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2014年3月30日 (日)

4月は充電します

三年前から、ワタクシとんぼ、月3ペースで高座を務めさせていただいてきましたが。

来月4月は、一ヶ月間、充電しようと思います。

毎週末のごとく高座があって、追いまくられているのも、悪くはないんですが……。どうしても、稽古がオロソカになってしまう。当然の結果、高座も荒っぽくなる……

先日、広島へ行く前。
ほぼ一ヶ月、高座がなかった。
だからといって、身の入った稽古ができたかと云えば、そんなことはないのだが、毎朝の出勤のクルマのなかで、一つだけの演目の根多繰りをこんなに続けたのは、えらい久しぶりだった。

5年前に、初めて麓寄席に「つる」で出させてもらって以来かも……。

その「つる」を、震災以降、少し改作した。首長鳥が、海の向こうじゃなくて「はるか、北の空」から飛んで来る、田圃バージョンに。
それはいいのだが、首長鳥を見上げる、お百姓の仕事が、季節ごとに変わる。

春は、田植え。
夏は、草取り。
秋は、稲刈り。

冬場は、旧年内は稲刈り、年が明けたら田植えにする。

……というガイドラインを決めたのはいいのだが……

昨年秋に、池田の大会に「秋バージョン」を持って行った余波が、今頃になって影響してきた。

今時分は「ある五月晴れの穏やかな昼下がり、田圃でひとりのお百姓が、田植えの手を休めて、腰をこう、グッと伸ばして天を仰ぐとな……」といかなければならないのに、“田植え”のところで“稲刈り”と、口を突いて出てきちゃう……。
おかげで「つる」は、予定のあるなしに関わらず、季節が移るごとに稽古しなおさなければならなくなっちゃった。因果な改作をしたもんだ(苦笑)。

閑話休題。
この5年間、その中でも震災発生以来3年間は特に……ワタクシ“とんぼ”は、演目と実演数を積み上げようと、とにかく、がむしゃらにやってきました。
しかし、そもそもノロマなワタクシですから、より大きな夢を実現するには、そろそろ充電が必要になってきたようです。

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2014年3月29日 (土)

エジプトはナイルの賜物

ワタクシが大好きで忘れられない、世界地理の名文句だ。

それになぞらえれば、先週訪れた広島は「太田川の賜物」だ。

今回改めて観察したのだが、広島の河原には、石がない。干潟のような、ふっくらした泥に覆われている。

あの泥が、広島の街の、元気の源なんだと思う。


いざ地元、福島。

特にワタクシの住まう「中通り」は、我が家のすぐそばを流れる「阿武隈川」の賜物だ。
古くから生活用水としてはもちろん、水運の重要ルートとして、川魚の供給源だったし、白鳥をはじめとする渡り鳥たちの居留地=市民の憩いの場……だった。

昨年から、河原の竹やぶが、やけにキレイに刈られたから、除染の一環かと見ていたら……
いつしかその一角に、金属の壁で囲まれたエリアが……

現場にハッキリした標示があるわけでもないけど、これって「仮置場」!?

そういえば、このところ「住宅除染」は、順調らしい……

震災の初め頃。
さる建設業者が、我が家近くの阿武隈川の土手に、汚染土砂を棄てたというので大騒ぎになったが……様々な対策がとられたのに望みをかけるしかないのだが……結局は阿武隈川の河原しか、置場がないのだ。

いまや、阿武隈川は、世界で一番の「公害垂れ流し川」である…

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2014年3月27日 (木)

わが食卓で、同窓会!?

小野くんのお酒の寸評を。
 
 
 
「中生新千本純米」は、その夜「あんたが大将」へ、持ち込みさせてもらった。
 
「呑みきれなかったら、申し訳ないんですが、キープしてもらって、明日の打上の二次会に出してもらっていいですか」と、ママ、わいん姐さんに申し出ると……
「もちろんいいけど……大丈夫! ゼッタイ今夜中に空いちゃうから!」と、太鼓判。
 
なにしろ、当夜集結するのが、葉桜姐さんに日が志師匠に宮川さんの「北日本・社会人旅芸人一座」。葉桜姐さんは呑まないけれど、宮川さんのなかなかの呑みっぷりは、ワタクシ、かねてから存じあげている。
 
 
 
日が志師匠、さすが!
お酒の方から、こぞって、師匠の口に飛び込んで行く。
ワタクシも負けじと対抗したいのは山々なれど、あっという間に身体が利かなくなるから、我慢、我慢……
 
 
 
「優しくて、お米の味わいがフンワリ豊かに来る。美味いね〜!!」と、酒どころ青森のお二人にお褒めをいただいた。
自分の作品を褒めてもらったみたいで、ウレシイ!!
 
わいん姐さんの目論見通り、早々「中生新千本」、おツモリに。
 
 
 
 
翌日。
寄席〜打ち上げ〜二次会……。佐伯区民文化センターの甲便さんに送っていただき、ホテルの部屋に帰りついたのは、夜半過ぎ。
酒が入ると身体が利かなくなるワタクシを気遣って、わいんママは、ワタクシのグラスに、水を絶やさずに汲んでくださった。
これは、誠に誠にありがたい……のだが、いざ眠りに就くには、ちょっぴりアルコールが足りない……
 
そんなワタクシの、ベッドサイドのテーブルに、前日手に入れた「老亀カップ」が。
 
「中生新千本」に共通する、フンワリやさしい味わいを堪能しつつ、blog記事(根多帖)を書き、安らかに眠りに就いたことでした。
 
 
 
 
残るは「長期熟成本醸造」。
 
ラベルを見たら“日本酒度:−9”とある。
 
日本酒度とは、甘辛度合を示す数値で、高いほど辛く、低いほど甘い。
 
 
−9とは……ずいぶん甘味の勝ったお酒だ。
しかも熟成酒となると……
合わせる食べ物が難しい……
 
 
 
ところが。
冷蔵庫のストックときたら、まさにそれを予見したかのような、品揃えだった。
 
 
 
甘口、長期熟成、それでいてやさしい味わいの「老亀」に合う食物は?
 
 
 
ズバリ「鴨鍋」!
 
 
 
中生新千本なら、お魚の方が合いそうだが、これにお魚は、力不足。
 
かといって「四つ足のお肉」も、ちょっと違う。
 
トリさんが、ベストマッチ!
 
それも、加熱した方が合いそうだ。別に「老亀・熟成本醸造」を想定していたわけではなく、たまたま出発前夜に、ベニマルの棚で半額の合鴨が手に入っただけなんだけど……
 
 
 
 
 
小野社長との短い邂逅のなかで……「そういえば先輩、福島に、同期のサイクリングの連中に、造り酒屋がいますよ」という。
 
今回「広島=小野くん」という連想が、すぐに浮かんだくらいだから、とっくに思い出していなければならないんだけど……
 
「大木って、覚えてません? 大木代吉の」
 
 
 
「会津日本酒指南役」のカードは、ダテじゃない。県南の、ユニークな酒蔵であることは、かねがね聞き知っていたけど、予算に見あわないから敬遠してた。
 
 
 
ネットで見たら、出てきましたがな、ユータくん!!
 
確かに見覚えもあるし、ユータという名前も、聞き覚えがある。
 
 
彼の作品を、早速手に入れてきました。
 
大地震で蔵が倒壊したのをはじめ、ずいぶん大変な目に遭ったようだけど、むしろそれをバネにして、新たなチャレンジに取り組んでいるそうな。
 
 
 
「さわやか・自然郷」は、老亀とどこか通じる、やさしい味わいがあって……
 
後れ馳せながら、贔屓にさせてもらいますデスよ!!
 
 
 
しかし、落語にハマったがゆえに、人生色々起こるもんです。
 
 
 
一所懸命自らの仕事、ライフワークに真剣に取り組んでいるみんなに、今夜も、乾杯しよう!!

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2014年3月24日 (月)

帰ってきました、福島へ。

過ぎてしまえば、あっという間の三日間。

偶々ホテルが小夏さんと一緒。

姐さんは素泊まり予定だったのだが「ルートイン&朝食バイキングフリーク」のワタクシが「ここの朝食は良いです!」と、しきりに吹き込んだあおりで、結局朝食をご一緒することに。

とも助さんから「昼はお好み焼き食べよう」とお誘いがあったというので、ワタクシもお供させていただくことにするが……それにしても、昼までまだ時間がたっぷりある……とは云っても宮島往復にはチト足りなさそうだし、平和公園は小夏さん、去年いらした時に行ったというし……、あまつさえ、お互いろくすっぽ観光スポットの下調べをしてない。どうしよう?

結果。
二人で、汗まみれになりながら……

広島城近辺散歩、と、相成りましたとさ(笑)。

11時半に、新幹線口で、とも助さんと待ち合わせ。「ぐるナビ五位」のお店へ案内していただいた。新幹線口から徒歩約10分。

ワタクシが、広島お好み焼きをお好み焼き屋さんの店で食すのは、二回目二十年ぶりだから、評価基準がなきに等しいので、とも助さんの言葉をそのままお借りすると……「アッサリしていて飽きない」。
賛成!


お土産を物色し、再会を約してお二人とバイバイ。「みどりの自販機」は想定通り「きときとの指定券」を箱から出してくれなかったので、予定通りの自由席。
乗り継ぎのトーキョー駅で四半時ばかり立ちん坊はしたけれど、デッキや通路に立たずに帰って来れました。

ところで……
昨日の朝。

ホテルのシングルベッドで。やたら廻りにいる人物が死ぬ夢を見た(知っている人ではなく、あくまで夢の中の登場人物が)。
怖くなって眼が覚めて、枕元のデジタル時計を見上げたら……「9:00」!

あっ!!
昨夜「8時半に朝食会場で」って、小夏さんと待ち合わせの約束したじゃんか!! 30分遅刻の上に、楽しみにしてた朝湯もオジャンじゃんか!!

慌ててケータイを開いて見たら

まだ4:00……

ベッドサイドのデジタル時計の調子が変で、「8の字」のてっぺんが、点きっぱなしなのだった……。

「いま、何時だい?(笑)」

しかし、「人が死ぬ夢」というのは……
自分の既成概念が破壊され、新たなステージへ踏み出す象徴なのだと、ワタクシの記憶が確かならば、ものの本に書いてあった。

今回の広島往きでワタクシ、そんな歯車が回り始まったのかな!?

♪そ〜うだったら、いいのにな〜♪

そうじゃなかったら、うどん喰って寝よう……(笑)。

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2014年3月23日 (日)

広島チャリティ寄席、感謝。

根多帖(うわ〜、書くの久しぶり! 敬称略)

わいん「ピンクレシートの日」
かかし「延陽伯」
ばじる「子褒め」
日が志「夢の酒」
三ん生「辰巳の辻占」

仲入

ゆ乃月「犬の目」
ワタクシとんぼ「長屋の花見」
小夏「だくだく」
葉桜「転失気」
とも助「代書屋」
(猿之助さんは、さるご都合で欠席)


大入叶!!

とにかく、あったかいお客さまで、演者一同ノリノリでした。

「持ち時間は15分ね」と、わいん姐さんからかたく云われていたけれど、稽古でどうしても18分……。今回のマクラはどうしても削りたくなく、しかも12分のはずの本編、だいぶたっぷり溜めを入れてしまったので、ハッキリ計ってはいないけれどわが高座、20分に及んでしまったのではないかしらん……。お席亭のわいん姐さんや、後から上がる皆さんを、ずいぶんヤキモキさせてしまったようで……、どうもすみません。

でも、溜めた分だけ、バッチリ笑っていただけるんですもん、やめられまへんで、これ!

こんなにお客さまに喜んでいただけたのはもちろん、落語世界一のタイトルホルダー、とも助さんにお褒めいただいたのが、嬉しい。「あんなツマラナイ噺をよくあんなふうにできるね!」と。

まずは、お手本の、文朝師匠の「縮めかた」が、いいのだと思う。
また、前夜祭の時に、葉桜姐さんがおっしゃってた「転失気の主人公は和尚だ」という話につながるのだが、ワタクシ「長花」の主人公は大家さんに設定している。
イベントを企画し、実行するのはなによりワクワクするし、少しくらいの齟齬は、終わり良ければ全て良しだから(……尺が延びた言い訳になるけどね)。登場人物のなかで、あの花見を一番楽しんでいるのが、好人物の大家さんだ、と決めてかかって、その了見に入り込むようにしている。

特に「花見山」に到着するシーン。仲間のすゞめ姐さんに「桜が見えたよ!」とおだててもらって以来、笑うシーンじゃないけれど、熱が入る。

池田の「不通過」喰らった過去もあるけど、春の足音がしてくると「長屋の花見」を掛けずにはいられない。

でもたぶん、今シーズン、この噺は演り納めだな〜。

今のところ、次、確定している高座は、今のところ、ずいぶん開いてて、5月24日。

北海道・札幌だからなぁ(笑)。


決して地元・福島を避けてるわけじゃないんだけど。
近頃「旅芸人」と化しているワタクシ(苦笑)。

ともあれ、こんなに充実した時間をプレゼントしてくださった、たくさんの方々、そして、わいん姐さんに、心から感謝申し上げます。
ありがとうございます!!

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2014年3月22日 (土)

間もなく開演

間もなく開演
150人キャパの会場で、一ヶ月以前に完売!

隙間なしの満席になります。すごい〜

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広島の朝

広島の朝
30年前に、初めて広島を訪れたときの印象。
「地面の下に川が流れてる」

別に当たり前なんだが、東京の下町の景色に馴染んでいると、そんな突拍子もないことを、感じるのだ。

これから、バスで寄席の会場へ。ホームの発車・到着案内に添えられるメロディが、ブルクミュラー。へ〜(笑)。

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2014年3月21日 (金)

ちょっと(?)寄り道

ちょっと(?)寄り道

北広島町は「清酒・老亀」の藏本、小野酒造さんへ。
 
ここの15代目当主が、ワタクシの大学時代、サイクリング同好会の後輩なのだ。
 
 
 
広島に後輩がいたよな〜と、なにげなくネットで検索したら、自ら杜氏もつとめ、米の自家栽培に取り組むなど、色々と面白いことをやっているらしい。
 
そんな「老亀」、味わってみたいなぁ……ってなわけで、アポなし突撃訪問!
 
 
 
何もない高速バス停から、みぞれ混じりの雨のなか、徒歩40分少し。写真の、風情たっぷりの藏本に到着。
 
 
 
可愛い奥方と暫く話をするうちに、社長、配達からご帰還。
 
 
 
あまりのこちらの変わり果てぶりに、最初はワタクシが誰だか、見当がつかなかったみたいだけど、ほどなく打ち解けた。
 
 
 
そしてありがたいことに、広島駅近くのホテルまで送ってくださった。
 
 
 
モチロンただでは帰らない。楽しみにしてきたお酒を購って。
 
 
「長期熟成本醸造」
自家栽培米を使った「純米中生新千本」に、普通酒のカップ2本、名入りのきき猪口。
 
楽しみ、楽しみ。
 
 
 
小野くん、どうもありがとう!!

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小ちゃこい飛行機

小ちゃこい飛行機
行方不明にならず、無事、広島着陸。

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カナチュウ!!

カナチュウ!!
仙台空港の、空港内連絡バス。
このカラーリングは!!
まさしく神奈中バス!

こんなところで会うとはね。

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2014年3月20日 (木)

広島を初めて訪れたのは……

今を去ること丁度30年前。高校2年生の夏休みだった。

ユースホステルを足場にして、広電の電車に乗りまくったっけ。
厳島神社に参詣もしたし、原爆記念館を見学し、平和記念公園で世界の平和を祈ってきた。
その後、長崎へ脚を伸ばし、路面電車に揺られるのを楽しみながら、原爆が再び使われることがないように、祈りを捧げてきた。

30年、経つのかぁ、あれから。

ワタクシが住むことになったフクシマは、震災発生以来、史上最悪の「原発事故」が、いまなお始末におえない状況にある。

しかも、世界情勢は、何かとキナ臭い……。

そんな状況のなか、ワタクシ、広島で、世界に冠たるノンキな噺をしてくるつもり。

花は、花は……咲くのです。

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なんてアナログなワタクシ

残業山盛りの合間を縫って、しかも土曜の出勤日は有給休暇を取って、明日から広島行きだ。
 
盆と正月以外で、二泊三日の旅なんて、福島移住以来10年、初めてだ。
 
 
 
交通機関を使う旅に出るとき、ワタクシは必ずこんな行程表を書く。
 
かつては交通公社の大判時刻表が情報ソースだった。今はネットがソースになったが……こうやってメモを取る習慣は変わらない……変えられない。
 
どの汽車(バス、飛行機、船……エトセトラ)で、何時にどこに着いて、何をしようか……この行程表を作るのは、ワタクシには至福の一時。
 
チョコっと仙台へ行くときも、実際に書き出さないまでも、アタマの中には行程表を書いている。
 
 
 
あとは、地図。
これも昔は紙の地図がソースだったけど、今はGoogleMAPが情報源。
 
だったらケータイで検索すればよさそうなもんだけど……目的地の地図がポッケにないと、不安なのだ。
それ以上に、滅多に訪れられない地域なんだから、せっかくそこにいられるわずかな時間を、検索なんぞに消費するのはモッタイナイ。その土地にいられる時間は目一杯、そこの景色や空気を味わっていたい。
 
目的地がハッキリ判っているなら、略図一枚あれば、充分だ。
 
 
 
明日からの旅路、どんな景色に、どんな人びとに邂逅できるかな? 楽しみ、楽しみ。
 
 
 
飛行機が無事に飛びますように。

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2014年3月15日 (土)

榮川・立春朝搾り

職場で「回覧」される文書に、しばしば「お得意先の商品を買ってください」というテのものが、廻ってくる。

できるだけ、協力することにしている。

但し、モノによる。

ボジョレー・ヌーボーとか年越しそばなどは、むしろこちらが楽しみに、あてにしているけれど……、クリスマスのケーキやチキンとなると、哀しいことにワタクシには関わりがないのでスルーさせてもらっている(……涙。しかも商品の届く日になると、社員通用口近くは、カラフルな箱たちに占領されるのだ……チキショウ……苦笑)。


「榮川・立春朝搾り」も、職場の回覧が廻ってきたので、迷わず一本、お付き合いすることにした。

ホントなら、立春すぐ後の週末に我が家へ来る悪友・Iと酌み交わすつもりだったのだが、Iが急遽来られなくなり……あっという間にワタクシは怒濤の年度末、残業の嵐に巻き込まれ……せっかくの縁起物のお酒を開けるのに忍びない始末になっちゃった。

で、今宵ようやく、落ち着いて、栓を開けられたのだが。

一口含んだら、芳醇な吟醸のかほり……

前にも書いたが、「吟醸」はワタクシの呑み方に合わない。

お酒はあくまで「夕食の主食」だから、あまり自己主張が強くては、困る。取り合わせる品々たちと調和してくれないと。

もちろん、決して不味いわけではないから……余計に困る(笑)。


内田百間は「美味いお酒は美味い故に不味い」と、訳のわからないことを書いているが、ワタクシ、諸手を挙げて、百間先生に賛成である。

それにしても……今の職場の営業さんたち。
大切な得意先様の商品を、身内に押し売りしにくる位の根性、ないのかい?
ワタクシが初めて勤めた会社の先輩たちは、12月になると、自社内でクリスマスケーキの押し売りをしてた。
ワタクシのいた、その会社は、残念ながら、今はないけれど……、当時は業界では日本一だった。

一流は、どぶ板的な行動から、のし上がっていくものなんだと、思うんだけどね……

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2014年3月 9日 (日)

OB気分

OB気分
東北学院大学・落研の、追い出し落語会を観に行った。

ワタクシは、大学では落研に行かなかった。当時、落語への情熱をすっかり失くしてしまっていたし、なにより「旅」「自転車」のほうが、ワタクシの最大の関心事であったから(……学業は? って? それは訊かないのが、お約束!(笑))。

4年間、北は北海道から南は台湾まで、今なお我が家のベランダに眠る愛車で走り回った。学内の交友だけでは飽き足らず、外へ飛び出しては、沢山の仲間たちと、杯を酌み交わしては興じていたものだ。

5年前に落語を再開したら……まさかまさかで、ワタクシは当時に引き戻っているようだ。

わがホーム、福島の素晴らしい先輩に仲間たちに、お客さま。
仙台こんてすとで知り合った、同い年の小道さんはじめ、米沢の皆さん。
3・11があったからこそ出会えた仙台の皆さん、池田で温かく迎えてくださった皆さん……


ワタクシが生きてきた47年の年月に、関わりを持ってくれた全ての皆さん……

おかげさまで、好きなことばかりを好きなようにやりながら、毎日楽しく送っておりますですよ。ありがとうございます!!

大学落研に行かなかったのは、今にすれば若干忸怩たるものもある。ワタクシの通った大学で一年後輩に当たる、さる噺家さんは、ワタクシが大好きな先代の名前を継いでるし。同学年には小三治師の伜さんもいる。ただ、そういうことに全く眼が向かなかった。運命でもあろうし「落語の神様」の配剤に違いない。

でも、いいじゃないか。

プロにはならなかった、なれなかったけど、そのかわり、たくさんの素晴らしい先輩に、仲間に、若いコたちに会えたんだから。

あたかもOBと錯覚させてくれる、東北学院大学落研の皆様、ありがとう!!

一言だけ。

桂喜先輩。
ワタクシを呼ぶのに「さん付け」は、そろそろ止してくださいましな。遠慮なく、呼び捨てで願います。
どうも、照れ臭くていけませんから(笑)。

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