第20回福島テルサ寄席、無事お開き!!
いやはや……
同席の先輩の皆様、ご観覧のお客さま、スタッフの皆様……
ご心配をお掛けし、誠に相すみません。
打ち上げも存分に楽しみまして、その日のうちに無事帰宅しました。
骨盤ベルト装着と、無理ない程度に身体を動かしたおかげで、わが腰痛の容態、朝より楽になっておりました。
昨日は、知事選の投票と、図書館へ本を返しに行くだけ、あとは安静に。
飯坂温泉に寄ってみたが、頼みの市民会館、選挙で停められず……、そうこうしているうちに地元のジッチやんバッパやんがワタクシの目指す共同浴場に集まりつつある気配が見えたので、場所塞ぎをしては申し訳ないから、温泉浴は諦めて帰宅した。
さて、テルサ寄席。
憧れの高座に上がらせていただくのも、もう6回目。
観客として初めて臨席したのは“第10回”。数えれば、ワタクシ、会場に居た回数の方が多くなっちゃった。
10年前のテルサ寄席。
タンドーオヤブンと共に、差し入れの一升瓶を持って、地階の楽屋に伺った。
開演直前だったから、結構皆さんバタバタしてた。さん馬師匠が大喜利の根多配りをなさってた印象がある。
そんな中、漫太郎師匠は、にこやかにワタクシとオヤブンを迎えてくださった。一通り挨拶や名刺交換をして、われわれは客席へ。
今のテルサ寄席にはないけれど、その会は「場内アナウンス」があった気がする。(その次、11回は、夢ノ助師匠の緞帳前での口上だった。あれ以来、アナウンスは止めになったようだ)
アナウンスが終わると、「騒ぎ」、三味線のジャジャ弾きが始まり、ゆっくり緞帳が上がる。
板付きで、おと丸姐さん、登場!!
これには、やられた〜!
ワタクシの若かりし頃。
トーキョーではラジオの寄席番組が、盛んだった。
民放局で週にひとつはかならずあったし、某NHKなど「真打競演」が月〜金、毎日夜のプログラムだった上に、別枠で「演芸ひろば」や、不定期の「落語エフエム亭」なんて番組もあった。
このコンテンツ確保……、容易ではない。
言っちゃ悪いが、現今の「真打競演」は、ドサ回り番組になりさがってしまっている。ライブで観るならともかく、わざわざラジオのスイッチ入れて、ダイヤル合わせて聞こうという気には、ならない。それも、平日ムチャクチャ残業した帰宅時に、偶々聴くならいいけれど、「土曜午前放送」って、何なのよ!?
閑話休題……
かつてのラジオの演芸番組には「寄席中継」が、かなりあった。
一口に寄席芸と云うものの、ラジオに向くもの、向かないものがある。
「奇術」
「大神楽」
「紙切り」……
これは「膝」として有り難い芸である。
ただ……どう見ても、ラジオには向かない(笑)。
「三味線漫談」などと云われたり書かれたりするけれど、笑わせる話芸がメインではない。あくまで爪弾きと唄の芸。ただしジャンルは多岐に亘るから「俗曲」とするのが相応しく思う。
寄席芸の中で珍しく、笑わなくてもいい、クールダウンと癒しの出し物だ。
ワタクシの聴いていた「寄席中継」には、そういう俗曲のお師匠さんも、たくさん出ていたのだった……。
“一龍斎貞能”センセイがクシャミしまくる小屋は、所詮“講釈場”。色気がない。
「寄席」にはやっぱり、観る者の心を盛り上げたり、鎮めたり、さらには癒したりしてくれる“音曲”は、どうしても、欠かせない。
あのテルサ寄席の、おと丸姐さん登場シーンは、鮮やかにワタクシの記憶に残っている。
しかも姐さん、出番のあと、出囃子を弾いてらした。
生演奏の出囃子とは! なんとゼイタクな!!
こうして「第20回」を、出演者の端くれとして、舞台袖で迎えられたこと……、お囃子の太鼓たたきを仰せつかり、開幕からお開きまで袖に居続けで、諸先輩の至芸を堪能させていただいたこと……。
まさに、至福のひとときでした。
皆さんみなさん、ありがとう!!
| 固定リンク | 0
| コメント (1)
| トラックバック (0)
最近のコメント