZの黄色い座蒲団、総ざらえ!

総勢62名様が、ご来場くださったそうです。スゲ〜!

根多帳
 いさん「みどりの窓口」
 おと丸 三味線漫談「和歌山避難生活日記①」
 さん馬「占い師」
 漫太郎 モノマネ漫談
 おと丸 三味線漫談「和歌山避難生活日記②」
 永生「長短」

大入叶!!

前回のAOZ寄席といい、今回のらくごのくにといい、こんなに沢山のご来場。
福島がそれこそ「らくごのくに」になる、兆し!?

期待を裏切らないように、ワタクシも精進しないとネ!
まずは来週の「怪談ナイト」。

頑張っぺ!

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月28日 (金)

物欲

食い物・飲み物を別にすれば、ほとんど物欲の無いワタクシだが……

欲しいものが3つほどあって、この夏〜秋には、何とかしたい……。
「どうにもならなそう」だったものが「何とかデキルかな?」になったのは……アベノミクスの波及効果かしらね!?

①高座で着て恥ずかしくない浴衣

落語を再開した翌年の夏、そのつもりで買った浴衣があるんだけど……何度も洗濯するうちに、染めは褪せるは、縮んでツンツルテンになるはで……もう、寝巻にするしかしょうがない。
今度の「怪談ナイト」の日。隣町のJAさんが、某所で「浴衣フェア」を開催するという情報を掴んだから、ナケナシの銭を持って、覗きに行ってみようっ、と!

②カーステレオ

落語の稽古。ワタクシはほとんど、通勤のクルマの中である。
やり方は……
まずお手本の音源を聞き込む→師匠と一緒に喋る→ひとりで喋る、という段取り。
ところが、2年半前から毎日お世話になっているミニカくんの音響設備ときたら、AMラジオだけ!!
しかたもないし金もないから、ホームセンターで1,500円位で手に入れた100ボルトコンバーターと、アンダー5,000円の安物CDラジカセでもって、今まで何とかやってきた。
だけど、さすがにラジカセもくたびれてきて、音飛びしまくるしまくる……。稽古にならない今日この頃。
音質にはそんなにこだわらないから、せめて音飛びしない、目的のトラックをちゃんと拾ってくれる装備が欲しい……

③パソコン

ハードウェアは17年選手、OSが14年選手。
どうやら何とか使い物にはなるけれど「USB無し」「DVD無し」「近頃のjabaスクリプトを認識できない」の“三無”には、流石に最近困り果てている。
ワタクシの5年越し、否、10年越しの懸案だ。

前々から考えてはいるのだが、次はウィンドウズマシンにするつもり。使いたいアプリがあるからね。
それは……

「初音ミク」(笑)。


落語から離れていた「高座ブランク」の時期に、作ったオリジナル楽曲が100以上ある。
それを彼女に唄ってもらって、ささやかなりとも、世に問うてみたいんだよね。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月26日 (水)

ニシンの山椒漬・2013

ニシンの山椒漬・2013
随分以前に「ニシンの山椒漬」を記事にした覚えがあるから、年号付きのタイトルにした。

ワタクシ、ニシンの山椒漬が、めっぽう好きだ。
とはいうものの、しばらく忘れていたんだけど(苦笑)。

八重さんのおかげで、たいそうな会津ブームである。

家では全くテレビを視ない(映るテレビが無い)ワタクシ、日常テレビを視聴するのは、職場の食堂で昼飯を食うときだけ。
以前は「いいとも」を流していたんだけど、3・11以来、某・国営放送のお昼のニュースに定着した。
但し、たまにある出勤の土曜日は、地元民放の情報番組になる。

春先に、たまたまその番組で、会津名物「ニシンの山椒漬」を紹介してた。
恋人を思い出すがごとく、山椒漬に、胸キュン!

GWと今月上旬の会津墓参り。買ってきましたがな!

美味い、美味い! 日本酒にはワン・ノブ・ザ・ベストの肴!

ところがこれが、なかなかお安くない。1パックに両身すなわちニシン一匹で、500円ではとてもきかない……。

福島市内のスーパーも散々探索したのだけど……なぜか、皆無!
但し「ミガキニシン」を置いてない店も、皆無……
こりゃ“テメェで作んなさい”ってことか?

一昨日。
“すが野”のママが「ニシンの山椒漬を漬けたけど、食べてみる?」という。
大喜びで頂戴した。
ところが、ママお手製の山椒漬は、ワタクシにとって、目から鱗だった。ニシンと山椒の「麹漬」。
「まだ甘味の乗りが足りないのよね〜」と、のたまいつつ、軽く焙って出してくれたひときれ……ニシンの濃厚な味に、麹と山椒の香りが程よくまとわりついて……。
絶品でありました。

その味わいもまだ脳裡に新たな、今日夕方。
買い出しで、馴染みのスーパーをそぞろ歩いていると、ミガキニシンの“半額おつとめ品”が!

一口にミガキニシンというけれど、大きく分けて二つある。ひとつは、カチカチに乾し上げた昔ながらのもの。もうひとつは、柔らかさの残る、いわゆる「ソフトニシン」。ワタクシが出くわしたのは、後者。

若干躊躇した挙げ句、ご同行願った。

包みの裏側に、二つレシピが書いてある。もちろん両方とも“山椒漬”ではないけれど……共通して「まず湯通し」としてある。
なるほど、それで独特の臭みを抜くのね。

漬け汁は、うろ覚えの記憶を頼りにテキトーに……醤油2+味醂1+酢1+水2ほどを合わせ、鍋で一煮立ち。

常温に冷ました汁へ、湯通ししたニシンを一口大に切ったのと、冷凍庫で長いこと眠っていた木の芽を漬けて。

今週末くらいから、ぼちぼち楽しめそう!

ところで。

身近に、山椒の木のオーナー、発見!

こんどぜひ、摘ませてください! お礼に、山椒漬けと、焼きたての“木の芽田楽”を、ご馳走しますからね!

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月24日 (月)

後引き上戸

昨夜の記事を見てくれたツイ輝兄さんから、午前中に早速「今夜呑みに行かないか?」との、お誘いメールが。

ありがたいじゃぁ、ありませんか!!
昼休みに“快諾”のお返事をして、夕方。気もそぞろに、お馴染みの“すが野”さんへ。

♪喋る、喋る〜、俺たち〜♪

気が付いたら、終バスの時刻なんぞ。とうに過ぎて……


タクシーで帰宅したけど、まだ、収まらない。
テーブルの上の湯呑み茶碗を左手に、紙パックの合清酒を右手でス〜ッと注ぎ、グビリグビリと美味そうに飲み干したかと見るまに、湯呑みを差し出して独り言……

「もう、半分!」

ツイ輝兄さん、すが野のママ、今宵も楽しいひとときを、ありがとう、ごちそうさま。

さて……
兄さんから、我々、素人落語の会のご贔屓だった、大阪屋の大将の訃報を聞いた。

何度か高座からお見かけした覚えがある。お店にはほんの二三度、兄さんに連れられて行っただけだけど……
大将は、ワタクシにとって「福島移住」の大先輩なのである。にこやかなお顔が、ありありと、瞼裏に浮かぶ。

もっと色々、お話したかったなぁ……

でも、骨あげまで付き合った兄さんによると、大将は、いつもの法被と前掛けもあの世へ持っていったそうだから、ワタクシが向こうへ行く頃には、今までみたいに、赤提灯の店を開いていることだろう。

大将、その節はよろしくお願い申します。
アル中の妙なオッサンが、一緒にお邪魔するかもしれませんけどね(笑)……

合掌

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月23日 (日)

指南役でござる( 笑)。

この頃、落語の記事が少ないし、遅い。
せめて備忘録になる「根多帳」くらいは……と思うのだが。
 
今月の「中合寄席」、昨日の「AOZ寄席」については、敬愛するツイ輝兄さんのブログと、いさん師匠のブログ、笑遊師匠のブログに既に詳しいレポートがあります。いずれも、ふくしま素人落語の会ホームページから行けます……って、オマエ先輩に丸投げだべ!
 
でも、これでいいのだ。
ワタクシが今まで日記の類いを書き続けることができなかったのは、一人で“出来事”を抱え込んでしまってきたからだ。
過ぎたことに思い悩むより、明日の楽しいことを考えっぺ!
 
 
 
 
 
 
 
さて。先日。
仕事上で必要があって、ネットで会津の情報を漁っていたら……
 
「会津日本酒指南役検定」なるホームページに出くわした。
“什の掟”ではないが、10の出題に答えて、8問以上正解すれば「会津日本酒指南役認定証」をもらえる、という……
 
徒然なるままに、回答してみたら……
 
 
いただきました!!
“指南役No.1449”!
 
 
また、この番号がイイ。“カブ”だ!(ワタクシは花札は知らないんだけど、昔々新車のセールスマンをしていた頃、ナンバープレートを一目見たオーナーの父上がこうのたまって、えらく上機嫌になり、以来とても可愛がっていただいたから……それからワタクシも字面の数字を足し算してしまうという、妙な癖がついてしまった……)
 
“カブ”以前に、ワタクシのラッキーナンバーは、苗字にも入っているけれど“3”の倍数なのだ。
今でも忘れない、生まれて初めて取得したパスポートの番号……0153333。ステップバンの登録ナンバー“5481”も、車台番号下5桁“21882”も、みんな3の倍数だった。
 
 
 
それはさておき。
せっかく“指南役”のお免状をいただいたのに、安物の“合清酒”ばかり喜んで呑んでいるようでは、まずい、よなぁ……。
 
 
 
勉強しなおしてまいります……
 
そしてできれば、皆様、へなちょこ指南役のワタクシに、勉強の機会をください……なんて、まわりくどいな、「美味しいお酒を呑ませてください」!

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月20日 (木)

志ん生を知らない子供たち

志ん生を知らない子供たち
古今亭志ん生師が他界したのは、アタシの記憶が確かならば、昭和48年のこと。アタシが小学校1年生のときである。

白黒だった我が家のテレビで「大正テレビ寄席」を視ていた朧ろな記憶はあるけれど、まだ「落語」に開眼させられる、はるか以前のことである。

数年の後。
子ども向けの落語の本にめぐり逢って、アタシは落語少年になった。
街の図書館の、子ども向け落語本をアッという間に全て読破してしまい、大人向けの本に食指を伸ばしはじめる。

最初のうちは、興津先生や落語協会編の文庫本。そして当時、その近くに並べられていた、志ん生全集にも手を伸ばす……(もっとも当時、落語の本なんて、そのくらいしかなかったんだけど)。

喜んで、借り出したものだ。

「廓噺集」なんぞをカウンターへ恥ずかしげもなく持ってくる小学生。係の司書さんは、ナンと思ったことだろう(笑)。

もちろん、志ん生師のナマの高座は観たことがない。でも、アタシはその歳で“志ん生”の存在を、書物の上だけではあるけれど知っていた。これは我ながら、なかなか稀少な存在ではなかろうか、と思う。

そして……
志ん生師が他界する直前の、昭和47年暮。
弟の出産を控えた母は、アタシを“千駄木”の伯母宅に預けた。どのくらいの期間だったか……2週間か1ヶ月か、その位だったろう。

ひょっとすると、そのわずかな間にアタシは、そのごく近所に住んでいた志ん生師と、道ですれ違っていたりして……?

それゆえに
♪大人に〜 な〜って しゃべりはじめる〜♪
なんてことに、なったのかも!?

この記事冒頭に載せた、写真の本の編者、小島貞二先生が「あとがき」に

“志ん生師は圓朝に憧れていたが、圓朝の高座を観た経験はなかった”

というようなことを書いている。


志ん生師の出自を問えば“天狗連(素人芸人集団)”というのは、知られるところ。

われわれが“志ん生を知らない子供たち”なのと似て、志ん生師も“圓朝を知らない子供たち”のひとりだったのか……(笑)。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月19日 (水)

なぞなぞ

自動車に乗って出かけるときにはゼッタイ必要なのに、ほとんどだれも意識してないもの、な〜んだ?

「免許証」

まぁ、正解。
でも、わが国日本では「有効な免許を所持している事実」さえあれば、免許証不携帯でも、さほどのことはない。論より証拠、もし一斉検問やなにかで免許証不携帯が発覚しても、本名を名乗り、生年月日を正しく云えれば、有効な免許証を保持しているかどうか、たちどころに知れる。さらに「不携帯」は反則金が課されるだけで、免許の失格に連なる違反点数はゼロ。反則金は取られないけど1点引かれる、白キップの「シートベルト装着義務違反」に較べれば、軽い処分だと思う。

正解は……「車検証」。

毎日転がす愛車でも、グローブボックスに入れっ放しで、ろくに見たこともない人がほとんどだろう。

クルマ相手の商売をしていると、車検証に記されている情報が、たいへん大切なものになる。
例えば、一口に「ト■タのアク▼」とか「△菱のミニ□」とひとくくりにされるクルマでも、車種、年式、グレード、仕様の区別が、それこそ海砂利水魚の如くある。
ところがこれが逐一、メーカーから国土交通省に届け出をしてあるのだ。
車検証の右上に、さりげなく記載されている「型式番号」「類別番号」が、届け出されている書類の番号なのだ。メーカーからディーラーに配布される整備マニュアルやパーツリストの書き方も、この「型式・類別」がベースになっている。愛車を点検や修理に出すとき、車検証のコピーやファックスを求められたり、「型式・類別」を訊ねられたりするのは、こういう事情がある、という訳。

……こんな蘊蓄が語りたかったわけじゃなかったんだけど……

車検証の項目に
「燃料」
が、ある。

ワタクシが免許証を取った頃は“ガソリン”“軽油”しかなかったけど……今はどうなんだろ?

ハイブリッド車は……「ガソリン(某・黒ネコさんトラックは「軽油」)」だろうね。
電気自動車は“電気”って書いてあるのかな? これから出てきそうな燃料電池車だと“水素”なんて書いてあるのかしら?

自動車黎明期の「蒸気自動車」や、敗戦前後に普及した「代燃車」に、いま、車検証が交付されるとしたら……“石炭”“木炭”“可燃物(種類不問)”……なんてことに、なるのかな。


電気自動車をお持ちのかた。もしよろしければ、ワタクシの疑問にお答えください。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月17日 (月)

今宵の一品、これ、なぁんだ?

今宵の一品、これ、なぁんだ?
一発で当てたら、象印賞(笑)。

昨日・6月16日付毎日新聞掲載「毎日かあさん(西原理恵子・作)」。

この春から高校生になったサイバラと鴨ちゃんの倅、ガンジーくん。
料理はできるから、家族の夕食の調理を頼むのだが……

出てくるのは、全ての品にカレー粉が入ってるカレー料理か、さもなければ「ハイ、キムチパスタの胡麻油炒め!」なんて、ムチャクチャな無国籍料理。

呆れた妹のピヨ美ちゃんに、ガンジーくんは哀れ「台所出入禁止」を言い渡され……、今や家の手伝いで出来ることは「犬の散歩」だけになっちゃてる……。


でもね。
犬の散歩くらいにしか使い物にならないと思われてるくらいのほうが、幸せなのかもよ。

ちなみに、写真の皿の一品のレシピ。


●材料
 モロヘイヤ 適宜
 焼きちくわ 適宜
 塩 適宜
 胡椒 適宜
 オリーブオイル 適宜
※バージンオイルでもピュアオイルでも、お好きなの、もしくは手もとにあるもの。オリーブオイルがなければ、フツーのサラダ油でも、胡麻油でも、エゴマ油でも、グレープシードオイルでも、椿油でも、常温で液体を呈す食用植物油ならオケ。好みなら地溝油でもいいけど、あれはどうみても行灯の灯し油くらいにしておいたほうが無難だと思う……。

 食酢 適宜
※理科室の薬品棚にある「無水酢酸」も悪くないけど、不用意に扱うと過激に発熱するから危い。その点遥かに安全で、手に入りやすい市販の食用酢を使うほうが便利。お金がある人は、バルサミコでも玄米黒酢でもご随意に。ワタクシのごときボンビー人は、一瓶88円の“穀物酢”で充分。


●作り方

①モロヘイヤは、茎も葉も2センチ位に刻む。刻んだら、食塩水にしばらく漬けるか、熱湯にくぐらせる。
②ちくわは、縦に二つに切り、小口から薄切りにする。
③モロヘイヤの水気をよく切り、オリーブオイルと胡椒をまぶして、モロヘイヤの表面が、まんべんなく油で艶やかになるまで、よく和える。
④モロヘイヤが艶々になったら、刻んだちくわを加え、同じように艶を纏うまで、よくよく和える。
⑤ちくわの艶がキマったら、酢をかけ回して、さらにかき回す。

以上!

名付けて
“モロヘイヤとちくわの地中海風サラダ”(笑)

食卓へ運んで席につくと、なかなか強烈な青いかほり……

でも「元祖・草食男子」のワタクシ、そんなものにはたじろがず、武者ぶりつく。

へ〜!
モロヘイヤの茎って、如何にも硬そうに見えるけど、案外柔らかくて食べやすいんだ(今夜は敢えて湯通しせず、ナマだった)……

残さず完食!

さて……
ガンジーくんは、家族に呆れられて「犬の散歩係」専任にされちゃったようだけど……。そのくらいでいるのが、いいのかもね。
あんまり料理が出来すぎちゃう男子ってのも、考えものでさ。

ワタクシのように、嫁さんの来手がなくなっちゃったり……、オヒヤの値段で世間の顰蹙買っちゃったり、とかね(笑)。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月16日 (日)

ディテール

とある怪談噺のオファーを頂戴した。

稽古しなきゃ、台本くらいは書かなきゃと思いながら、なかなか、ままならず……

だいぶ以前に図書館から借りてきてはいたのだが、なかなかじっくり聴く気になれなかった“本命”、故・B師のCDを聴く。

……ん〜〜〜?

B師の噺で、よく似たシチュエーションのものを、ワタクシ、すでに演ってるぞ。
それは“茗荷宿”。

茗荷宿なら、B師のディテール豊かな人物描写が、オチのドンデン返しに活きるんだけど……

正直云って“もう半分”は、あんまり後味の良くない噺。
B師の演出だと、立呑屋のおかみさんは、もとより悪者なんだが、ちょっと救いようが無い……。その言いなりになってしまう旦那も善人すぎて、八百屋のジッチが金を取り戻しに帰ってきた時の態度豹変が不自然だ。もっともだからこそ、ジッチに見透かされるのかもしれないけれど。

ワタクシの解釈では……

あの立呑屋の夫婦は、たぶん、どこにでもいる、ごくフツーの人間で、取り立てて悪辣なのではない。
ジッチの財布を猫ババするのも、嘘ついて追い返すのも、目の前のちょっとした欲に駆られての、軽〜い気分での行いだったに過ぎないだろう。

悪の自覚すらないチョットした言動でも、受け取る側にとっては、怨んでも恨みきれない憤りを発せずにはいられないものだったりすることも、ある。

むしろ、悪々した「悪」よりも、そんな「気がつかないうちに犯している悪」のほうが、ワタクシは怖い……

立呑屋夫婦を、現代的なカル〜いノリの人物造形にして、演ってみたいと思います、が……

間に合うか〜!?(苦笑)。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月15日 (土)

お接待

札幌から帰宅し、一息ついて間もなく、滅多に鳴らないイエ電の呼び出し音が鳴った。出てみたら、悪友Iくんである。

「今忙しいか?」と訊くから「ちょうど札幌から帰ったところ」と答えると、

「“卓”さん、楽しそうだネ。こっちは、おもしろいことなんか、何にも無くてサ……」という。

彼は何かしら愚痴をこぼしたくなる度に、必ず電話をよこすのだ。要するに、ワタクシは、その、はけ口(苦笑)。でもこちらからもそんな電話をすることもあるから、お互い様だ。

翌々日の火曜夜。
そんなインターバルで連絡してくるのは珍しいのだが、再び彼からのベルが鳴る。

やっぱり愚痴話なのだが、日曜より中身がエスカレートしている。生きててもつまらない、などと、云い始めた。
これはちょっと、重症……。もう15年になる付き合いだから、彼の“鬱”には何度か直面したし、ワタクシ自身だって一度ならず“鬱症状”を経験している。これは良くないな、と感じた。その場は互いに酔っ払って、電話を切って寝たけれど……。明けて昼間も、これが引っ掛かり、どうも気持ちがスッキリしない。

一晩隔てて木曜夜。こっちから電話を入れてみた。

すると、案外陽気な声で「土日休めそうだから、福島へ遊びに行ってもいいか?」と云う。中合寄席の時刻に支障さえ来たさなければ、どうぞいらっしゃい!と、快諾。

金曜日の夕方、介護タクシー仕様の、15年選手のミニカ・トッポで、やってきた。

“とにかく温泉に浸かりたい”というから、飯坂へ。

目論んでいた「導専の湯(ワタクシも未制覇)」が生憎金曜定休だったので、ワタクシがひとりで密かに“飯坂の秘湯”と思い込んでいる「切湯」へ。
浴室のタイルこそ最近張り替えた様子と見たけれど、相変わらずの佇まい。
Iくんの親類が、飯坂の湯野地区にあるそうで、ごく小さくまだ可愛らしかった(で、あろう)幼少の砌、連れてきてもらった、おぼろげな記憶がある、という。

今まで、鯖湖湯や新しい波古湯(熱い方)を「こんなの熱すぎて浸かれない!」なんて云ってたけれど、あの熱々の湯ならではの良さに、今回気づいてくれた、かな?

明けて土曜日。
彼の母方の田舎が、米沢の隣町・川西町。その田舎の墓参りをしたい、と云う。その墓のあるお寺さんには、ワタクシも彼に付き合って、今まで3回訪れている。初会はワタクシが福島移住を果たした夏。裏を返したのは震災直前、一昨年の2月。そして、今年の2月には三度目で、馴染みになるつもりだったけれど……
過疎地の哀しさ、お寺は無住になっていて……降り積もった雪に覆われ尽くした墓どころか、本堂の傍らに設けられている“位牌堂”の参拝も、ままならなかった。

最初にワタクシがお参りしたとき健在だった彼のおじさんも、既に入っているという。
彼の母上は、満州からの引き揚げ者だ。だから、墓誌には、あの頃を没年月とした、四文字の戒名が、並べて彫られてある。

そこまで行くなら、会津も意外と遠くない。
こうなれば、墓参り行脚だ。Iくんとワタクシが巡り合うきっかけを作ってくれた、タンドーのオッサンの野沢の墓参りも行こうじゃないか。

大峠トンネルをくぐって、いざ、会津へ!

新潟県境近い、野沢のオッサンの墓参りをして……ワタクシが会津に来たらどうしてもはずせない、土津神社の拝殿と奥の院にもお詣りし、磐梯吾妻スカイラインで高湯へ出、あったか湯を満喫して帰着。
わが“元・東電ミニカ”くん、走るも走った、300キロ!

あ〜、くたびっちゃ!

でもまぁ、Iくんはニコニコ顔で相模原へ帰ったし、以来“愚痴電”は来ないから、うまいこと気晴らしができたんでしょう。よかった、よかった。

じゃ、オマエサンはどうなのっ、て!?

ワタクシは、大丈夫!

なんてったって「落語」という、またとないはけ口が、あるからね!

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月12日 (水)

札幌チャリティー寄席、顛末

今更ですが……諸先輩の皆様の如く、忘備録として……

根多帳(敬称略)

 甘味家ぷーさん
 (かんみや・ぷーさん、北海道)
 「猫の皿」

 釘抜亭トンカチ
 (くぎぬきてい・とんかち、北海道)
 「みどりの窓口(札幌駅バージョン)」

 五月家小亀
 (さつきや・こかめ、大阪)
 「へっつい盗人」

 酢葉月亭ばじる
 (すぱげってい・ばじる、東京)
 「転失気」

 火災亭珍歌
 (かさいてい・ちんか、栃木)
 「カラオケ病院」

【お仲入り】

 えぞ家葉桜
 (えぞや・はざくら、北海道)
 「花電車(創作)」

 シークレットゲスト・林家とんでん平
 「落語家生活いろいろとんでん平五十三次」

 参遊亭小遊
 (さんゆうてい・こゆう、東京)
 「寿限無Ⅲ世」

 田舎家かかし
 (いなかや・かかし、大阪)
 「高津の富」

【お仲入り】

 ワタクシとんぼ(福島)
 「寄合酒」

 月見亭うさぴょん
 (つきみてい・うさぴょん、北海道)
 「松山鏡」

 雨鯛亭勢昇
 (うたいてい・せいしょう、北海道)
 「太鼓腹幇間腹」

 猪名川亭風鈴
 (いながわてい・ふうりん、大阪)
 「星野屋」

 圓丁亭日が志
 (えんていてい・ひがし、青森)
 「紺屋高尾(10分バージョン)」

あ〜、くたびっちゃ!(笑)
演者名(ルビ込み)と演目を打ち込んだだけなのに。でも、この4時間に亘った会、開口から打ち出しまで、お付き合いくださったお客様も多数!

こんなに沢山御来場くださるとは、ワタクシ、それこそ想定外(失礼!)でした。札幌・落笑会の皆様の普段の活動に加え、様々なコネクションをフル稼動して、集客につとめてくださったお陰をもちまして、不肖ワタクシも、とても楽しく過ごさせていただいた次第でございます……。

大入叶!

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年6月 5日 (水)

いい肴には、いいお酒

札幌で、とても美味いものを、お土産に頂戴した。
小樽「かま栄」の、ウニ蒲鉾・カニ肉入り蒲鉾のセット。
帰って早速、晩酌の肴にさせていただいたのだが……、その夜在庫の酒は“合成酒”だけ。
合成酒のお供には、もったいなさすぎる〜!
 
 
 
月曜は日永「あの蒲鉾に合うお酒は?」と、想いをめぐらせて。
終業チャイムを待ちかねて、馴染みのスーパーのお酒コーナーへ!
 
 
 
それまでは、地元の「K」に決めてたくせに、ずらりと並んだ酒瓶を目の前にしてしまうと、悩むんだな、これが!
 
ついこないだ「K」は、ある店で呑んだしなぁ……会津の「E」「HA-H」「HO」「S-G」「S-H」、そしてわが若き恩人、翔くんイチオシ「HA-I」も、いいよなぁ……
 
 
 
さんざ悩んで、結果、ご同行願ったのは、これでした。
福島のお酒ではないけど、福島市の隣町、米沢の逸品。
 
「全国清酒鑑評会」連続金賞をキープしている「東光」。
 
 
 
美味いっす(^O^)!

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月 3日 (月)

帰ってきて次の朝早くから出勤だったので

今は既にヘトヘト……

詳しいことが書けない……ので、一先ずはこの場にて御礼だけでも。

お席亭・葉桜姐さんはじめ札幌の仲間の皆々様、全国津々浦々・山々野々川々の各地から集まってくださった仲間の皆々様、四半世紀ぶりの再会を共に楽しんでくれた悪友コンタニとおかみさんのタマちゃん……。

そして、会場にお集まりくださった、想定外の(失礼!)たくさんのお客様。

ありがとうございます!

「大入叶」!


ありがとう存じます。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月 2日 (日)

お役目じゃによって、中身を改める。

お役目じゃによって、中身を改める。
控えておれよ!(笑)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

支笏湖

支笏湖
丸駒温泉に来ました。

天気にも恵まれ、湖直結の天然露天風呂、サイコー!!

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月 1日 (土)

札幌チャリティー寄席、無事お開き!

これから打ち上げなので、詳しくはノチに。

ひとつだけ、驚いたこと。お客様の来場数! あんなにいらっしゃるとは思っていませんでした。
余ったら持ち帰ろうと思っていた「赤ベコくんクリアファイル」、100枚じゃ足んにがったぞい!

行き渡らなかった皆様、ゴメンナサイm(._.)m。

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

初“JR北海道”乗車。

初“JR北海道”乗車。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

ついたー

ついたー
今日の記事も、ほとんど「ツイター」、なんちって。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

10年ぶりのヒコーキだ

10年ぶりのヒコーキだ
アングルの関係で、お尻だけ。
間もなくケータイの電源を切らなきゃならないから、これしか撮れないなぁ……

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

金探に引っ掛かる!

締めていたGIベルトがいけなかったらしい。
帰りは気を付けよう。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

仙台空港にて

3階展望ロビーで、滑走路を発着するヒコーキを眺めながら、一昨年の津波を思い起こしなどしていたら……

「スカイマーク783便・札幌行きご搭乗の“卓”さま、スカイマークカウンターまでお越しください」
と、館内アナウンスが!

あらあら、また何かやらかした、ワタクシ?

行ってみると……

「お預りのバッグの底のキャスター部分が壊れていたのですが、これは以前からでしょうか?」
「あ、ハイ、そうです」
「では、事前破損ということで、ご確認のご署名をお願いします」

オンボロバッグのために、お手数かけて、シュビバシェンね……

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

SATも、完乗!

SATも、完乗!

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

念願の……

念願の……
阿武急完乗、達成!

しかし、元「丸森線」区間はいかにも“国鉄ローカル”チックだなぁ。懐かしい感じ。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

阿武急一番列車で

阿武急一番列車で
いざ、札幌へ!

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

三遊亭圓楽師ライブ

先日、漫太郎師匠から電話を頂戴した。

福島の芸人グループ「みちのくボンガーズ」が、最近自前の劇場を開いた。そこへ「笑点」でおなじみの圓楽師匠がいらっしゃる。漫才・母心の“オカン”こと嶋川最終回さんが、漫太郎師匠プラスアルファのチケットを確保してくれたので、ぜひ行かないか、とのお誘い。

二つ返事でお願いした!

根多帳

楽大さん「酒の粕〜穴子でからぬけ(つい先日、どこかで誰かさんが、同じ運びの噺をしたような……)」
圓楽師「ウクレレサンドウィッチ」
パチッコリンさん 縄脱けマジック
母心さん 漫才「福島弁はステキだべした」

「劇場」といっても、我らが根城“文化センター視聴覚室”の三分の一くらい? とはいっても、自前の小屋なのだから、たいしたものだ。

大拍手と嬌声の中、高座へ上がった圓楽師。顔を上げて開口一番「……狭ッ!」(客席一堂、大爆笑)。

ワタクシは、もっと“落語落語した噺”を期待していたけど、師匠も別の会場での仕事を済ませてきたばかりだったようだし、明日の六魂祭をめでる暇なく、午前中から「笑点」収録とのこと……売れっ子は、たいへんだ。

でもそんな多忙な中、お忍びのようにして、福島の小さな劇場へいらしてくださる。ありがたいじゃありませんか。

かつての「寄席・若竹」のご苦労を思い起こしてなのかな、なんて、ワタクシは邪推してしまったりしますがネ……。

圓楽師の噺は、ほとんど漫談だったけど、本題(?)の“ウクレレサンドウィッチ”、インテリゲンチャの圓楽師ならではの噺で、ワタクシ大いに笑わせていただいた。

あんなに間近に、全国的に有名な師匠の話芸に触れられるなんて……福島に今いるから、あったわけで。

おまけに、ボンガーズの皆さんとワタクシ。
「福島移住」が、同じ年。
だから“母心”さんの今日の漫才と、ほぼ同じ体験をワタクシも経てきたわけで。

そんな、ビミョーなつながりが、さらに広がるといいなぁ……。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年5月 | トップページ | 2013年7月 »