コロッケ
4月27日・日曜日「第20回らくごのくに」
根多帳
小笑 漫談
笑遊「雀」
小道「江戸前カレー」
松太郎 漫談
いさん「生前セレモニー」
つばさ「コロッケ」
お囃子CD担当 ワタクシとんぼ
お席亭・いさん師匠にしてみると「まだまだ」だったようですが、ワタクシからみると
大入叶!!
の盛況でした。
ワタクシは裏方に回り、CDのトラック合わせとボリューム調整の間を除いて、皆さんの話芸を満喫しておりました。
仲間や先輩のみなさんからしばしば、CDプレーヤーや太鼓に張り付きっぱなしのワタクシに「たいへんだね〜」と労いのお声を頂戴するのですが、当人は全くそんなことはなくて、袖から「席の全貌」が観られる役得くらい、楽しみなことはないと感じているのです。
だから、苦になるどころか、お囃子を人任せにすると、むしろ調子が狂ったりすることも……
それはおいといて。
今回、ワタクシが楽しみにしていたのは、ズバリ、つばささんである。
つばささんと初めて会ったのは、2011年11月23日“立川談志逝去”の報が世間に流れたその日の「よめごや寄席」。
フラリと訪ねた客席に、つばささんも同席していた。
終演後の“余興”で、ワタクシ、着の身着のままで「親子酒」を演らせていただいた(……あぁ、恥ずかしい!)が、それも観ていて下さった。
半年後。
なかなか行けない、波之丞師匠の独演会へ遊びに行ったら、あやめ兄さんとともに、温かく迎えて下さった。
去年。
とんび兄さんの訃報を下さったのがきっかけだと記憶しているが、AOZ寄席を観に来て下さった。
今年。
米沢チャリティ寄席を観に来て下さるとのご連絡。
ありがたい!
でも、こっちはまだ、つばささんの高座を一度も観てない……
偶々1月の、仙台新撰落語会の翌日が「芋千寄席」。つばささんの落語を初めて観させていただいた。
今回が二回目の観覧。
伝統的な落語を“本格”とする、保守的立場に立って、辛口な表現をさせてもらうならば、つばささんの高座は……
“落語スレスレ”であるだろう。
落語には、なっている。だけど「既成概念」からすると、ギリギリの危なっかしいところ。
認めてくれないお客さまもあるだろう。
しかし、ワタクシは「落語」は、もっと幅があるものだと思う。
“名は体を表す”喩えどおり、つばささんの噺は、風に乗って伸びやかに遊ぶがごとき趣がある。
観ているこちらの気持ちも、空中を一緒に舞うように、フワッと軽くなる。
つばささんの芸風、大好きだ。
「古典」も、もっと観たい。
コロッケ。
ご当人の風貌がなんともいえずコロッケに似ている(失礼!)こともあってか「コロッケに生まれた人生(?)の歓びと哀しみ」が、蕎麦つゆにトロリと溶けていくように、ワタクシのココロにジンワリと滲みた、いい噺でした。
昨日の夕方。
残業を終わらせて、行きつけのスーパーに駆け込んだら「バラ売り惣菜半額祭り」になってた。
“これは!”と、コロッケとハムカツをゲットしてきて、晩酌のアテにしたのだが……
コロッケを頬張りながら、日本酒をチビチビ嘗めて「美味い、ウマイ」なんて悦んでいる野郎の言うことなんて、あまりアテにはならないなぁ……。
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