今日は、福島での、久し振りのゆったりした休日……。
朝。
洗濯に布団干しに部屋掃除、林立していたお酒の紙パックも片付けて、わが愛車「元・某京電力ミニカ」くんの12ヶ月点検に。
オイル交換もしてもらってゴキゲンなのはいいけれど、近頃エアコン使用時に、ゴトゴト、バタバタ、異様な振動と音がする。
オートテンショナーとダイナモベルトの消耗が原因とのこと。部品在庫がないというので取り寄せてもらうことにして……
「ちなみに、いかほど?」
「さようですねぇ……オートテンショナーが10,000円にダイナモベルトが7,000円、工賃を加えて〆て25,000円になります」
じぇじぇじぇ!!
池田への旅費が、パーでんねん(;_;)。
でも、ワタクシにとって、某京電力ミニカくんは「全うな社会人」であるための、かけがえのないパートナー。
涙は心の中だけにして、笑顔で部品注文を依頼した。
午後。
24時間テレビ「愛は地球を救う」チャリティ落語会・福島公演(於・エスパル福島ネクストホール)へ。
我等がご贔屓、ノトニャンさんがチケットを手配してくだすって、ノトニャンさんにツイ輝兄さん、ワタクシの三名、最前列のベストロケーションで、観覧してまいりました。
根多帳(敬称略)
鯉ん「転失気」
鯉橋「転宅」
《仲入り》
正二郎 大神楽(五階茶碗 外)
鯉昇「ちりとてちん」
前座・鯉ん(こいん)さんは、入門から間がないのに、なかなか堂々としてらっしゃると思ったら……「芸人」としての下地をお持ちとのこと。噺運びや落ちはオーソドックスながら、人物造形や、小僧珍念が登場するところ「へ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い……お寺の廊下は長いなぁ」という場面は、さすが!
真打ちの鯉橋師、鯉昇師は、期待通り。仲トリ鯉橋師がマクラを終えて「向島の……」と語り出した瞬間、ワタクシが右隣のツイ輝兄さんを小突いたら、兄さんも満面の笑みと小さなガッツポーズ。兄さん、ナマのすばらしい「転宅」を、目一杯堪能されたようです。
落語はもちろん、たっぷり楽しめたけれど……
まさか、鏡味正二郎さんの大神楽を、福島にいながらにして拝めるとは!
正二郎さんの芸に初めて出会ったのは、数年前の池袋演芸場。
大神楽にも色々な芸風があるけれど、正二郎さんはイマ風に云えば「ピン芸」。それも、和服姿で、伝統的な寄席ならではの曲芸一本。芸を披露しながらの語りも軽妙で、観客の目と耳をグイグイ舞台に引き寄せる。
それだけでも充分素晴らしいのだが……
正二郎さんは、寄席の色物に徹している。
あれだけの技があれば、寄席の世界から飛び出してもおかしくはないのに、自らを、落語を主とする寄席の「引き立て役」と心得ているように見える。
きっと、寄席が大好きで大好きでたまらない、んだろうなぁ……
好きなものは好きと
云える心 抱きしめてたい
嫌いなものにギャアギャア噛みつくこたぁない。放っとけばいいだけだ。
嫌いなものをあげつらって騒ぐ連中に「五階茶碗」は、解るまい。
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