落語家とピアニストは似ている……のでは?
まずお詫び。
コメントくださっている、畠迷惑Rogerさんに、小道さん。
誠にありがたく、すぐにお返事コメントをさしあげなければならないところですが……
自宅Macの不調に、先日の「自宅水没事件」が加わり、さらに仕事が立て込む時期になだれ込んでしまい……
お返事コメントをする余裕がなかなかありませぬ。
拝読して心のうちで手を合わせ、感謝いたしておりますが、誠に相済みません……。
そんな中。日曜日の昼下がりに、久しぶり(とは云うが、3週間ぶり)に、県立図書館の閲覧室をブラブラして来ました。
落語中毒以前に活字中毒のワタクシにとって、何にも増して心を癒してくれるのが、この「本の森での森林浴」。
目的の本を探しに訪ねることもあるけれど、大きな書棚の森を逍遙していると、不思議とその時のワタクシの意識に響く本と出会う。
図書館は、ワタクシの「シンクロニシティ」の実験場だ。
今回出くわしたのは、ピアニスト・青柳いづみこさん著「ボクたちクラシックつながり」。
数年前に一斉風靡した「のだめカンタービレ」を中心とした「音楽マンガ」を、ピアニストである著者がクラシックピアノ業界の実際のエピソードを豊富に交えながら、評論している作品である。
落語とピアノ、落語家とピアニスト……。一見似ても似つかないようだけど、通じるところが多いのだなぁ。
基本「一人」であること。
なのに、表現の幅が、とてつもなく広いこと。
「暗譜演奏」「台本を目の前に置かずに演じること」
「古典」と「前衛」の対立と融合があること。
約400年の歴史をもつこと。
お稽古が大事なこと。
コンクールにエントリーする功罪。
そして「聞いてくれるお客様を必要とする」こと。
プロのピアニストともなれば「超絶的人物」ばかりかと思えば、意外に身近にソックリな言動をする人がウヨウヨと(笑)。
思えば、高校生だったティーンエイジャーのワタクシの夢は……ミュージシャン、シンガーソングライターだった。
自作の歌曲は、百ちょっとは、ある。それを世に問いたい気持ちも、まだ、無くもない。
落語は、ワタクシにとって「音楽表現」でもある。
リズムとメロディを高座から発信して、それが観客に伝わって、一つになる瞬間。
あの気持ち良さを一度でも味わってしまったら……
だからワタクシ、ウケない高座が続いても、落語をやめられない。
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